阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

鳩山内閣総理大臣の所信表明演説

2009年10月26日 20時21分39秒 | 政治
 いよいよ臨時国会が始まりました。今日は政策会議に加え、新人研修、両院議員総会、天皇陛下をお迎えしての開会式、鳩山総理による所信表明演説、さらに新人歓迎会などがあり、国会周辺を走り回った一日でした。

 鳩山総理の所信表明演説。私は、オバマ大統領の就任演説に匹敵する見事なものだと感じました。

 何といっても、政権としてのビジョン、価値観を明確に伝え、新しい日本が進むべき道を示したことに大きな意義があったと思います。各省庁の要望をホッチキス止めしてつなぎ合わせた、自民党政権の演説とは全く異質のものでした。

 とりわけ、戦後行政の大掃除を行うこと-組織や事業の大掃除を行い、税金の使い途と予算の編成を徹底的に見直す意思の表明。さらに自身が考える「友愛政治」について。弱い立場の人々、少数の人々の視点を尊重することが友愛政治の原点であることを、青森県での遊説で会った、職に就けず息子さんが自ら命を絶ったおばあさんの話とともに熱く訴えました。

 また、全ての人に「居場所と出番」がある社会、支え合って生きていく日本を実現するとして、人の笑顔こそが一番のよろこびであり、また、それは、役に立つこと、必要とされることなど、働くことによって得られるものの中にあること、アインシュタイン博士の下記の言葉を引用して述べました。

 「人は他人のために存在する。何よりもまず、その人の笑顔や喜びがそのまま自分の幸せである人たちのために。そして共感という絆で結ばれている無数にいる見知らぬ人たちのために」

 また、経済活動の目的を「人間のため」に変換すること、また、「新しい公共」として、人を支える役割を「官」だけではなく、市民がよろこびとともに自発的に参加する活動によって担うこと、そして政治がそれを支える役割を果たす決意を述べました。

 「後世の歴史家から、21世紀の最初の10年が終わろうとしているあの時期に、30年後、50年後の日本を見据えた改革が断行された」と評価されるような変革。黒船や敗戦という外圧によってではなく、自らの意思で実現すること、政権交代で私たちに未来を託してくださった国民とともに、先頭に立って実行する決意を述べました

 52分という長い演説があっという間に終わりました。野党議員の品のない野次も飛び交いましたが、会場を揺らす私たちの拍手が完全に制圧しました。何度も何度も大きな拍手が議場を覆い、最後は民主党議員全員がスタンディングオベーションを行いました。私が真っ先に立ち上がったことは、言うまでもありません。このような演説を衆議院本会議場で聞けたこと、また、鳩山首相や、大勢の議員との共同作業で熱気あふれる議場の雰囲気を作る一員になれたこと、それは、心からのよろこびを感じることでした。

 新しい内閣、新しい政権の価値観が自分自身の価値観とピッタリ一致すること、そして、今、まさに衆議院議員としてこの闘いに参加できることのよろこびを力に、私も頑張ってまいります。


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