阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

民主党代表選挙に関する多くのコメントに感謝します

2010年09月10日 00時59分27秒 | 政治
(写真はキルギス共和国で再会した元世界ライト級チャンピオン、オルズベック・ナザロフ氏と撮ったものです)

 民主党代表選挙について本当に多くの方々に多くのコメントを頂き、感謝を申し上げます。切実な、渾身の思いで書いてくださったコメントはどのような立場・視点のものであっても心に響きます。直接的、間接的に私の問題意識や行動基準になっていることを実感しています。

 代表選挙は民主党について理解を深めて頂き、政策を進化させる絶好の機会です。私自身は菅総理支持を表明しましたが、実際には双方を応援し、それぞれの良さを理解して頂くスタンスで活動しています。ねじれ国会に立ち向かう上で民主党内で争っている暇などありません。私自身は自民党に代表される古い政治との権力闘争に勝利するための代表選挙であると位置付けて行動しています。

 一方で、政局よりも国会議員としての本来の仕事を優先すべきと思うので、今は何より自分自身が手を挙げて関わっている事業仕分けの調査やヒアリングを優先しています。私自身は外務省や法務省を担当していますが、自分自身が関わっていた国連やJICA関連事業の無駄を徹底的に削減することは自分の役割と考えています。同時に事業自体の効率や意義を高めるためにどうすればいいのか、連日ヒアリング、そして議論を続けています。

 コメントを拝読していると、特に小沢一郎前幹事長への期待、温かい声が多いことには感激します。多くの方がマスコミ情報を盲信せず、改革者としての小沢一郎を前向きに評価してくださることは嬉しい限りです。一方で、菅総理には厳しい声が目立ちますが、未だ国民の期待に応える仕事は殆どしていないので当然だと思います。

 しかし、同じく市民活動を政治の原点にした者としては、菅さんだからこそできることも数多くあると確信しています。

 カリスマを持った強力な指導者を求める気持ちはもちろん理解できますが、政治主導に変えていくためには、ひとりのカリスマに頼る政治ではなく、ひとりひとりの国民・市民が参加する政治、より多くの議員の専門性や行動力を生かせる体制に変えることが必要です。特定のリーダーに頼る体制ではなく、議員ひとりひとりが最大限仕事をする体制を確立することが大切なのです。

 私たち新人議員は「小沢チルドレン」と呼ばれることが多いのですが、私は誰のチルドレンでもなく、地元で支援し、時に批判してくださる皆さんこそが育ての親だと思います。民主党の新人議員は地盤も看板もカバンもなく、しかし、それぞれの専門性や経験を活かしてより良い社会を作ろうと多くのリスクを覚悟して仕事を辞め、公募試験を勝ち抜いて公認され、ひとり平均数万軒を歩いて、地域の声を聞いて国会に送って頂いた議員が大半です。新人であっても、いや新人だからこそ、それら議員の力を最大限生かせる体制を作ることが、国民の期待に応える一番の方法だと思います。

 昨夜、菅総理と話しました。新人の専門性や使命感を最大限活かせる体制を作りましょうと提案したところ、「100の特命チームを作りたい」と言ってくれました。菅総理自身、新人の時は僅か5人の社民連という政党の中で、かつて癌の治療薬として期待を担っていた「丸山ワクチン」の認可に奔走し、その経験が薬害エイズ問題で官僚の厚い壁を突破することにも繋がったそうです。

 民主党の新人議員には官僚としてキラ星のような実績を上げた者も多いですし、弁護士や金融の専門家、医師やジャーナリスト、会社経営者から外交の専門家、さらにはオリンピックの金メダリストまで多種多彩な人材が揃っています。そんな人たちが経験や関心に基づいて首相特命チーム形成し、社会の様々な問題解決のために先頭を走る、私はそんな民主党に進化させることが代表選挙における自分たちのミッション(=使命)だと思っています。 


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