阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

「事業仕分け」3度目のプレゼンテーション

2010年09月28日 21時57分05秒 | 政治

 今日は事業仕分け第3弾の報告会を行いました。

 今回の仕分けは昨年秋、そして今年の春に行われた事業仕分けの判定結果が実際に反映されているのか点検し、現在の進捗状況をチェックすると同時に、なぜできないのか、なぜ時間がかかるのかなどを追及することでした。蓮舫行政刷新担当大臣のもと、各チームの代表が調査結果をプレゼンテーションを行いました。

 私たちのチームは外務省、法務省、警察を担当しましたが、私は外務省を中心に担当し、プレゼンテーションを行いました。特に国際協力機構(JICA)や国連機関への任意拠出金、日本国際問題研究所などを中心に調べましたが、資料だけではなく、各事務所や現場に出向いてのヒアリング、さらに専門家を招いての深掘りを行いました。

 事業書を注意深く読むと、廃止と判定されたはずなのに、別の名前で復活している補助金が多数あります。また、いろんな理由をつけて、廃止や削減が先延ばしされているものも目立ちます。

 私たちのグループは、「やってない」「やったふり」「やり足りない」に分類し、具体的な事例に基づいて調査結果を発表しました。

 私が担当にしたのは主に調査・研究部門でした。尖閣諸島問題でも明らかになったように、国益を守るための外交戦略の構築は、日本がこれから力を入れるべき分野です。しかし十分な成果を挙げているとは言えないため、これらの分野への補助金や予算は多くが廃止や減額が通告されています。まずは、運営費や人件費などの無駄を削ってスリムな体制にした後で、本当に必要な研究には予算を増額する、そんな柔軟な対応が必要でしょう。
 
 無駄遣いは監視されていると知ること、また、良い事業や削減努力に対しては積極的に評価されると感じることは、税金を使う側の緊張感を生み出します。そのための私たちの役割の大きさ、今回も実感しました。