阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

4度目の被災地入り-石巻市でヘドロにまみれて

2011年03月29日 18時03分53秒 | ボランティア

 この週末(26日夜~27日)は津波による被害が最も苛酷であった地域のひとつである宮城県石巻市に行き、7人の同僚国会議員とともに被災者の生活再建活動を行いました。26日の23時過ぎに東京を出発。早朝に石巻市に到着した後、石巻市ボランティアセンターに登録し、終日活動。日付が変わる5分前に帰着しました。

 私たちが担当した地域は旧北上川に近く、付近は壊滅状態でした。道路の周辺には大破した車や家屋の一部が散乱。その中で何とか全壊をまぬがれ、被災者の方が住んでいるお宅を担当させて頂くことになりました。ヘドロ(重油と海水、さらにゴミが混在した汚泥)に埋まったタンスやソファ、冷蔵庫などの家財道具の搬出作業を終日行いました。一階部分は沼地のようになっており、被災者の方々は最近まで屋根伝いに移動し、水やおにぎりなどを受け取っていたそうです。家屋の内外にヘドロが堆積しており、不衛生極まりない状況でした。私たちも全員ヘドロまみれになりましたが、16時にボランティアセンターに帰着・報告する必要があり、限られた時間の中、全員で力を合わせ、様々な工夫を重ねて作業を行った結果、一階部分と玄関周辺などはある程度清掃が完了しました。

 今回お手伝いした被災者の方は「後は自分たちで頑張るから、きれいになったらまた来て下さいね」と温かく送り出してくださいました。しかし、大きく破損し水や電気などのライフラインが復旧していない家で、延々と復興作業を続けなくてはなりません。同様の家は無数にあり、避難所で暮らす人々との微妙な心理的な壁もあるように感じました。とにかく、自衛隊や行政では手が回らない部分のサポートとしてボランティアの支援は絶対に必要だと確信しました。

 今回のようなマンパワーを必要とする家屋は、おそらく石巻市だけでも膨大な数になると予想されますが、人手は全く足りていません。ボランティアセンターの機能が向上すれば、今後は同種のボランティアへの参加呼びかけも活発になるでしょう。従ってボランティアセンターの機能強化のためのサポートも必要と感じました。私にとっては震災発生後4度目の現地入りでしたが、自宅で生活を続ける方の実情を体感したことには大きな意味があったと思います。


 今回の活動はボランティアに徹し、民主党であること、国会議員であることは一切明かさずに活動しました。先ほど、岡田幹事長に報告したのですが、何よりも継続的に活動することが必要であり、そのためには次回以降はこちらの所在を明確にした上で信頼関係を構築することと方針を決定しました。

 今夜から高橋昭一議員とともに再び宮城県、岩手県に入ります。夜通し交代で運転し、各地のボランティアセンターとも話をした上で、今週末以降も同様の貢献を続ける体制構築を行ってまいります。31日は重要な採決がありますので、明日の未明には帰ってきます。


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