阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

凛冽の意気-甲子園制覇4回、名将・尾藤野球の真髄

2011年03月07日 21時41分30秒 | スポーツ
 箕島高校を4度の全国制覇に導いた名将・尾藤公監督が逝去されました。昨日、橋本市内を挨拶まわりしている時に訃報を聞いたのですが、私は今でも箕島高校の校歌が歌えるほど、箕島野球、尾藤野球に魅了されたひとりです。また、尾藤監督に縁のある方々に、個人的にお世話になり、尾藤監督の人となりを伺う機会が多かったこともあり、若すぎるご逝去を心から残念に思います。

 あまりにも有名な星陵高校との延長18回の死闘、私は試合開始から最後まで観ていました。当時は、夜8時から友人-今は日本銀行に勤めている佐藤聡一君と一緒に7.3キロほど走ることを日課にしていたのですが、どうしても途中でテレビの前から離れることができず友人に電話したら、お互いに試合に熱中していて、終わってから走ったのを覚えています。

 私にとっての尾藤野球の真髄は、その年の選抜で再三見せたセカンド前へのセーフティーバントです。キャプテンの上野山選手をはじめ本当に面白いように相手守備を撹乱する戦法と、決まるたびに尾藤監督がベンチで見せた笑顔。特別に選手を集めたわけではない地方の公立高校が春夏連覇を成し遂げた一番の要因は、選手自身に創意工夫させて戦法を生み出した尾藤監督の懐の深さにあったのではと思います。

 私の下津地区でのもっとも熱心な支援者は、私とは遠縁になる山下勇氏で、山下氏は尾藤監督と箕島高校でバッテリーを組んでいたピッチャーでした。黙々と確実に支援の輪を広げてくださいました。

 郵便局長会で奥様ともどもお世話になっているのが島本啓次郎氏。法政大学が江川卓投手を擁して4連覇した時の4番バッターで、読売ジャイアンツや近鉄バッファローズなどプロ野球選手としても活躍されました。選抜優勝投手の島本講平氏の実弟でもあります。

 保険でお世話になっているのが東裕司氏。77年の選抜優勝投手です。定時制に通いながら、朝は新聞配達、昼間は仕事をしていたとテレビで紹介されていましたが、決して大きくはない身体で全身を使って投げるそのフォームが印象的でした。

 さらに79年の春夏連覇のエースで延長18回を投げ抜いた石井毅氏には「民主スクール」で講師を務めて頂き、野球を通した地域活性化について語って頂きました。

 皆さん、社会人としても立派な活躍をされていることが、野球を通して人間を磨く、尾藤野球の真髄を表しているように思います。

 名将・尾藤監督の冥福を心からお祈り致します。

 
 写真:尾藤監督の最高傑作。ライオンズのエース&監督として名球会入りした東尾修投手の野球殿堂入りパーティにて。東尾氏は尾藤監督の野球殿堂入りに力を尽くしたいと言っていただけに残念です。



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