阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

ここからが本当の勝負!-大阪都構想、僅差で否決

2015年05月18日 22時14分58秒 | 政治

 「既得権を守ろうとする団体を叩き潰し、納税者の側に立って府民、市民のためになる役所を一からつくりたい。東の東京都に並ぶ、西の大阪都になる。最高の政治家の夢ですよ!」

 投票を翌日に控えた16日の夜、なんば駅前での『最終演説』でこのように叫んだ橋下代表。この日の演説のクライマックスであり、魂に響く言葉でした。この言葉を待っていた!奇跡の大逆転もあり得る!! 投票日も最後の力を振り絞って活動を続け、開票結果を待ちましたが、投票者数140万6084人(投票率66.83%)のうち、賛成69万4844票に対し、反対は70万5585票。僅か1万741票差で大阪都構想は否決されました。歴史を作る一日と思っていただけに、失望、落胆の思いは自分自身が落選した時よりも遥かに大きなものでした。

 実はその前日の夜、橋下市長にメールを送っていました。読んで頂いていたのかどうか、わかりません。でも、最後の演説は、理路整然としたプレゼンテーションではなく、反対派に対する反論でもなく、橋下徹の原点である夢を語って欲しいと強くお願いをしました。「僕は、大阪を日本一の町にしたい。いつまでも日本の二番目、三番目ではなく、住民が日本一幸せと思える町にしたい。お笑いしかない、たこ焼きしかないと思ってる国民も多い。でも、大阪は日本のトップランナーになれることを僕は見せたい。皆さんと一緒に大阪の未来を守る。そのための制度作りが大阪都構想。それが実現するか、5月17日の皆さんの意思にかかってるんです!」こんなイメージで語ってもらえたら!とメールを書いたのでした。繰り返しますが読んでもらったのかどうか、わかりません。でも、橋下市長の演説は、私の思いに近いものでした。「私には夢がある」と語ったキング牧師の演説や、「アメリカ合衆国が何をしてくれるかではなく、アメリカ合衆国に対して何ができるか考えよう!」と語ったケネディ大統領の演説を思わせる言葉に、聴いていた隣の人も「よしっ!」と叫んで痛いほど拍手をしていました。魂レベルで伝わる演説だったと思います。

 大逆転を信じて、昨日は投票所の前で、朝から20時までメガフォンを持っての演説、声がけを繰り返しました。当日の出口調査の結果が、各社3~5ポイントリードと聞き、心が躍りました。「都構想『賛成』で、大阪を日本のトップランナーにしましょう」「現状維持では大阪の未来は守れません。都構想『賛成』で「都構想『賛成』で大阪の未来、日本の歴史を一緒に作りましょう!」と全ての人に心を込めてメッセージを伝え続けました。

 ホテルでは国会議員とともに開票結果に釘付けになりました。まさに大接戦。一喜一憂というようなものではなく、まさに息を呑みながら、祈るような思いで画面を見つめるひと時でした。1万票前後のリードが続きましたが、100万票近く開票された段階で、2000票のリードに接近し、89%開票の時点では300票差で逆転を許してしまいました。98%の段階で62票のリードとも出ましたが、突然出た反対決定のテロップ。結局は1万741票差で大阪都構想は否決されてしまいました。一方、吹っ切れた笑顔の橋下市長は、政界引退を表明。自分なりにやれることはやってきた。『公』にお返しをしたいと政治の世界に入った。悔いはない。大変幸せな7年半だったと言い切りました。僅差でも負けは負け。「叩き潰す」と言って潰された。大層なケンカを仕掛けて命を取られないのは民主主義というのは素晴らしい政治体制!と、サバサバした様子でした。橋下徹という全く私心のない稀有なリーダーを引退に追い込んでしまったこと、痛恨の思いです。

 私たちができること、すべきことは、70万近い、リスクを取ってでも改革を望んで下さった方々の思いに応えること、そのためには、橋下氏を失って風前の灯になったとしても改革への歩みを続けることです。そのためには、維新という政党の存在意義を再確認する作業も必要でしょう。私個人は、改革勢力を結集し、安倍政権とは徹底対決路線で臨むべきと強く感じています。


記者会見での橋下市長


反対派の方々とは呉越同舟で声をかぶせ合い、火花を散らし合う


10時間以上も一緒に立っていると、連帯意識も生まれます。しばし歓談。すぐに戦闘開始!


『桃太郎』で激励に来てくれた高井崇志議員のチーム


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