博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『包青天之八 乞丐王孫』

2007年05月14日 | 中国古典小説ドラマ
「乞丐王孫」(全6話)

数日にわたる豪雨によって黄河が氾濫し、孟津渡では堤防が決潰。付近の住民は滎県に避難することになります。このエピソードの主人公となる欧陽玲瓏と薛小七も孟津渡からの避難民です。滎県では急激に人口が増えたことで食糧が不足しますが、地元の豪商・許雲彪は穀物を売り惜しみし、便乗値上げをはかります。この許雲彪は河南府尹の弟で、県令も彼の行動を止めることができません。

これに憤った欧陽玲瓏と薛小七は許雲彪邸に忍び込み、銀子と、許兄弟の悪事の証拠となる文書を盗み出します。しかしこれによって二人は文書を取り戻そうとする許雲彪の配下に付け狙われることになります。折りしも包拯一行が皇帝の命で大洪水の被害を受けたこの地域に視察に来ており……

というわけで『包青天之八』の鑑賞を再開です。このエピソードはとにかく薛小七と欧陽玲瓏の男女のコンビが痛快です。二人とも腕っ節に自信があり、悪人たちと派手な立ち回りを演じます。更に欧陽玲瓏には実は出生の秘密が隠されており、終盤でこのことが明らかになるのですが(これがタイトルの「乞丐王孫」の由来です)、綺麗な衣服で着飾っても仕草は庶民の頃と変わりません(^^;) このあたりも見所ですね。
コメント (2)
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