博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『包青天之八 狄青』

2007年05月23日 | 中国古典小説ドラマ
「狄青」(全5話)を鑑賞。

西夏との戦争で勲功を揚げた大元帥狄青は、仁宗の肝煎りで刑部尚書の娘の金蓮と結婚することになる。しかし新婚初夜に花嫁は何者かによって殺されてしまい、また狄青が西夏と通謀していたというダイイングメッセージを残していたため、狄青は花嫁の殺人犯・謀反人として捕らえられることになる。

これは実は西夏の刺客である霍天鵬・霍天雁の兄妹の仕業であった。西夏は強敵の狄青を失脚させたうえで、西夏の将軍として迎え入れようとしていたのである。狄青と旧知の包拯は彼を救おうと尽力するが、その間に霍兄妹は狄青の叔母である狄娘娘(八賢王の妃)を誘拐してしまう。このことを知った狄青は天牢から脱獄し、叔母を救出するために西夏へと向かう……

このエピソードの主役となる狄青は実在の人物で、やはり西夏との戦争に従事しております。今回戦闘シーンではこの狄青と、彼と行動をともにする十四娘がおいしい所を取っちゃっているため、展昭の見せ場はほとんどありません。というか展昭の出番自体がそんなにありません(^^;) 狄青の裁判も前半は娘を殺された刑部尚書と龐大師、王丞相の三人が裁判官を務めるため、我らが包大人も何だか影が薄いです。

西夏が舞台になっていることもあってかなり異色のエピソードなんですが、惜しいことに私の見たDVD版では字幕が付いていませんでした…… いきなり画面がワイドサイズになったり(といっても、もともと4:3の画面サイズだったものを、上下両端を切り取ってワイドらしく見せかけているだけっぽいですが)、今回のように字幕がなくなったり、不審な所が多いシリーズです(-_-;)

仕方がないので今回の鑑賞にあたっては、中文のあらすじサイトを参照させていただきました。なお、『包青天之八』ではあとひとつ「画中話」というエピソードが残っていますが、こちらはDVDが私のパソコンでは読み込んでくれないうえに(ただし家族のパソコンで試してみたところ、ちゃんと読み込めました)、やっぱり字幕がないので、またの機会に鑑賞ということにしたいと思います。
コメント (2)
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