2週間ほど前にこちらの先生から清華大学が戦国楚簡を収蔵したという話を聞いたのですが、まだ公表されていない話かもしれないしブログに書いたものかどうかと迷っていたのですが、今日たまたま10月29日付けの『中国文物報』を見たところきっちりこの話が載ってました。ネットでも同様の記事が上がってますね。
「清華入蔵戦国竹簡典籍 専家称学術価値不可估量」(『精華新聞網』)
要するに清華大学のOBが海外で2100本の戦国楚簡を購入して今年7月に母校にそれを寄贈し、現在李学勤を中心とする研究チームが解読・整理・保存作業を進めているという話です。
楚簡の内容としては『尚書』の逸篇、西周から戦国初めまでの編年体史書、『国語』に類似した説話史書、『儀礼』に類似した礼書、楽書、『周易』に関する書が含まれているとのこと。このうち『尚書』については本来の『説命』に相当すると思われる『傅説之命』などが含まれ、これらは真正の『古文尚書』だなんて書いてありますね。(先生も同じギャグを言ってました(^^;) )
『中国文物報』の方の記事には2011年に整理作業を終えて報告資料を出す予定というようなことが書いてあります。上海博物館所蔵の戦国楚簡もまだすべての内容が発表されたわけではありませんし、古文字関係の研究はこれからも当分論文のネタに困ることは無さそうです(^^;)
「清華入蔵戦国竹簡典籍 専家称学術価値不可估量」(『精華新聞網』)
要するに清華大学のOBが海外で2100本の戦国楚簡を購入して今年7月に母校にそれを寄贈し、現在李学勤を中心とする研究チームが解読・整理・保存作業を進めているという話です。
楚簡の内容としては『尚書』の逸篇、西周から戦国初めまでの編年体史書、『国語』に類似した説話史書、『儀礼』に類似した礼書、楽書、『周易』に関する書が含まれているとのこと。このうち『尚書』については本来の『説命』に相当すると思われる『傅説之命』などが含まれ、これらは真正の『古文尚書』だなんて書いてありますね。(先生も同じギャグを言ってました(^^;) )
『中国文物報』の方の記事には2011年に整理作業を終えて報告資料を出す予定というようなことが書いてあります。上海博物館所蔵の戦国楚簡もまだすべての内容が発表されたわけではありませんし、古文字関係の研究はこれからも当分論文のネタに困ることは無さそうです(^^;)
やっぱり、専門的で高度に深い文脈は読み取りにくいですw
わたしの専門と言えば、、
「台灣に行きたいワン」
『Mr.ブー、ギャンブル大将』でなんとかホイが言うてました。
このあたりの事情はかいつまんで説明しづらいので、Wikipediaの『書経』の項を参照してください(^^;)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9B%B8%E7%B5%8C
『尚書』も焚書の対象に
↓
漢になってから伏生が今文(当時の隷書体)で『尚書』を書写
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その後孔子の子孫の旧宅などから古文(先秦の古い字体)で書かれた『尚書』が発見
↓
後漢以後古文に基づいたテキストの方がもてはやされる
↓
戦乱によって古文テキストが散逸
↓
東晋の梅賾が孔安国が注をつけた『古文尚書』を奏上
↓
唐代の孔穎達『五経正義』も孔安国伝『古文尚書』を採用
↓
清代以後の研究により、これが(おそらくは梅賾による)偽書であると証明
↓
でも今更どうしようも無いので、以後も『今文尚書』と一致する篇については史料として使用
↓
今回思いがけず先秦の字体(古文)で書かれた『尚書』の断片が発見
↓
これが本当の『古文尚書』w
……という流れになります(^^;)