ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき

ウィリアムのいたずらが、街歩き、食べ物、音楽等の個人的見解を主に書くブログです(たま~にコンピューター関係も)

DTPの構造を考える-その7:色 その1

2007-05-12 22:29:49 | 土日シリーズ

 土日シリーズ「DTPの構造を考える」です。

 このシリーズ、はじめは、本をトップにして、その下の物理構造、論理構造と組版規則について書きました。

 次に、本という概念をこえ、DTP全体でもつものについて、書いていて、ライブラリ、フォントまできました。

 今回から、色です。




■パソコンの色と印刷の色

 パソコンの場合、画面は、R(赤)、G(緑)、B(青)の光を発色して表示します。
 なので、RGBの%が大きくなると、しろっぽくなり、R=100%、G=100%、B=100%は、白になります。

 一方、紙のインクは、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー:黄色)、K(ブラック:黒=スミ版)で表します。GMYKの%が大きくなると黒っぽくなり、CMYK=100ならまっくろです。というか、C=100%、M=100%、Y=100%でも真っ黒です。

 じゃあ、Kはいらないのか。。。というと、今は、なくても黒を出せるようですが、その昔、インクが今ほど良くなかった時代は、C=100%、M=100%、Y=100%というのは実現できませんでした(インクがそんなにいっぱい載らなかった)。
 そこで、黒を出すには、C=100,M=100,Y=100にするのではなく、K=100にして出力していました。それでCMYKがあります。
(今は速乾性のインクになり、C=100,M=100,Y=100はできる?かも。。??)

 で、そーいうことで、C=50%、Y=20%、M=30%のようなとき、みな20%以上なので、この部分を、K版で補い、C=30、Y=0、M=10、K=20%にするような処理(実際には、ここまでやっちゃうとイメージかわるので、こうはしないけど)を下色除去(したいろじょきょ)といいます。UCRと書きます。
 ただし、UCRした色と、CMYそのまま載せた色では、色の感じが違うそうで(コントラストが違うのかな、インクがそれだけ載るので)、いまはUCRをそんなにかけない場合のほうが、おおいのかしら。。。どーなのかな??




■RGBとCMYKの関係

 なお、RGBとCMYというのは、補色の関係になっているそうです。

 そこで、理論的には、RGBとCMYKの関係は、以下の式で表せます。
 (以下の式は、Postscript リファレンスマニュアル(いわゆるレッドブック)の第二版、6.2.3 DeviceRGBからDeviceCMYKへの変換の339ページから引用してきました)。

C=1.0-red
m=1.0-green
Y=1.0-blue
k=min(c,m,y)
ここまでは、補色と、スミ版のKを求めています。
で、以下変換式

cyan=min(1.0,max(0.0,c-UCR(k))
magenta=min(1.0,max(0.0,m-UCR(k))
yellow=min(1.0,max(0.0,y-UCR(k))
black=min(1.0,max(0.0,BG(k)))

ここで、UCR(K)は、スミ版(黒)の値に対し、実際にUCRをおこなったことによって、減らせる、CMY各色の量、BGは、UCRを行ったことによる必要な黒の量です。

なお、上記はCMYKとRGBですが、以前、RGBとグレーの変換については、ここ
ぬり絵は、脳力の老化防止にいいらしい。ということで、パソコンでやろうと思ったら。。
http://blog.goo.ne.jp/xmldtp/e/c8931e944074d5489bcbc1e03b6971cd

で書いています。ついでに書いておくと、

gray = 0.3*red + 0.59 * green + 0.11*blue

gray = 1.0 - min(1.0,0.3*cyan+0.59*magenta+0.11yellow+black)

です。




■しかし実際には。。

 しかし、実際には、このようにはなりません。
 それは、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色が純粋にその色ではないからです。
 多少の色の混ざりなどがあります。

 そのため、DTPソフトにとっては、どの会社のインキのCMYK(プロセスカラー)と指定できるものもあります。




■特色(とくしょく)

 印刷において、上記のCMYKは、プロセスカラーと言われます。
 ところが、これ以外のインキもあります。メタリックカラーといわれる、光沢のある色とか、金粉、銀粉、あとCMYKでは出せない(出しにくい)色などなどです。

 これらの色は、特色(とくしょく)といわれます。色見本帳があって、その中から色をえらびます。DTPソフトでは、これらの特色を選べる仕組みをもっていますが、ワープロソフトではまず、選べないと思います。

 なお、DTPソフトでも、特色を選んだ場合、かならずしも、表示色が実際の色と一致するとは限らないと思います(いや、どんなにがんばったって、金粉を画面上ではひょうげんできないっすよ。金色っぽく見せられますけど、ディスプレイは光んないっす)




■2色刷り、3色刷り。。。

 なお、一般には4色ですりますけど、お金がない人がチラシを出すような場合(^^;)2色刷り、3色刷りというのもあります。このとき、2色、3色には、特色が選ばれる。。かな。。

 で、4色刷りは、普通の印刷物。

 5色刷り、6色刷りというのは、2つのケースがあります。

 4色+特色

 5色に分解して印刷する
  →4色に分解して印刷する普通の印刷より、肌色とかがきれいならしい。。




■特色での注意

 DTPソフトによるのかとも思いますが、ライブラリに特色を含むものを登録し、それをよびだして、貼り付けてしまった場合、その特色がどうなるか。。というのは、アプリ依存の気がします。
 ここで、はりこまれた側でも、特色指定が生きているとすると、貼りこんだ人が知らずして、その特色を含んだ文書を作ってしまう危険があります。

 とくに、特色について、この色で表示せよと指定した、置き換えテーブルを使っている場合、印刷では、キンアカとプロセスカラーの赤のちがいがわかっても、置き換えテーブル上の色では、区別つかなくって、ディスプレイを見る限りわかんないということもありえます。




ということで、今回はここまで。

次回はカラーマネージメントっぽい話かな?


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携帯とIP電話間の通話が話し放題--ソフトバンクがこっそり?キャンペーン

2007-05-12 18:40:34 | Weblog

BBフォンのIP電話から、すべてのソフトバンクモバイルの携帯電話あての通話が24時間無料!!
そして
最大5台のソフトバンクモバイルの携帯電話から、すべてのBBフォンのIP電話あての通話が24時間無料
って、すごいじゃん!!

ここのニュース
携帯とIP電話間の通話が話し放題--ソフトバンクがこっそり?キャンペーン
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20070511/270777/?ST=network

によると(上記および下記の斜体は、上記記事からの引用)


 ソフトバンクグループが、新たな「話し放題」キャンペーンを始めたもようだ。キャンペーンの概要は以下の通り。サービス名は「トークフリー」。ソフトバンクモバイルの携帯電話と、ヤフーBBのADSL網を用いたIP電話サービス「BBフォン」の両方を契約しているユーザーのみを対象に、期間限定のキャンペーンを展開している。

 トークフリーのサービスは「ソフトバンク携帯フリー」と「BBフォンフリー」の2種類から成る。前者は、BBフォンのIP電話から、すべてのソフトバンクモバイルの携帯電話あての通話が24時間無料になる。後者は、あらかじめ指定した最大5台のソフトバンクモバイルの携帯電話から、すべてのBBフォンのIP電話あての通話が24時間無料になる


すごいじゃん(@_@)

でもね。。。


キャンペーン適用には申し込みが必要だが、費用は発生しない。適用条件としては、(1)「BBフォンフリー」の適用を受けるには、携帯電話の料金プランがホワイトプランになっている必要がある(2)「ソフトバンク携帯フリー」と「BBフォンフリー」はセットになっており、いずれか一方を解約するともう一方も自動解約される(3)キャンペーンは2007年5月9日~5月29日の期間限定で、それ以降は申し込めない--などがあるようだ。


うーん、複雑な条件(^^;)

だから。。

キャンペーンの詳細を記したWebサイトは同社のトップページからたどれず、いわゆる隠しページとなっている。対象者を限定し、試験的なキャンペーンとしてひっそりと展開されているようだ。またこの件に関する公式アナウンスは出ておらず(2007年5月11日22時40分時点)、原稿執筆時点(同)ではソフトバンクモバイル広報部のコメントも得られていない。

ってなかんじで、こっそりなのかなあ。。。
こりゃー、ケータイ、ソフトバンクのひとに、おしえてあげなきゃです!


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YouTubeに削除を求めた超能力者のユリ・ゲラー氏、逆にEFFに訴えられる。。

2007-05-12 12:25:21 | Weblog

ここのニュース
ユリ・ゲラー氏、「著作権法を曲げた」と訴えられる
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0705/09/news090.html


によると、スプーンを曲げたユリ・ゲラー氏が、「著作権法を曲げた」と訴えられたそうだ
上記ニュースによると(以下斜体は上記ニュースより引用)

市民団体の電子フロンティア財団(EFF)は5月8日、スプーン曲げで有名なユリ・ゲラー氏を相手取って訴訟を起こした。

 同財団は、ゲラー氏が根拠のない著作権の申し立てにより、同氏に批判的なビデオをYouTubeに投稿した依頼人の言論を封じようとしたと主張している。


 そうなんだが、このニュース、最近の若い人には、そもそも、ユリゲラーが、スプーンを曲げたことを知らなかったりして。。超能力者というと、エスパー伊藤の世代??



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「地球温暖化防止のためにPDFを印刷しない運動」って、画面で見た場合の電気との比較は?

2007-05-12 02:11:12 | Weblog

ここのスラッシュドットニュース
地球温暖化防止のためにPDFを印刷しない運動
http://slashdot.jp/articles/07/05/11/1035228.shtml

によると(以下斜体は上記ニュースより引用)


FormRouter社のプレスリリースによれば、同社とGlobal Warming Initiativesという団体が、地球温暖化防止のためにPDF文書の印刷の自粛を呼び掛けている。


のだそうな。で、そのプレスリリースでは

各人が1件の文書の印刷を控えれば、8万本の木を守り、11万8000tの二酸化炭素排出を削減することになるとしている。


って言ってるけど。。ちょっとまった。
もし、印刷しなかったら、その分、ディスプレイでみてるわけだよねえ。。。
それも、印刷の場合は印刷中だけで、印刷終わったら電気切るけど、
だけど、ディスプレイで見ている場合は、ずーっと電気をつけてみてるよねえ。。
電気は、石油からも出来ているから、CO2をだすよねえ(すべて原子力、水力じゃないから)

今問題にしているのは、温暖化だから、CO2の排出量だよねえ。。

ところで、紙で出力するのと、ディスプレイで表示するのと、どちらがCO2排出量が少ないの?
それがわかんないと。。。
とくに紙の場合、原料の木は、CO2排出量の換算では0カウントだよねえ
(実際は、排出してるかもしれないけど、バイオ燃料と同じで、草木は光合成するので0カウントだよねえ)
一方、ディスプレイは石油も使っているので、CO2は排出する(石油の化石燃料の場合はカウントされる)よねえ。。

うーん、ディスプレイでずーっと一日中開いていてもまだ、印刷のほうが大きいのかなあ?
それがわかんないと、これ、議論のしようがないよねえ。。
うーん、どこかの印刷やさんで調べてもらいたいものです。。。

もっともPDFに限定しているうえ、
PDFを送信すると"Print Less"というメッセージがポップアップ表示されるPDFに加工されるなんていう

GreenPDF
http://slashdot.jp/articles/07/05/11/1035228.shtml


ものが紹介されているのをみると、むしろ、このGreenPDFを紹介したいから、
こういうお話にした?



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