今回は、ストーンズが自分たちのスタイルを確立したアルバム「ベガーズ・バンケット」に収められてる作品をモチーフに。
「俺を駅まで連れてって、
んで、列車に乗せてくれ。
もう、この場所には何の希望もなくなっちまったよ・・・
俺たちの愛は、石に弾ける水のように、
聞こえると同時に消えてなくなる音楽のように、はかない夢だったよ・・・
だから、空港に連れてっておくれ。んで、飛行機に乗せてほしいんだ。
ここには、失望しか残っちゃいないんだ・・・」
なんだか、とても切ないね・・・
失恋したことない人なんて一人もいないだろうから、この歌詞に共感する人は多いだろうなあ。
ミックにしては珍しく、言葉数も少ないし、シンプルな淡々とした表現で、
なかなかに味わいのある詩だよね。
おまけに、ブライアン・ジョーンズのスライドギターがまた泣かせるよ。
ゴダールの「ワン・プラス・ワン」の、「悪魔を憐れむ歌」のレコーディングシーンでの、ボーっとして演奏する気力もなくなった感じになってる彼が、ちょっと信じられないくらいだね。
ストーンズってこんな感じの詩の内容が少ないから、たまにあると、とてもしみじみしちゃって、たまんないね。
これもきっとストーンズマジックなんだろうなあ・・・