ハーモニカ、マンドリンと少しずつ楽器が上から覆いかぶさってくる。
んで、けだるそうなミックの声が聞こえてくる。
「厳しい冬の荒地を何とか歩いてきたお前
その間、助けてくれる友達もいない
目の玉のチカチカが止まらないんだろ?
いっそのこと
眼の中にある赤や青や緑もみんな
捨ててしまえばいい
カリフォルニアよ、ワインをありがとう
お前の甘くてほろ苦い果物にも礼を言うよ。
そう、俺の足の爪の先にデザートがあるんだ
靴の中にスピードを隠し持ってるのさ
さあ、おいでよバージニアへ
いいところだよ、ここは
お願いだから来てくれよ
ここに来てくれたら
すぐに靴にこびりついた汚れを洗い流してやるよ」
この曲を聴いてると、モノクロの映像で場末の酒場を想像してしまう。
酔っ払いたちがビール片手に
声を張り上げて、気持ちよさそうに歌ってる映像が。
こういう雰囲気は大好きだよ。
っていうか、歌ってのは本来、こんな感じなんじゃないかって気がする。
カラオケに行ってマイク片手に順番に歌って、
自分の番以外は次に歌う曲を探してるっていうのなんてまっぴらだ。
カラオケの楽しみ方にソリが合わないんだよね。
でも、今の日本には、この曲の雰囲気の酒場なんてないし
しょうがないのかな・・・。