なぜかG20という外国との会合の場で
野田総理は「消費税を上げる」ことを明言した。
もちろん、1000兆円にものぼる借金をどうにかしなくちゃいけないのは明白でそれを国民が尻拭いするのも致し方ないとも考えてはいるんだが、
約束する相手が違うんじゃない?っていう気がする。
ホントは国会とか日本国民に向けて発信しなくちゃいけない問題だったんじゃないの?
「誠心誠意」っていう言葉が好きならなおさらね。
もちろん反対意見もあるだろうさ。
「まず政治家が痛みを感じろ!」という意見も出ると思う。
でもそれでもやらなくちゃいけないんだって思ってるんだったらそういう意見を全部受け止めてさ、
国会議員のお給金や政党助成金なんかを削ってさ、
国民に「そこまで言うんならしょうがねえか」って思わせるっていうのが
野田さんの言う「誠心誠意」っていうやつなんじゃないの?
それを違う方向に向かって「やるよ~」なんて宣言して
「外に向かって言っちゃったし、もうしょうがないよね~」なんていうやり方はちとずるい気がする。
そんなつもりはなくてもそう受け取られちゃうよ、このやり方は。
この問題だけじゃなく、
大事なことを伝えなくちゃいけない相手に直接伝えるべきことを的確に伝えないと
大概、カン違いが起きてよけいこんがらがっちゃうモンなんだよね。
大事なことであればあるほどひとりひとり思いが強くてカン違いも起こりやすくなるから
ここはホントに慎重に丁寧に説明しなくちゃいけない。
いや、実際、
この『消費税UP』に反対する国会議員に「この国の借金をどう考えてるの?」って聞きたいよ。
彼らの言い分は大体「それじゃ選挙には勝てない」なんだけど
「それで勝てないなら国会議員に向いてないんだよ、他の職業を探しなさい」と言いたい。
日本の赤字経済はいつギリシャみたいになってもおかしくないような状態だと思うんだけどね。
政治家の見込み違いで抱えた借金なんだから
政治家が痛みを感じるのは当然でしょう。
今は「日本国民は勤勉だ」というイメージがあるから
「日本経済はこんな状態だけど国民はまじめに頑張って働いてるからなんとかするでしょ。」なんて思ってくれてるけど
そうじゃなかったら一発でアウトだと思うよ。
いままで国民の頑張りで見逃してもらえてるんだから
そろそろ政治家も目を覚ましたほうがいいと思うんだけどね。
本当の意味で「誠心誠意」国民と向き合って欲しいもんだよ。