ようやく、近所のTUTAYAで
「リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」が新作から準新作になり
1週間レンタルOKになったんで借りてみた。
これはジョージ・ハリスンのドキュメンタリー映画で
2部構成になっており、
パート1は主にビートルズ時代、パート2は主にソロでの活動の様子を
関わりの深いいろいろな人の証言で構成されていて
ビートルズファンにはなかなか興味深い映画だった。
ビートルズ時代は、4人がただ単に仲が良かったというわけではなく、
「ジョンやポールが作曲できるんだったら、だれにでもできるはずだ」
と作曲に取り組み始めたり、
「カッコイイ僕らについてくればいいよというような気持ちをジョンとポールから態度で感じ取っていて、いつか見返してやるという気持ちがあった」
「車で移動するときなんかもいつも彼らが前に座り、ボクはずっと後部座席だった」
というようなことを証言してる。
あまりにもあの二人が強烈だったから、
なかなか注目されないフラストレーションがたまってたんだろうと思うよ。
「ジョンと会ったころ彼はギターの弦を4本しか張ってなくて、6本あると教えるとビックリしてた」
「ボクが彼に6本の弦の張り方やコードを教えたんだ」
てなことも言ってるから
自分がビートルズサウンドを支えてきたんだという自負がすごくあるんだと思う。
まあ、ジョージと会う前にすでにポールと出会っていて、ポールの紹介でジョンと会ってるからそのときにはもうギターは6弦あるっていうことをジョンは知ってたと思うけどね。(苦笑)
あと、
ここに出てくる人がみんな「彼には激しい部分と愛情溢れる穏やかな部分の2面性があった」ということを証言してるけど
これはきっとだれにでも当てはまることなんじゃないかと思う。
でも、大概の人は自分の気持ちをストレートには出さず、コントロールしてるから気がつかないだけだとおもうんだ。
ジョージはきっとホントに正直な人だったんだろう。
ポールやジョンは誰がみてもわかりやすいキャラクターを少なからず演じてたんじゃないかな。
ポールはいかにも優等生、ジョンはタフで横柄な態度ってな具合にね。
それと、
やっぱりバンドはライブをやってなくちゃ崩壊するんだなって思った。
ツアーをやめたあとにいろいろとトラブルが発生してきたらしいから。
まあ、忙しすぎたのも原因の一つなんだろうけど。
ホワイトアルバムの録音時にリンゴの脱退騒動があり、
レットイットビーの録音時にはジョージの脱退騒動があって、
そのときにはジョンが「後釜のギタリストにクラプトンを雇おう」という発言があったりしたらしいのも興味深いね。
今まではジョンが辞めたがってたという説が多数派だったからね。
ジョンは、ポールと自分さえいればビートルズは続けていけるぐらいには思ってたんじゃないかなって気がするよ。
だから、ポールの脱退宣言にはそうとうショックを受けたんじゃないかって思うんだ。
とにかく
ビートルズといえば、いつもポールやジョンの目線で語られることが多いから
この映画は新鮮だったね。
とても面白かったよ。
興味のある方はぜひ見てみるといいですよ。
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YouTube: Geroge Harrison: Living In The Material World (documentary trailer)