パート2はジョージがソロになってから
癌で亡くなるまでの様子を
彼と関わったいろいろな人へのインタビューで構成されている。
驚くのはその交友関係の広さだね。
レーサーの「ジャッキー・スチュアート」なんかも親密に交際してたみたいだし
コメディー集団の「モンティー・パイソン」とも交流があったらしい。
隠遁生活が長かったらしいけど
表立っての活動がなかっただけで
裏方から支えるような活動(つまり資金を出資するような)をいろんなところでやってたらしい。
ときどき思い出したようにライブしたりレコーディングしてたみたいだけど
親友のクラウス・フォアマン(リボルバーのジャケットをデザインした人)には
あまり好評じゃなかったみたいだ。
瞑想にはすごくのめりこんでたみたいだけどね。
パティ・ボイド(後にエリック・クラプトンの妻になる)の後に結婚した人とは最後まで夫婦円満だったらしいけど
実際はジョージの浮気も多く、
奥さんにとってはつらい修行だったらしい。
「夫婦円満のひけつは?と聞かれたら『離婚しないこと』と答えてた。最初の危機を乗り越えるのは大変だったけど、その後は考え方を変えたのでずいぶん楽になった。」
少し顔を引きつらせながら、でも懸命に笑顔をみせて話をしている姿を見ていて
「ああ、この人はずっと我慢してきたんだろうなあ」と感じた。
まあ、アレぐらいになると
働かなくてもドンドンお金が入ってくるだろうから
逆にやりたいことが見えなくなっちゃうんだろうなあ。
晩年は庭をいじるのが日課になってらしい。
まあ、庭と言ってもメチャクチャひろい緑地公園みたいなものなんだろうけどね。
監督のマーティン・スコセッシはビートルズのメンバーの中でジョージが一番のファンだったらしく、
この映画には相当な思い入れがあったらしい。
パート1が90分程度、パート2が100分程度の長い映画だったけど
全く飽きなかった。
とてもおもしろかったよ。
もし良かったら観てみてくださいな。
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YouTube: The Beatles - All Things Must Pass (Full Band Demo - 1969)
↑これはビートルズ時代に録音されて結局ボツになったバージョン。
ジョンやポールのコーラスが入ってて新鮮だね。
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YouTube: GEORGE HARRISON - All Things Must Pass (with lyrics).wmv
↑こちらはソロで出したバージョン。
実はソロで出した最初の方の曲のほとんどはビートルズ時代にもう作られており、
発表する場がなかっただけだったらしいね。
ソロになったときも
「別にひとりでやっていくことに不安はなかったよ。自信は十分にあった。」と語ってるしね。