フランスで風刺雑誌の会社に襲撃したアルカイダ系の戦闘員の兄弟。
彼らは、特にお兄ちゃんのほうのご家族は、
これからどう生きていくんだろう・・・。
ボクの知ってる限り、
基本的に人殺しを肯定する宗教なんてないはずだが、
一体それがどう解釈すると
「殺していい」ってことになるんだろう。
これは別に現代のイスラム教に限ったことじゃない。
昔から、どんな宗教でも、それは起きるというのは歴史が教えてくれている。
例えば、
今回は標的になってるキリスト教は
昔はエルサレム(聖地)奪回と称し、「十字軍」でイスラム圏に長いこと侵略行為を続けたし、
仲間内のプロテスタント系とカトリック系でも派手にやりあっている。
日本の神道でも、第二次大戦中は「国家神道」として戦争にぐんぐん足を踏み込んでたし、
「神風特攻隊」なんて、その最たるもんだよね。
仏教のことはよくわからないけど、
たしか、日蓮宗の宗祖「日蓮」は他の宗派への攻撃が結構すさまじかったらしいよ。
仏教のもとになったヒンドゥー教の神話も戦いに明け暮れたような話が多いし・・・。
まあ、
宗教の違いが人の争いごとの種の一つになっちゃうのは
しょうがないことでもあるんだよね。
結局は人が現実をどう受け止め、どう生きるかというのを教えてくれるのが宗教なわけだから、
その受け止め方が違えば「けんか」にもなるよ。(苦笑)
「キミのその意見には反対だけど、キミの意見を言う権利に関しては死を賭してでも守る。」
↑これは現代民主主義の根底にある「言論の自由」に関しての有名な言葉だけど、
この言葉の発祥地でこういう言論封殺みたいな行為が行われたことに
どうにもやるせなさを感じる。
どんなに偉い宗教家でも、
どんなに偉い政治家でも、
どんなに偉い将軍でも、
どんなに偉い民衆のヒーローでも、
どんなに偉い労働者階級の英雄でも、
人の上に立った時、
指導的な立場になったとき、
風刺的な扱われ方をされるのは致し方ないことなんだと思うよ。
今回の事件の原因が
イスラム教の指導者がそういう侮辱的な風刺を受けたことに対することらしいけど
いわゆる「権力者」になったとき、
全員がYESなんてなるわけじゃないんだから。
しかも、その行動を制御できるのは、その権力者本人か、そういう風刺しかないんだからさ。
言われたからといって殺しちゃイカンでしょ。
「風刺されるほどの権力者になっちゃったんだな・・・」と受け止めてほしい。
そして、その行動を律するようにしてほしい。
とにかく、
今回の犠牲者たちには本当にお悔やみ申し上げるし、
日本政府としても「何があってもしっかり言論の自由は守られるべき」というような首相声明を発表してほしい。
そういうの大好きでしょ?安倍さんは。