yabanjin-soulのTシャツ魂

ロック魂を手描きで表現するyabanjin-soulのたわごと・ひとりごと

紅白梅図

2016年02月17日 | たわごと、ひとりごと
梅の季節が到来したので

職場で壁面画作成に挑戦した。

壁面画とは、横4m、縦1mほどの模造紙に折り紙や切り絵を張り付けたり色を塗ったりして仕上げた作品で

2か月、3か月ごとに職場に在籍している高校生から小学校1年までの子どもたちに作成してもらっている。

ホントは思いつくままに自由に取り組んでほしいんだけど

いろいろな家庭事情を抱え、虐待を受けて育った彼らには

自分自身に対する肯定感などサラサラないもんだから

「自由にやって」けなされることばかりを経験した結果、

「自由」をとても嫌がるんだよね。

もちろん規制されるのを好むわけではない。

ただ、自分自身が良いと思うことを自由にやって褒められた経験があまりにも少なすぎるんだよね。

だからそういう状況に放り込まれると何もできなくなってしまい、

そうなってしまう自分自身にも腹が立ってメチャクチャな逸脱行動が始まってしまうことになって

なおさらな傷つき体験をさせてしまう。

だから、細かな手順に沿って作業を進めてもらうことになるわけ。

下絵をきちんと描いといてあげて、それに色を塗るだけというような感じ。

最近の子どもたちは日本の伝統的な遊びである「折り紙」をほとんどやったことがないので

まずは折り紙で梅の花を作成してもらって

それをした絵を描いた模造紙にペタペタ貼り付けてもらって

最後に好きな色を塗ってもらう、というような工程で行なった。

お題は「尾形光琳作の紅白梅図に挑戦しよう!」というもの。



男女に分かれて約80分間の作業で仕上げる予定なのだけど

根を詰めて作業するということが大の苦手なお子さんが多いのでトラブルもたくさん。

それでもなんとかかんとか仕上げてもらった。



こういう作業をした後は、

結果はどうであれ、最後まで取り組んだことを最大限評価してあげてる。

これまでの成育歴でそういう体験はほとんどないだろうからあえてそういう体験をしてもらおうと思って取り組んだ。

いや、ほんと結果なんて気にするより、

いかに自分自身のベストを尽くせたか・・・これを大事にしてほしいと思ってやっております。

少しは積み重ねてもらってほしいと考えている今日この頃。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする