映画を楽しんでるんだけど
今回はスピルバーグ監督の「ミュンヘン」。
この監督は娯楽作品を撮るのもうまいけど
こういった社会派の作品も上手だよね。
’72年のミュンヘンオリンピックのときにアラブのテロ集団「黒い九月」が選手村を襲ってイスラエルの選手たちを殺しちゃうっていうテロが起きたんだけど、
この作品は、その後のイスラエルが報復で実行犯たちを次々に暗殺していくのをリアルに描写しとります。
別に「R指定」はなかったんだけど
息子はあまりのリアルさについていけず
怖くなって、途中で寝てしまいました。
結局、「目には目を」、「暴力には暴力を」の考え方が
ホントに、正しいのかな?っていう問題提起をする作品でした。
3時間を越える作品だったんだけど
最後まで飽きさせず、
終わり方も、煮え切らないんだけど
しっかりと、観客に問題を訴えることの出来てる作品で
「さすがはスピルバーグ!」と、うなるほどの出来栄えだったよ。
ただ、この作品はアカデミー賞の主要5部門にノミネートされたんだけど
結局、一つも取れなかったみたい。
もちろん、賞をとるのがすべてじゃないんで
それがどうというわけじゃないんだけど、ね。
ただ、問題提起はあるんだけど
「感動するか」といわれるとそこらへんが
ちと、弱いかなあって気がする。
その辺が「シンドラーのリスト」とは違うかな。
でも、こういう感じの「社会派の作品」を撮る監督って
えてして「娯楽作品」ってなかなか作ろうとしないんだけど
スピルバーグ監督は
ホントに、映画っていう表現方法が大好きなんだろうね。
なんでもござれっていうこんな監督は
ホント珍しいよねえ。
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