MDシリーズの中で、異色のカセットコイルと言っても良さげなものが、MDC40HX@7MHzだと思う。と言うのも、200kHzというバンド幅を網羅させるために3種類の補助エレメントが付属していて、お目当ての周波数に応じて追加する仕様のようだ。
でも取説によると、CWなど低めの周波数がお目当ての場合は2本の補助エレメントが必要で、その内1本がメインエレメントを固定している止めねじと取り替えて装着するらしい。これを知った瞬間「え~!、マジかよ!!」と。
これってつまり、7MHzが絡むとカセットコイル本体の取り換えだけではバンドチェンジが叶わなくなるってことだよね?う~ん、どうやらデビュー当初からのセールスポイント(カセットコイル本来の目的)が一部達成されなくなるという本末転倒な苦しい展開だね。
と言うことで、私がこの苦しい本末転倒状態に陥らないためには、このコイルでCW周波数の運用を断念することになる。お陰で使う価値が少し下がってしまったが、ここまで来たら拡張帯SSBねらいでやっていこうと思う。
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■測定条件など
・モービル :シエンタ+天井にシステムキャリア
・アンテナ地上高:実測で約1.8m
・アンテナ基台 :パイプ基台(COMET_RS-215)+自作パーツ
・同軸ケーブル :7MHz用アンテナチェックケーブル
・アース :接続ケーブル長=150mmに加工したマグネットアース(第一電波_MAT50)×2枚
・測定器 :アンテナアナライザー(COMET_CAA-500、視差軽減対策を試みたが、現在不調中)
・その他 :メインエレメントはステルス処理済み、帯域はSWR≦1.5の範囲、ねらいf0=7.120MHz付近
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スタート点は、MDC20HX@14MHzと同じくフリー状態で支柱の長さを測って、その値を1mm単位に切り捨てor切り上げした値とし、支柱長さ=18mmになるように調整用コイルを固定、補助エレメントはMタイプ(7.100~7.140MHz用@取説)を取り付けて1回目の測定。結果はf0=7.166MHz、SWR≒1.17、Z≒42Ω、帯域=7.146~7.186MHz(7.166MHz±20kHz)であった。
早速、取説の数値から高く外れた値が出た。なのでf0を低くしていくことになるが、調整用コイルを伸縮させるよりも補助エレメントを取り替える方が楽なので、お試しでLタイプの補助エレメント(7.060~7.100MHz用@取説)に交換して2回目の測定。結果はf0=7.113MHz、SWR≒1.08、Z≒46Ω、帯域=7.093~7.133MHz(7.113MHz±20kHz)であった。
イイ線行ってる結果が出てくれたけど、3回目の測定に向けて動こうと思った瞬間、アンテナアナライザーが点滅しだした。もう溜め息が止まらん展開だけど、ここはイラ立ちを押さえて「(ねらい値に対して)-7kHzだったら、これでしばらく使うのもアリだ。」と切り替えて、一旦区切りとした。なのでタイトルに“渋々”は付けずに“仮状態編”とした(笑)。
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7MHzの延長コイル入りアンテナは、どうしても帯域が狭くなる。なのでボトムSWR値が低ければ低いほどありがたいけど、こんなシリーズ展開だったので「ペンディングしたバンドより優秀な値が出ただけマシ。」と、つい考えてしまう。でも、それは負け始めている心理状態だと思うので、その辺は仕切り直して次のバンドを見ていこうと思う。
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