JR9RVKの雑記的業務日誌

HF帯のモービル運用をメインに行うアマチュア無線局と、その免許人の備忘録。

MDC15HX(MDシリーズ21MHz用カセットコイル)の測定&調整_230526

2023年06月07日 06時03分10秒 | 21MHzアンテナ

本命プランどおりではなかったけど、とりあえず28MHz用のMDシリーズに区切りを付けることが出来た。と言うことで次は21MHz、このバンドで走行モービル中に使えるアンテナは、今のところCOMET_HFB-15しか持っていないので、是非ともイイ結果を期待しながら作業を進めていく。

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■測定条件など
・モービル   :シエンタ天井にシステムキャリア
・アンテナ地上高:実測で約1.8m
・アンテナ基台 :パイプ基台(COMET_RS-215)+自作パーツ
・同軸ケーブル :21MHz用アンテナチェックケーブル
・アース    :接続ケーブル長=150mmに加工したマグネットアース(第一電波_MAT50)×2枚
・測定器    :アンテナアナライザー(COMET_CAA-500MarkⅡ/改)
・その他    :MD200@メインエレメントはステルス処理済み
         帯域はSWR≦1.5の範囲、ねらいf0=21.210MHz付近
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大半のバンドでも同じだが、SSB用にするか?CW用にするか?という話だ。そこで過去記事を見てみたところ、L≒2200mmシリーズであるHF15CLが広帯域だったことを確認。であればSSB用に調整した方が得策と判断し、ねらいf0=21.210MHz付近に決めて作業スタートする。

で、お決まりの梱包状態(支柱長さ20mm)で測定。結果はf0=20.844MHz、SWR≒1.00、Z≒47Ω、帯域=20.322~21.366MHz(20.844MHz±522kHz)であった。この帯域幅、取説値の2.5倍以上あるし、前述のHF15CLと5%ほどの差しかないFBな値だ。

ここで取説を見る。で、周波数変化量の目安が140kHz/5mm(=28kHz/mm)とのことで、やや控えめに調整コイルを12mm伸ばし、支柱長さを8mmにして測定。結果はf0=21.224MHz、SWR≒1.00、Z≒48Ω、帯域=20.654~21.794MHz(21.224MHz±570kHz)であった。偶然にもバンドセンターから-1kHzとなり、更にこの帯域幅だったら間違いなくバンド全域を網羅しているはずなので、ねらいf0より高めだけど調整終了とした。

引き続き、主な周波数を測定してみたところ、以下のようになった。
・21.000MHz:SWR≒1.14、Z≒43Ω(バンド下端)
・21.360MHz:SWR≒1.05、Z≒51Ω(国内SSBコンテスト)
・21.450MHz:SWR≒1.13、Z≒55Ω(バンド上端)
もう完璧だね。贅沢かもしれんけど、こういう安心感って大事よ、うん。

これでMDシリーズは18MHz、21MHz、28MHzCW28MHzSSBが立ち上がってくれた。これで例えば、助手席側にHF20FX@14MHz、運転席側にMDシリーズから18/21/28のいずれかというハイバンドチョイスで、長めのアンテナを使った走行モービル運用が可能になる。最大のメリットは積荷(控えのアンテナ)のかさばり削減かな。と言うことで、立ち上がっていないバンドがまだあるので、引き続き隙を見つけて調整していこうと思う。


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