昨晩からの6mANDdownコンテスト、今年は電信で144MHzと430MHzをワッチした。併せてFT-897Dの受信能力(300Hzフィルタと、DSP-BPFの具合など)も見てみることにした。
予想どおり参加者は少なかったようで、430MHzでは1波も確認できなかった。144MHzではワッチ1往復で4~5局を確認できるが、数時間の間を空けないと未交信局と遭遇できない。結局昨日の晩に1往復、今日の午前中に2往復のみとなった。
一方FT-897Dの受信は、まぁ普通だと思う。過去に経験した酷い混変調も無く、弱い信号も受信していた。とりあえず弱い信号をコールしても全く応答いただけない場合も幾つかあった。これは相手の送受信状況も関与しているが、とりあえず極端に耳が悪いリグではなさそうだ。
フィルタについては予想どおり、144MHzCWを300Hzフィルタでは切れ過ぎという感じがした。しかし、なぜかこのシリーズの500Hzフィルタは逆に切れが甘いので、これは止むを得ない。実はこれが初代FT-817を手放した最大の理由(当時は300Hzフィルタが無かった。)なのよね…。
話を戻すが、DSP-BPF(240Hz)は意外な結果だった。エッジの特性が予想以上に滑らかな特性だったことだ。以前に使用していたFT-847のDSP-BPFは、エッジ付近で音がかすれていくものだった。これが嫌でFT-847はDSP-BPFを使用せずに500Hzフィルタだけを使用せざるを得なかった。しかしFT-897Dは、アナログフィルタのようにエッジが滑らかで自然さを作り出している。よく似たリグでも技術的な改善は進んでいるものだと確認できたのは収穫だった。
しかし、これだけの特性であれば、300Hzフィルタを追加しなくても何とかなるリグとも言える。今さらねぇ…ちょっと複雑な気持ちである。
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