モチノキ[黐木](モチノキ科)
宮城、山形県以南の本州、四国、九州の山野に生える雌雄異株の常緑高木。葉は互生し、倒楕円形で革質。表面は濃緑色で裏面は淡緑色になります。
4月に前年枝の短枝の葉腋に、黄緑色の小花を咲かせます。雄花は2~15個、雌花は1~4個ほど付きます。果実は球形の核果で、赤く熟します。
夏に樹皮をはぎ取ってトリモチを作ります。昔は鳥を捕ったり、蝿取り紙に使ったりもしたそうですが、今ではトリモチを使って鳥を捕獲することは禁止されています。私が子供の頃は、駄菓子屋などでも売っていた記憶がありますが、今の若い人たちは聞いたことも無いでしょうかね。
モチノキは近所のお屋敷に植えられていたりもしますが、街路樹でも使われているクロガネモチ程出会う機会はないかもしれません。
9月上旬 横浜市内にて