先月、仕事から家に帰ると、下の娘が大事そうに何かを手に持っています。どうやら学校帰りに「ケセランパサラン」を友達と見つけて、もって帰ってきたようです。持っていると幸せになれると聞いて、大事にしているのです。
どんなものか見せてもらうと、それは冠毛の付いた何かの植物の実に見えました。
つい先日、家族で公園に寄った時、駐車場の脇に生えている植物が、こんなものを付けていました。そうです、娘が持っていた「ケセランパサラン」が、ここにあったのです。
娘を呼び寄せて見せると、「あ、ケセランパサランだ」と言って、ひとつ手にとりました。
アメリカオニアザミ[亜米利加鬼薊](キク科)
この正体は、アメリカオニアザミの実だったのです。とても小さな実の周りに、とても長い冠毛をつけた様子は、タンポポなどとは全く様子が違いますね。
公園内を歩いていると、池の畔に花も咲かせているアメリカオニアザミに出会いました。
花の咲く様子も見せることができてよかったです。
「ケセランパサラン」の正体は、明らかではなく、色々な説があるようです。
江戸時代以降、言い伝えられているという謎の生物。今でもしっかりとその伝承は受け継がれているようです。
アメリカオニアザミのロゼット
8月上旬 横浜市内にて
指の大きさを考えると、ずいぶんと大きいですね。
写っているのは娘の指です。
アメリカオニアザミの冠毛は、とても大きいです。
風に漂っている姿は、他のものとは雰囲気が違いますね。
アメリカオニアザミの綿毛がきれいですが、これでまたあちこちに増える。ちょっと怖いです。
流行のことはよく覚えていないのですが、名前に聞き覚えがあったので、私の周りでも流行っていたのだと思います。
箱に入れて飼うそうですね。
アメリカオニアザミは、こんな綿毛をたくさん飛ばして、勢力範囲を広げているのでしょう。