
林の中を通る道を歩いていると、道端の茂みから突然鳥が飛び出してきました。
ビックリして立ち止まると、その鳥は道の反対側の木にとまりました。
急いでカメラを覗いてみると、後ろ姿しか見せてもらえませんでしたが、どうやらシロハラのようです。横目(?)でこちらを警戒しているようですね。
もう一歩近付こうとしたら、林の中へ飛び去ってしまいました。
茂みの中で餌でも探していたところに、私が近づいたので驚いて飛び出したのでしょうが、ぶらぶら歩いていた私も大変驚きました。遥か遠くでこちらに気付いて、逃げる鳥が多いですが、こちらがぎりぎりまで近づいてから逃げ出す鳥もいます。
私はいつもそういう鳥に驚かせながら林の中を散策しているんです。
2009年1月のシロハラ
12月中旬 横浜市内にて



コナラ[小楢](ブナ科)
いつも歩く林には、たくさんのドングリが落ちています。そんなドングリの一つ、コナラの実から芽が出ていました。コナラの実は、生食できないと聞いたことはありますが、それは有毒なタンニンを含からだそうです。これらのドングリを餌にしているネズミたちも死んでしまうことがあるのです。でも、その含量には大きな幅があるみたいで、ネズミたちは、味見をしてはタンニンの少ないものを選んで食べているのではないかと考えられているそうです。また、タンニンと結びついて有害な働きを抑えるたんぱく質が唾液の中に含まれていて、これによってドングリを食べることができるそうです。
(2009年12月12日朝日新聞土曜版)
せっかく実らせたドングリを全て食べられてしまっては、コナラたちは子孫を残せませんね。お互いに生き残りをかけた戦略なのでしょうね。
2007年のドングリ
12月中旬 横浜市内にて

