食べられず・・・アオツヅラフジ

アオツヅラフジ[青葛藤]（ツヅラフジ科）
本州～沖縄の山野や道端に見られる、雌雄異株の落葉つる性木本。葉は楯状につきません。
7～8月に花を咲かせます。雄蕊は離生し、雌蕊、雄蕊とも3～6本です。
以前にも載せましたが、茎や根を「木防已（モクボウイ）」といって、利尿、鎮痛、解熱、緩下薬に用います。果実を干して煎じたり、生のまま絞った汁を飲んでも効果があるそうです。
本種のつるは、葛籠を編むのにも使われたそうです。
この辺りではよく見かけますが、昔から身近な植物だったのですね。
今まで雄花は見たことがありますが、雌花を見たことがありません。来年はどちらの花も見てみたと思います。

１１月上旬　横浜市内にて

今年の実りは・・・ムラサキシキブ

ムラサキシキブ[紫式部]（クマツヅラ科）
林沿いの道を歩いていると、色褪せてきた木の葉の間から、鮮やかな色の実が目に入りました。ムラサキシキブ、たくさんの実をつけていますね。
梅雨の頃に咲く花は、同じような色をしていますが、雨に濡れ細っている印象が強いです。
今年も無事に実りを迎えて、ムラサキシキブの1年も終わろうとしています。

2011年の花

１１月上旬　横浜市内にて

紅葉・・・エビヅル

エビヅル[海老蔓]（ブドウ科）
林縁の茂みに、赤く色付いた葉がありました。近付いてみると、それはエビヅルの葉でした。
今年は花の季節にも、実りの季節にも散策することがありませんでした。立冬も過ぎた今、エビヅルの紅葉を見れたのは嬉しいですね。
エビヅルというと、9月中頃に熟す果実のことばかり考えていました。紅葉する姿も綺麗なものなのですね。別の魅力を知ることができました。

エビヅルの実　エビヅルの花

１１月上旬　横浜市内にて

弾けた実・・・ゴンズイ

ゴンズイ［権萃］（ミツバウツギ科）
8月の終わりに、色付き始めていた実も、真っ赤に色付いて弾けていました。
やっぱり、この赤と黒の色合いは綺麗ですね。
今年はあまり散策に出掛けてませんが、ゴンズイの花に出会うことができました。これで花の季節、実の色付き始め、弾けた様子と見られました。あとは冬の様子や芽吹きの様子なども見てみたいですね。

8月の様子　ゴンズイの花

１１月上旬　横浜市内にて

花の季節に・・・キヅタ

キヅタ［木蔦］（ウコギ科）
11月になり、キヅタが花を咲かせ始めました。この時はまだ、蕾の方が多かったですが、これから花の盛りを迎えます。

花の周りには、ハチやアブ、チョウ等がたくさんいました、と言いたい所ですが、この時は数匹のハエが花の周りにいました。右上の花にとっまているのが分かるでしょうか。
そういえば、玄関先においてあるヤツデの花も咲き始めましたが、この花にもハエが寄ってくるようです。秋も深まり、活動する昆虫が少なくなるこの季節を、あえて選んで咲くのは、何か理由があるのでしょうね。

2010年の花

１１月上旬　横浜市内にて