花期でないのに・・・

キンシバイ[金糸梅]（オトギリソウ科）
中国中南部原産の半落葉低木。庭木や公園などによく植えられています。
葉は対生し、葉柄は無く卵状長楕円形で縁は全縁です。
6～7月、枝先に集散花序をだし、黄色の径3～4cm程の花を咲かせます。花弁は5枚で、雄しべは多数束になり5束並びます。雌しべの花柱は5本です。
夏頃に根や全草を掘り出し、乾燥させたものをむくみなどに用います。生の葉は、よく磨り潰し傷に塗り、小さな傷の止血に用います。
道端に植えられたキンシバイにも、季節外れの花が咲いていました。この花の他にも数個見ることができたのです。
ようやくこの季節らしい気温になってきましたが、暖かな冬はここにも影響を及ぼしているんですね。

１２月上旬　横浜市内にて

花咲き実り・・・

シャリンバイ［車輪梅］（バラ科）
道端の植え込みに小さな花が咲いていました。
一度は通り過ぎたのですが、気になって引き返して撮ったものです。
これはシャリンバイでしょうか。
図鑑では花期は5～6月頃となっています。

これは別の道端に植えられていたシャリンバイです。
今の季節はこうして黒熟した実が見られます。
8年位前にも、近所の公園で撮ったシャリンバイの実と花をこの季節に観察して載せたことがあります。この季節に咲く花はそれほど珍しい事ではないのでしょう。
12月も半ばを過ぎましたが、年末という気がしなくて年賀状にも手を付けず、大掃除もやっていません。
そろそろその気を出さないといけませんね。

１２月上旬　横浜市内にて

花と紅葉・・・

コマユミ［小真弓］（ニシキギ科）

川沿いの道を歩いていると真っ赤に色付いた木と出会うことができました。
綺麗な紅葉ですよね。ニシキギかと思いましたが、枝に翼が見られないのでこれはコマユミでしょうか。果皮が割れて、赤い実も顔を覗かせています。
その紅葉の中に何やら花の様なものがありました。これは季節外れの花でしょうか。
左手前の果実を見ればわかるように、本来の花は長い花柄の先に咲きます。この花は、枝から直接咲いているように見えますよね。
例年になく暖かな12月ですが、コマユミも狂い咲きをしてしまったんですかね。
綺麗な紅葉を、どこか楽しむ気になれませんでした。

コマユミの花

１２月上旬　横浜市内にて

冬の使者・・・ツグミ

ツグミ[鶫]（ツグミ科）
川沿いの道を歩いていると、近くの草むらから一羽の鳥が向こう岸へ飛んでいきました。
梢にとまった姿を見てみるとそれはツグミでした。この冬初めての出会いです。
私との距離はあるのですが、なんとなくこちらを警戒しているようにも見えますよね。
これから春になるまで、散策中に何度も出会うことでしょう。もう少しお近づきになりたいのですが、警戒心が強いので思うようにはなりませんね。

１２月上旬　横浜市内にて

旅立ちの日・・・

ガガイモ［蘿摩］（ガガイモ科）
川岸の草むらで、ガガイモの実を見つけました。
果皮が割れ、中から白い種髪がたくさん顔を覗かせています。
川沿いの道には柵があって、ガガイモの近くに行くことができません。
カメラを通しての観察でした。

この日は風が強く、種髪も風にたなびいていました。
飛び立つ瞬間を撮ろうと思い、暫くの間観察を続けましたが、距離があったためかはっきりとその様子がわかりません。
左下に確認できる種子ですが、1枚目の写真ではやや右上を向いていましたが、風にあおられて下に垂れ下るようになっています。
もう少しで旅立つところだと思いますが、その様子は確認できませんでした。
8月に花を観察したガガイモは、残念なことに刈られてしまったのでここで実を見られて良かったです。

8月の花

１２月上旬　大和市内にて