自然大好き《道端観察記》

植物などの身近な自然を通して
季節を感じていたい

確かなことは・・・

2016-02-24 21:12:00 | お散歩
ヤブニッケイ[藪肉桂](クスノキ科)
関東・北陸以西の四国、九州、琉球に生える常緑高木。葉は長楕円形、先が短くとがり長さは7~10cm。表面は光沢があり、裏面は灰白色で無毛です。三行脈が明瞭ですが、2本の支脈は先まで達せず途中で消失します。
6月、長い花柄の先に数個の花を散形に咲かせ、秋には黒紫色に熟す実をつけます。
林の中の道を歩いていると、道端に三行脈の葉を持つまだ若い木がありました。この辺りでよく見かけるシロダモとは、葉裏の様子が違います。白っぽいのですが、シロダモの様な白さではありません。
葉を一枚だけ拝借して、香りを確認しましたがシロダモのそれとは少し異なる芳香でした。
これはヤブニッケイでしょうか。

枝先に付く冬芽もまだ小さかったのですが、このあと膨らんでくるものと思われます。
ヤブニッケイに出会うことはあまりないのですが、これがそうだと断定する決め手が私にはわかりません。
もう少し観察を続けて、ヤブニッケイかどうか確かめてみたいと思います。

2月中旬 横浜市内にて

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花から実まで・・・

2016-02-23 20:53:00 | お散歩
ヒメウズ[姫烏頭](キンポウゲ科)
ヒメウズの花が咲いているか、いつもの林へ見に行ってきました。
例年、花の盛りは3月半ば過ぎですが、いくつかの花が咲いていました。

咲いた後の寒さにやられたのか、なんとなく傷んでいる感じがします。
俯くように咲く花なので、今まで花の中の様子をうまく撮ることができませんでした。
柱頭がクルッと巻いているんですね。奥の方に葯の姿を認めることができます。
雄蕊を取り囲むようについている花弁もあるはずですが、その姿がはっきりしません。

すぐ近くには花が終わり、既に実を付けているものもありました。
4つの袋果が、放射状についていますが、中には小さな種子がはいっているはずです。
もう一度、花の盛りにもう少し元気の良い花を撮ってみたいと思います。

2015年3月の様子

2月中旬 横浜市内にて

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枯れ落ちる・・・

2016-02-22 22:44:00 | お散歩
マムシグサ[蝮草](サトイモ科)
林の中では、こんなものにも出会いました。
枯れ落ちる寸前のマムシグサの実です。
首を垂れ下げる様に、枯れた茎が辛うじて実を残しています。

艶々していた実も萎れてしまっています。
以前にも載せましたが、マムシグサは有毒植物です。この様子を見て、ドライフルーツのようだとは思えません。
シュウ酸で武装した果実は、誰かに食べてもらおうとは思っていないのでしょうか。
見ているだけでも、口の中が痛くなりそうです。

7月の様子

2月中旬 横浜市内にて

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ゴールは間近・・・

2016-02-21 21:34:00 | お散歩

テイカカズラ[定家葛](キョウチクトウ科)
林の中を歩いていると、足元に小さな白い冠毛があるのに気付きました。
立ち止まってみると、それはテイカカズラの種子でした。林床に生える草の上に降り立ったようです。

種子の表面には細かく縦に筋が入っていますね。種子の様子を細かく見たのは初めてのことです。
白い冠毛は、こんなに狭い所からまとまって付いているんですね。極細い冠毛が幾つ付いているのでしょう。考えるだけで気が遠くなりそうです。
先日載せたテイカカズラとは、別の林で出会ったのですが、この種子はどこから飛んできたのでしょう。
目的地の地表まではあと少し。無事に定着することを祈ります。

2月中旬 横浜市内にて

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いつものように咲いて・・・

2016-02-20 21:57:00 | お散歩
ウグイスカグラ[鶯神楽](スイカズラ科)
いつもの林で、毎年見ているウグイスカグラも花を付けていました。
この時期はまだ花の数も少なく、寂しい感じです。
先月、高尾山で花を見たので、こちらでも咲いていると思い見に行ってきたのです。
雄蕊は5本、その真ん中から雌蕊が伸びてきています。葯の表面には細かい粒状のものが見られます。これが花粉でしょうか。雄蕊は全体的に萎れ始めている感じもします。
以前、咲き始めたばかりの花を見た時は、雌蕊は雄蕊に囲まれてその姿が見えず、葯も艶やかで張りのある感じがしました。
これが雄性先熟なのでしょうか。
小さな花にも、色々な工夫があるようです。

2013年3月の花

2月中旬 横浜市内にて

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