自然を尋ねる人

自然の素晴らしさ、豊かさ、人と自然の係わり合いを求めて!自然から私たちにくれる贈り物を見つけるために今日も歩く。

薬草研究 タラノメ

2007-02-05 21:38:28 | Weblog
 今日の暖かさは4月。山菜が芽を出してもおかしくない。
旬には少し早いがタラノメの薬草木研究をしたい。
そして今すでにお店で売られているタラノメの作り方も紹介する。
 昨年、花が満開時のタラノキ



このタラノキが葉を落とすと



ふかし栽培をするにはこの木を伐採し、切断する。
タラノキの発芽を促す為には寒さを十分認識させる必要が有る。
早い時期に発芽させるには冷蔵庫へ入れることも有効である。
ふかし栽培に適しているのは山野に自生しているタラノキではなく「コマミドリ」と言う品種がとげがすく無くて適している。
山野の自生しているものは自然保護の立場からも芽を取る(盗る)ことは避けたい。





切断は芽のすぐ上を切る。
そして腰水をする。容器に入れて,その全長1/3を水につける。
水は少なくても3日おきに取り替える。
容器のお勧めは備前焼が良い。
何故!水が腐敗しにくいから。(次回は備前焼の紹介をする)

ふかし栽培の開始。



タラノメを食せるようにするにはこれから約40日、
(暖かくできる部屋であれば33日ぐらいも可能)
目標は
昨年の結果だがイメージとして以下を参照してもらいたい。
(華道の花として玄関に飾るのも一興で有る)



以上、タラタラと述べてみたが面白くも無く、味気もない。
 タラは山菜の王様、山のバターと自負するほど、植物性の油やたんぱく質を含み、
苦みばしった味がして、栄養的にもすばらしい。
薬草木の研究、少し専門的になるがサポニンの1種や繊維質、ベーターシトステロールを豊富に含んでいる。
このベーター・・ウンヌンは血液中のコレステロールを低減する作用が発見されており、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、高脂血症の予防が有るといわれる。
なんと言っても糖尿病患者には最適の自然薬である。
また、胃潰瘍、慢性胃炎、トイレに行く回数の多い人にも効果がある。

薬効が有ることは理解できたが、どのようにしたらよいか、要するに食べ方、使い方がわから無いという人のために!
 天麩羅で食べると旨い、美味いの声が連発する。
タラノメをタラ飯にする、火であぶって味噌をつけて食べる、茹でて和え物にする、煎じて飲む。
糖尿病が進行をはじめた人には秋に掘り出した根の皮や幹の皮を乾燥させたもの(漢方名ソウボク)とびわの葉を乾燥させたもの、イチイの葉を乾燥させたものを混ぜて煎じて飲むと良い。量についてはその人の健康状態、病状により異なるので十分な注意や専門家の助言が必要。

こんなタラノキだがニックネームがたくさんあり、昔から庶民に親しまれる事が分かるので紹介する。
「ウドノメ、ウドモドキ、タロウウド、タロウノキ、ツノオトシ、トリトマラズ、3年ウズキ、タロウノイゲ」
人の名前の太郎がついたものが多い、またウドのようにおいいしい事からウドの名前をかぶっているものも有る。
要するに庶民的な木で、自生しているものは芽を切られると枯れやすいからとげで身を守っている。可愛い、お洒落の棘を持つ木であるが逆らえば痛い目にあう。