自然を尋ねる人

自然の素晴らしさ、豊かさ、人と自然の係わり合いを求めて!自然から私たちにくれる贈り物を見つけるために今日も歩く。

備前焼

2007-02-07 23:59:14 | Weblog
 東洋のエーゲ海と呼ばれる牛窓に新窯を築かれたと聞いていた。
その窯の初窯作品が最近出来た。

本題に入る前に自然流備前焼の概要を述べる。
岡山駅から赤穂線に乗って東へ40分もコットンコットンと揺られるJR単線の旅。
綺麗な景色だが窓の外を飽きた頃「伊部駅」へ着く。
駅前に備前陶芸美術館が有り、その町が備前焼きの町である。
釉薬を使わずに松の割り木を燃やし、伊部の鉄分が多い土で練った作品を10日以上1100度以上で焼き締める、炎と土の芸術なのである。
もう少し、知ったかぶりの説明を聞いて欲しい。
備前焼では赤焼、ゴマ焼、窯変、緋、緋だすき焼、青焼、牡丹餅、伏せ焼、色備前等があるそうだ。そして現在の人間国宝には伊勢崎淳氏が最近なられた。また古い伝統を持つ焼き物で瀬戸、常滑、丹波、越前、信楽、備前を6古窯と言う。
 さて、今回約18年間御付合いのある太田先生の若宮窯の初窯作品を見せてもらった。





窯を築いて最初に焚く窯を初窯と言い大変貴重で縁起が良い。そして昔から飯茶碗には招福の縁起を担いで「馬」という字を鏡で見るように左字に書く。
馬の字が逆字になるから「うま」;「まう」=舞うになり、舞うは縁起の良いめでたい席につき物だから「左馬」は招福文字とされている。
金運、財運、成功運、健康運、愛情運、勝負運などを招き願いがかなうのである。

長めの説明は終わった。黙って作品を見て欲しい。これが備前だ。





この作品の前には人間国宝伊勢崎淳氏のメモがあったが詳しく詮索はしなかった。



干支の猪や古備前の狛犬も見えた。





この部屋の中に2000点以上の作品が置いてある。いくら見ても飽きない自然の偶然に生まれる模様が綺麗だった。



表題の写真は瀬戸大橋を西から見たものだが、東洋のエーゲ海から見ると東から見る事になる。
西から見るのと東から見るのでは逆である。こんな見方を縁起が良い見方とは誰も言わない。
誰か味方になってそうだといってくれませんか。