自然を尋ねる人

自然の素晴らしさ、豊かさ、人と自然の係わり合いを求めて!自然から私たちにくれる贈り物を見つけるために今日も歩く。

堂々川の水

2012-11-15 11:02:57 | Weblog
ブログ友のデイックさんの記事を読んでいたら鎌倉時代作、方丈記の記載があった。
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
かつ消えかつ結びて久しくとどまるたとえなし・・」
「堂々川砂留堰堤の耐震を確認するための工事をするから」と連絡があった。
水が大量に流れたらホタルに影響があるからということからだろうが
気に止めてもらえることがうれしい。堂々川のホタルは偉大だと感じた。

堂々公園から少し上流のコンクリート式の昭和時代に造られた堰堤。


ボーリング工事が始まっている


堂々川の両岸から流れ出るまさ土が砂留が作る池を埋めつつある。



江戸時代に作られ始めた砂留、平成の時代でもまだ砂を止める機能は必要なんだと実感する。
砂防堰堤の上まで行かせてもらい堰堤上から下を見る。


苔むした堰堤脇と川底が見えた
約7m下のそこには多分ヤマカガシがいるだろう


此処まで来たら堂々川の源、大原池や淀ケ池の紅葉も見たいとさらに上流へ。


大原池
水は十分ある


少し下流の淀ケ池、水鏡が綺麗なロケーションの池だが今は池の水を抜いて水は少ない。



ここにも江戸時代に造られた淀ケ池東砂留がある。
残念なことに砂留の機能は失われており、
ホタル同好会がここ2年整備しているだけで誰も見向きもしない。
しかもすぐ下までの8基は登録有形文化財なのに、ここから上流7基はおよびではなかった。


紅葉抜群の淀ケ池東砂留


この池の堤防へ来たら誰かがレザービームを飛ばした。
なんでと思いながら東空を見ると虹のような色雲が見えた。



紅葉を楽しみながら下流へ降りてくると
水の流れが非常に少ない。
少ないながらも水は留まらず、泡を結びそして消し流れて行く。



緩い流れだが源氏ボタルの幼虫が呼吸をするエラに酸素を供給できるだけは残る水流だ。

さらに下流のこの1番砂留は完全に機能を失っているが紅葉の美は残してくれている。
この場他へ12月に植樹するが現在「桜・モミジ」のオーナーを募集している。


木には名前とコメントを書いた看板を掲げる


堂々川は水の流れは非常に少ない。
堂々川が流れ込む高屋川も水が少なく、魚が水のある所に集まっている。


魚が集まる

そこにはカワセミがいた


方丈記をぼやっと頭に浮かべ、我が身はまだ早いと思いながら
秋を見ながら哲学思想を考え、カメラを向けてみた。