自然を尋ねる人

自然の素晴らしさ、豊かさ、人と自然の係わり合いを求めて!自然から私たちにくれる贈り物を見つけるために今日も歩く。

昭和を思い出して

2014-10-13 10:52:06 | Weblog
今朝台風19号は枕崎市あたりに上陸したとのニュース。
備後地方は今、雨はやんでいるが風の吹く音は大きい。


空の雲 南南西に速足で流れる


昭和20年9月17日に上陸した台風16号が枕崎に上陸、その後瀬戸内海を通ったらしい。
このとき広島市は原爆に会い、その上台風でも大きな被害があった。
その台風、雨も大量に降り、堂々川にも影響を及ばした。
台風が通り過ぎた20日、4番砂留の左岸上流の長老塚池が決壊した。


今はヒガンバナが咲く


案内碑の西側、狸原のすぐ下に決壊して発生した土石流がぶつかり川を大きくえぐっている。
この場に草刈り機が見える。ただいま作業休み中。
草刈り機が1昨日、ヒガンバナ(キツネカミソリ)を植えるために活躍した。
昭和の時代にはこの場で水車が粉を挽いていた。
(長老塚池決壊の時この家は危機にさらされ家畜は流されたそうだ)
発見!水車を動かすために水が必要、草刈りの途中くぼんだ溝を見つけた。
それが水車を動かす力になる溝だ。



堂々川には私が知るだけでも昭和の時代3つの水車が動いていた。
移転されたIさん、国分寺さん、壊れているが現存のYさんの3基


壊れているYさん家の水車

水を通す水路


今は粉を挽いていた臼は国分寺の山門脇に垣ととして保存されている。
この石臼、堂々川で活躍したものとは限らない。






堂々川付近は昭和時代、赤松や黒松が沢山生えていた。
その松から松脂を採取してショウコン油をとり、さび止め塗料や
太平洋戦争時はガソリンの代わりに飛行機の燃料にする研究もされていたと聞く。


国分寺松並み


西日本最大規模の松並木参道
松並の中にも採取した跡が残っている。




一番多く採取した跡が残っていたのは硯岩周辺、樹齢80年クラスの松が採取対象。


平成の今、松はほとんどない


私が前記森林組合理事の頃、ある公立施設に寄付した。




記念に写真パネルを戴いている。

台風が襲来しつつある秋、昼間から昭和の物思いにふけっている。