昨年発表され年明け早々、マイチェンしたCX-5とアテンザに投入されたALH(アダプティブ・LED・ヘッドライト)。
ハイビームを4っつのLEDセグメントとし、前方に自動車や自転車等の眩惑の恐れが生じると 「部分のLEDを消灯」 するシステム。
http://engineer.typemag.jp/article/mazda-alh
https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=8OTb4iyQojI
実はこうしたLEDヘッドライトの特性を生かしたコントロールって、海外の超高級車が昨年辺りから実用化を始めてます。
が、一般の乗用車での採用は聞いた事がありませんでした。
それをマツダは2車種からとはいえ、既に実用化・市販したというのが面白い。
こうした技術は多分、ほとんどの自動車メーカーが実用化に向けて取り組んでいる技術ですね。
あの巨大企業、トヨタも昨年11月に AHS(アダプティブ・ハイビーム・システム)の新型を発表。
LED化で進化させ、2015年中に市販車に搭載すると発表しましたね。
http://gazoo.com/car/pickup/Pages/daily_150215.aspx
トヨタの場合、実は3年以上前から同機能をディスチャージ式のヘッドライトに「メクラ板で光を隠す方法」でレクサスやクラウンの上級車種に限って実用化してました。
https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=0Cm48MDSim4
これはボルボの中級車種以上に搭載されてるものとほぼ同じもの(ボルボはミリ波レーダーも併用してますが)。
https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=8s_JrP1W7NA
自動でロービームに切り替える機能を有した車(システム)が広く普及してますが、ハイビームの部分減光による防眩というのが如何にハードルが高かったかという事ですよね。
事実、ボルボやトヨタのシステムはライト内に遮閉幕を入れて動かすというギミックが詰まったものでした。
…稼働部分が多く、故障が壊そう(汗。
LEDの部分消灯なら可動部がほぼ皆無になるし、素早い反応も期待できるという事らしい。
とはいえ、自動運転のセンサー分析と同様に 「誤認」 という問題が課題として残るため、如何にアップグレードしてより正確に機能させるかが今後の課題。
例えば、スバルのアイサイトが常に問題を克服、アップデートを重ねて高機能になってきたように、「出したら終わり」では安全装備って終わりが無い。
そういう意味では、いち早く市場投入に漕ぎつけ、今後機能を高めるスタートを切ったマツダのALHの意義は小さく無いと思います。
…マツコネみたいに悲惨な結果になる場合もあるのですが、ね(汗。
なんにせよ、普及価格帯の車に投入するマツダの考え方って、ボルボ同様に好感が持てるのです。
トヨタ(レクサス)にせよ、ドイツの有名メーカーにせよ、先端技術は常に高級グレード(車種)からの展開です。
まぁ技術料が販売価格に直結するので、理解はできるのですが。
それでもヘッドライトの自動分光は、普通の庶民にとっても大きく安全に寄与する部分だけにできるだけ手の届く車種での展開って嬉しい事ですね。
もしかしたら熟年ドライバーがハイビームを消し忘れ、激しく対向車線からクラクション等で注意されながら走り続けるケースが激減するかもしれない(笑。
技術も発想(姿勢)もちょっと変わったマツダ。
良いモノは、今後も業界に刺激を与え続けて欲しいものです。