オールージュ(赤い川)という名の急坂が特徴的な、ベルギーの スパ・フランコルシャンで WEC 第二戦が行われましたね。
今回は日本の中島一貴選手が、練習走行中に豪雨の中で前方の徐行車に激突、脊髄損傷で不参加というドッキリニュースが事前に流れました。
スパは欠場、国内のフォーミュラも欠場となる模様。
次戦はもう ル・マン 24h、ひと月後です。
一貴選手、ル・マンまでに復帰できるのか気になるところ…。
一貴選手がクラッシュした1号車(トヨタ・TS040)は修理して本戦に挑んだものの、その影響があったか無かったか、次々と細かいトラブルが出て LMP1クラス最下位の方へ。
快調に完走した2号車のTS040も、正直なところ ドイツ勢の前に全然アピールポイントが見当たらない。
コーナーをグイグイとシャープに駆け抜ける 「アウディのe-Tron クワトロ(ディーゼル)」。
立ち上がりから一気にハイブリッドで急加速し、そのまま最高速も伸びる「ポルシェ」。
対するトヨタは コーナーが速いわけではなく、加速が優れてるわけでもない。
加えて最高速は明らかにライバルに届いていない印象。
確かトヨタはLMP1の中で最も排気量の大きなガソリンエンジンを持ち、トータル出力1000psオーバーのスペックのハズ。
が、V4ガソリンのポルシェや、ディーゼルベースのアウディーと互角以上とはとても見えない…(汗。
あっという間に置いていかれる。
昨年、WECで世界一となったトヨタ。
そのTS040は今年、細部の見直しと信頼性向上に注力してニューモデルとしたとの事。
その間、ドイツ勢(アウディ、ポルシェ)は明らかな戦闘能力アップをしてきた印象。
耐久シリーズは6時間~24時間という長丁場で戦います。
が、最近はどのチームも故障があまり目立たない。
さて、ル・マンをはじめ、今年のWECでトヨタがどんな成績を残せるのか、メーカーの実力が問われる厳しいシーズンになる予感がしますね。