今日はTVニュースでもこの話題が。
「トヨタ」 と 「マツダ」 の技術提携強化。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150509/k10010074131000.html
両社の技術提携は既に行われてます。
例えば、「アクセラ・ハイブリッド」 などは、エンジン部が 2Lのマツダ製 になる他は トヨタのプリウス等で実用化されているハイブリッドシステムを使ってますし。
制御はマツダの手が入り、フィーリングがかなり違うらしいけど(本当?)。
にしても、トヨタ から 水素技術の提供 を受けるというのはいささか疑念が。
「ミライ」 で FCV のスタートを切ったものの、現在の水素生産は火力発電ベースで作り出すため、おおむねガソリンエンジン車のCO2排出量の数割増しになるという。
売り文句に 「出るのは水だけ!」 と言うものの(事実ですが)、その大元の 「水素」 を得るために多くのエネルギーを使い、温暖化ガスが出てしまう今現在、環境にとっては逆効果と言わざるを得ない…。
将来的に、自然エネルギーを活用して水を分解して作るという目標もあるようだが、他の方法(廃棄物から精製)にしてもまだまだ実験段階や机上の理論らしいし。
例えば、発電を全て 「原子力」 でカバーできてるとしたら話しは全く別ですが、それが不可能なのは明らか。
そういう意味で、完全なEVと、PHEV も環境という点から見ると日本では意外に厳しいと考えています。
優しいのは 財布 にだけかも(汗。
つい先日も、世界の CO2 濃度がかつて無いほど高まり、危機的状況にあると発表があったばかり。
今の日本は 「石炭」 や 「重油」 をガンガン焚いて 電力を生み出してますから、インフラ以外にも水素を使う FCV は早急なメリットがあるとはとても思えなくて…。
対して トヨタ には マツダ が持つ ガソリン・ディーゼル の技術供与による環境技術拡充がなされるとか。
元々、トヨタ というメーカーは エンジン って得意には見えない。
昔から、ディーゼルエンジンはグループの ダイハツ や 日野 が開発・提供してきた。
来月販売開始するという 「ランドクルーザー・プラド」 に搭載される新型クリーンディーゼルも、もしかしたら日野製かも。
そう考えると、なぁ~んか 「ワリに合わない」 感が(汗。
SKYACTIVE技術を持っていかれるダケとかだったら、何かイヤかも…。
きっとメキシコ等の工場で、トヨタ車 を生産させてもらう事で マツダ にも一定の利益が維持できたりするんだろうなぁ。
結果的に双方が良い形になればとは思うモノの、できればこんなのは見たく無い。
http://car-news.jp/archives/2103
これは トヨタ の米国向けの若者層をターゲットとしたブランド、「サイオン」 から出るという最も小さな車。
御覧の通り、マレーシアで販売開始された現行の 「デミオ・セダン」 がベースに。
内装はまんま 「デミオ」(マツダコネクトも付いてる…) 。
デミオのOEMだが、デザインアイコンの 「スピンドル・グリル」 らしさを混ぜようとしたのか、結果的に凄い事になってます!
「デミオ」 はもともと、「鼓動デザイン」 として優れたもの(私はそう感じます)。
そこに全然違うコンセプトを無理に混ぜてしまうと、こんな事にといわんばかり。
この 「顔」 はトヨタ車としても如何なものなんだろう...。
さて、これから両社がどうなっていくのか、少々怖さも混じりつつ、興味深く見守ってみたい。