「トヨタ」 が今後の 「TNGA」 の展開について情報公開した。
驚いた事にその内容、特にパワートレーンに関しては実に 「マツダ」 と似た方向へ舵を切る。
エンジンは熱効率40%という超高効率を実現させるという。
機械的に熱効率を上げる事で、燃費とパワーを引き出している マツダの SKYACTIVEエンジンに通ずるものを感じる。
変速機に至っては、ほとんど SKYACTIVE-DRIVE と同じ考え方そのものだ。
再三、「CVTは終わった技術」 と言い続けてる私だが、トヨタの TNGA においてもEV用以外に計画から消えている。
今さら変速幅が狭く、ベルト摩擦で効率も悪く、ダイレクト感に乏しいフィールのデバイスを採用し続ける意義は薄い。
トヨタはマツダ同様、ロックアップ(直結)比率を高めた、多段階トルコンATを主軸に開発が続く予定となっている。
FF用は8段、FR用は10段のトルコンATを新開発するらしい。
トルコン式のATは早い時期に登場したものの、ロックアップ技術が未熟な時代に「滑りっぱなし」 と酷評され、実際に加速が悪く、燃費もガタガタだった。
そのまま淘汰され消えていく運命と思っていたら、マツダ が ロックアップ領域を90%以上(!)に引き上げた6段ATを投入。
我が家の 「アクセラ」 にも採用されてる SKYACTIVE-DRIVE がソレだが、発進・変速する瞬間以外はほぼMT車同様に エンジンとタイヤが直結して走っている。
なので、エンジンブレーキも効き、アクセルだけでの車速コントロールがリニアでキモチイイ。
燃費もMTには劣るが、下手なCVTよりは既に上を行ってると聞く。
枯れた技術を叩き上げ、デュアルクラッチ並みの性能を生み出したマツダには驚くばかりだ。
現状、国内でトルコンATを押してるのはマツダだけ。
そこにトヨタが加わってくれば、それ以外のCVTにすがるメーカーの評価が微妙になる事が予想できる。
トルコンATが枯れてたハズが、いつの間にかCVTが枯れた皮肉。
ソレにトヨタも気付いたって事なのかもしれない。
何れにせよ、どう小細工してもCVTに未来は見えてこないだろうという予測が私の中で崩れる可能性は今のところ無いに等しい。