今日は終戦記念日。
毎年、この頃はTVもネットも戦争を考えさせる話題で溢れる。
いつも思うが、自分でさえ戦後の生まれで、親親戚のように戦争を体験したワケで無く、実感がやや乏しい。
なら最近の若い方にとって、先の戦争はどんな意味を持つのだろうか?
うちの家系は、戦争で何人か死者が出ている。
大陸だったり、南方だったり。
無事に戦争から帰還した親戚の話すソレは、下手なホラー映画よりよほど怖かったっけ。
死と隣り合わせという非現実に追いつめられる恐怖、言葉を並べても伝わらないのでしょうね。
例えば、潜水艦で南方に行った叔父の話し。
周り中を連合国の艦艇に囲まれ、死ぬ覚悟で潜水を決行したってやつ。
海底でじっと息を殺し、杯を仲間と交わし、最後の贅沢と携帯食を分け合って食べたそうです。
酸素が切れる寸前、死ぬ覚悟で浮上すると真夜中で、運よく敵艦艇が去っており、九死に一生を得たのだとか。
でもこれは稀な例で、大半はその命を散らしたわけです。
戦争で犠牲になったのは10代~20代だったと聞きます。
夢も希望もこれからって盛りだったのでしょうね。
つい思ってしまう。
なら今の10代~20代が、いきなり戦争になり、意図せず強制的に戦地に送られ、逃げようとすれば上級士官に背中から撃たれるなんてなったら、何を思うのでしょう。
やっぱり、先の大戦で散っていった先達と同じ事を考えるのでしょうか。
そんな思考をしてしまうと、ゾっとするのです。
如何なる理由があれ、私達は戦争を回避し、手に余る力を行使してはいけないのだと考えさせられます。
犠牲になった御霊が今のこの世界を見て嘆くか喜ぶかは判りませんが、少なくとも若者が自身の夢を見られる世界であり続けたら、それは立派な供養になる気がしてしまう。
終戦記念日、この日だけは戦争という行為を 年に一度でいいから考える事にしています。
答えなんて出ないとしても…。