小林モータースに 「アクセラ」 を預けた。
店内に 青く輝く 「ジムニー」。
毎日、通勤の際に 「アクセラ」 のウィンドウ越しに眺めてましたw
許可を頂き、少しジックリと見せて頂いた。
試乗もできたみたいですが、皆さんお疲れが見て取れたので ソレは次回以降にw
お店に入荷してるのは 最上位グレードで ATとの事。
近くで見るのは初めてです。
三菱ジープ J59を降りて10年以上、すっかり目線が背の低い普通乗用車に慣れてる私。
久しぶりに見るCCVの腰の高さ、ボンネットの位置、運転席の感じに戸惑うばかり。
ファッションではなく、悪路(山道や雪道、非舗装路等)を走るために必要な細身大口径タイヤ。
障害物を跨ぐために必要な股下の高さ。
前後アングルの短さも、障害物対応には鉄則が守られてます。
最近のSUVの多くが、荷室を優先して結果的にお尻が飛び出し、実際に悪路走破で走破性を著しく欠く中、これは数少ない 「本物」 だと実感。
先日、「GT プラス」 という番組で、ブロンコに 「ハイラックス」 と 「G」 を持ち込んだTV番組を見ても感じた。
あれだけ基本走破性が高い 「ハイラックス」 でも、大草原(オーストラリアとか)を想定した超ロングボディだと簡単に走行不可になるんですね。
ベンツのGですら、サイドステップを擦りながらやっとこさ。
日本の極端な地形をカバーするなら、やはり 「ジムニー」 みたいな 「その地に生まれ、最適に進化」 した車っての、イイなってw
その 「ジムニー」 、少し面白い話を伺えた。
なんたって ここの社長、元々SJ30でバリバリ走ってた方。
一方、当方は免許取って最初が三菱ジープ、次も三菱ジープ、その次もまたまた三菱ジープという ショートボディの生粋なクロカン乗りでしたから、話が異常に弾みますww
今度の 「ジムニー」、ここの店舗だけの話かもしれませんが、やはり出筋は AT車との事。
但し、この最上グレードは ATのみで、MTは意外にその下(鉄ホイールとからしい)が出筋じみたい。
まぁ、「ジムニー」 なら自分色にいろいろ弄りたい人、多いだろうから ホイールが鉄チンでも何ら問題ないのかもw
意外だったのは、女性で購入する人が結構いるのだそうです!
この最上位グレードも、かなり女性がオーダーしてるというから面白い。
対して、男性はMT比率がやや高く、想定内か。
一昨日の晩、仕事帰りに交差点を横切る 「シエラ」 を見た。
これが例のオーバーフェンダーが不思議と似合ってて、恰好良く見えた。
歴代 「シエラ」 はトレッドが広がっただけで、室内が軽と全く同じで人気が全然でした。
まぁ、今回も室内空間は軽と同一なんですが…。
でも、何か不思議な魅力が 「シエラ」 には備わった気がするんです。
そんな話をしてたら、小林さん、 「シエラは正直言って、納期 未定。ホントに未定」 って爆笑してた。
実際、納期が半年とか1年とか言われる 「シエラ」 ですが、現状では本当に1年待ったら納車できるかかなり微妙って状態らしくて。
ただ、社内で 運転した感じだと新設計の 1.5L エンジンが扱い易さと回転フィールで群を抜いて秀逸というのが小林さんの印象。
う~ん、「シエラ」 試乗してみたいかもw
室内は懐かしくも新しく、運転席に座ると嬉しくなって、ついカメラを向けるのを忘れてしまった。
先日、スマホをバージョンアップしてから、F-01Jのカメラが不調でまともに撮影できないので、今日は EOS 60D をヨッコラセと抱えて行った。
なので、気合いれないとアングルに構えられなくて。
運転席に座ると、まず嬉しいのが視界。
最近の車はボンネットが見えないクルマが多い中、「ジムニー」 はかなりシッカリと見えて車両感覚がとても掴み易そう。
立ち上がったフロントウィンドウも、視界に一役かってますね。
頭上スペースは最近のミニバン系と比べればさほどでしょうが、高い股下の上に居ると考えるとやっぱり広々して開放感あります。
まぁ軽なので助手席との距離は近いものの、仲間や家族と和気藹々と楽しむにはこれもイイかな。
左手側を見ると、独立したトランスファーのレバーが。
これがあるだけで、CCVである事を理解し、心強く感じるあたり 私も昔の人 なんでしょうね。
メーターはオフローダーらしく見易く、不要なデコレーションは最小限。
それでも液晶のインフォメーションモニタが入ったあたり、新世代の進化を感じます。
エアコン周りのデザインは確実に進化しており、これなら女性が乗っててもアリってところでしょうか。
リアシートは5ナンバーとしてはちょっと寂しいかな。
でも、先代までリアフェンダー上に物入れが設置されてたのが今回廃止されたことで、横が解放された感が強い。
リアシートを畳むと、有効なフラット領域が格段に増えてるのも、こうした構成の変化が生きてるのかな。
実際、フラットな車内を好み、車中泊仕様に楽しむ人もいるのだとかw
見えない部分では、燃料タンクが移動したとの事。
既存モデルはリア端近くに鉄のタンクがあり、アンダーガードを使ってダメージを予防する人が結構いた。
今回から結構前側、車両中心近くに 非金属製のタンクが移動、より接地の危険性が減ったと見せてくれた。
地道に進化してるんですね。
ざっと見回して、これだけ気軽に乗り出せそうな 「ジムニー」 が楽しく見えて仕方なかった。
かつて日本には、トヨタの 「ブリザード」 みたいに小ぶりなボディに本格的なオフロード性能を併せ持つ中身の濃いCCVが沢山ありました。
残念ながら クロカンが ブームとして潮が引くように去ると、こうした車は一気に消滅。
一握り残った血脈が 「ジムニー」 には健在と判っただけでも嬉しかった。
今年は年明けから豪雨や台風、地震と災害に見舞われてるこの国。
いざという時、こうしたCCVなら もしかしたら心強い相棒として力を貸してもらえるかもしれない。
冬になれば、軽量なボディと相まって、雪道の対応力もバカにしたものじゃない。
いろいろな意味で、とても 「日本的」 なクルマの一つと言えるのかもしれませんね、「ジムニー」 ってw