午前中、小林モータースに 「アクセラ」 を預け、15時前にダンパーが交換されて帰ってきました。
う~ん、見た目全然 差が判らない(汗。
この スポーツダンパー は ノーマルスプリングでも、ショートスプリング(車高落とし)でも対応できるようになってます。
ほとんどの方が ショートスプリングと組み合わせて取り付けるようですが(ネットをググるとそんな感じ)、私は車高は維持したいので ノーマルとセットですw
車高を落としたくない理由は数々あるのですが、一番の理由は 「誤動作を防ぐため」 でしょうか。
「アクセラ」 に限らず、最近の車はカメラやレーダーを駆使し、高い精度で車を制御しています。
最もお世話になる MRCC、レーダークルーズコントロールや、予防ブレーキ等は適切な車高であることを大前提にコントロールされているので、車高を落として 誤動作が発生しても文句は言えないワケです。
恐らく、それで事故になっても 保険会社やメーカーは責任取ってくれませんしね。
そんな背景からか、昔はペタペタに落とすのが走り屋の常套手段でしたが、最近はノーマルの車高を保ったまま、乗り心地を維持しつつ走りの質を高める より複雑なダンパーがトレンドになってきてるらしい。
今回選んだ スポーツダンパー(AutoExe)も、そんな類を狙った製品らしいです。
(サーキット走行は想定されていないようですが)
さてさて、代車で車を取りに行くと、全く見た目変わらない 「アクセラ」 が。
思いのほか、真っ赤なダンパーは見えないものですね。
キーを受け取り、走り出した瞬間、鈍感な私にも変化が判りました。
「水平に車が進む」 んです。
ノーマルだと路面のウネリ等で車がユラユラと僅かに揺すられますが、それがほとんど無くなった感じ。
起伏で確かに揺れるのですが、一瞬でスッとおさまります。
ステアリングフィールはかなり締まった印象になり、より俊敏に反応しますね♪
このダンパー、正直、つかみどころがまだ良く判らない。
明らかに走りの落ちつきとか、コーナーでの限界(安心して入れる速度域)が変化したのは判ります。
じゃぁ足が動かないから踏ん張れるのかといえば、どうやら動きはしっかりと仕事してるような。
寄り戻しがほとんどキャンセルされてるらしく、本当に走りが上のステージに上がったような印象。
でも、路面のザラザラやデコボコを全ていなすかといえば、それなりに突き上げはある。
じゃ乗り心地が悪いかといえば、ノーマルと大差無いか、やや硬くなった(締まった)感じ?
う~ん、良く判らないけど、走るのが劇的に楽しくなったのは十分に理解できましたw
最初は戸惑ったのですが、ステアリングからのインフォメーションが明確になりました。
今、前輪がどんな所を走っていて、どんな状況なのかが手のひらに刻々と伝わってくる。
もともと 「アクセラ」 はそうしたインフォメーションは普通にあったと思いますが、これはもうスポーツカー的なフィールかな。
劇的に接地感が増えたのはリア。
とても落ち着いてくれるので、安心できます。
反対にやや接地感が減ったように感じたのは、フロント。
元々、ややウェットでシットリと落ち着いた印象のフロントですが、これがややドライでシャープに軽くなったみたいな。
クネクネと曲がりくねった道路を走って見たけど、ごく当たり前にスムーズに駆け抜けてしまう(汗。
例えが的を外してるかもしれませんが、知人が 「ロードスター(NA)」 を新車で買った時、運転させてもらった時の感じを思い出してしまった。
軽くてヒラヒラ、それでいて落ち着いて走り ワクワクが止まらない、みたいなww
コーナーを走る時、今までよりも操舵量が減ってるのが判りました。
何で少ない回転で同じ場所が走れるのか考えてみたのですが、どうやら上屋が揺すられ、大きくロールしなくなった事で本来曲がるのに必要なダケの量で走れてるみたいです。
余計な寄り戻しがあれば、それを打ち消すのにまた増し陀が必要ですもんね。
まだ高速道路は走ってないので、一般道の法規速度内での走行です。
その印象から、高速道路でも良い走りを見せそうな予感はします。
でも、サーキットのようにそれ以上の速度域でも大丈夫かと考えると、たぶん満足いく結果は得られない気が。
きっとコレは スポーツ用途 であり、レース用途 は想定されていないのでしょうね。
そんな印象を受けました。
帰路、一般道のノロノロ渋滞に嵌った時、乗り心地をチェックしてみました。
う~ん、運転者はグっと締まった挙動とゾクゾクするフィーリングに満足しそう。
でも、同乗者にとっては ノーマルダンパーの方が 感じる乗り心地は良さそうです。
フランス車のようにスポンジーでフワフワな乗り心地がお好みなら ノーマルのままが吉。
ドイツ車のようにグっと締まったスポーティーな乗り心地がお好みなら この選択は 「アリ」、かなぁ。
走りがかなり良くなり、シチュによっては激変するものの、ノーマルから大きく乗り心地やストローク感を落とさない。
そんなダンパーなのかもしれません。
まだ装着初日、もう暫くは馴らしを兼ねて走り込まないとアタリは出ないと思います。
ちょっとゴツゴツした路面のインフォメーションも、今後収まる可能性も。
機械モノは全て 「エージング」 という考え方が重要。
オーディオでも車でも功を急いで判断すると、本来の良さが判らないものですよね。
今回のスポーツダンパーも、少し走り込んでから アライメントの再チェックに持ち込む予定。
その頃になったら、今よりも的確にその性格を纏められる、といいのだけど(笑
という事で、このようにノーマルと区別つかず。
車高も全く変わらず、なのに走りはかなり変わりました。
こちらフロントのアップ。
画像処理ソフトで暗部をメイッパイ引き上げてます。
それでやっと、この赤いダンパーがチラリと見える程度。
普通に見ると、全く見えませんね。
こちらはリア。
やはり暗部をメイッパイ引き上げてこの程度。
同様に普通、赤い部分見えません。