闇夜の烏の変な世界

とりあえず、何にでも興味持ちますw
日々、気になった事を日記感覚でアップしてみようかと。

約30年前、ホンダ入魂の「NSX」!

2020-09-18 23:54:22 | 日記

今日は人生初。

レンタカーですが、ホンダの「NSX」に乗って伊豆箱根を満喫してきました!

仙石原にあるFun2Drive さんで借りました。

以前、「RX7 バサースト」をお借りしたお店です。

現在、コロナ禍で規模縮小営業中ですが、NSXは貸し出し可能です。

約半分の車種(例えばZのNISMOとか)が借りれません。

地元から「アクセラ」で津久井湖をまわり、道志林道(R413)経由で山中湖を抜け、御殿場へ。

あとは毎度の下道で仙石原へ。

着くと店頭にスタンバってるNSXが視界に入る。

「デカイ」!

でも近くに行くと、「ひ、低い!」と感想が変わりますねー。

毎度のお店の方からの説明を受け、少々世間話をすると試乗に出発です。

運転席に入り込むと、色々な意味で予想外が続きます。

先ず、スポーツカーだからタイトでリクライニングもしないカチカチのシートを想像。

実際は本革で、サポートが低くクッションが適度にある座りやすく、快適なのに驚き!

シートは「電動」で、各調整はスイッチ一つで自由自在。

電動前後スライドは、車内が狭いため、乗降時に大変に重宝します。

ハンドルは当たり前ですがエアバックとか付いて無い、小径なスポーツカー然としたもの。

テレスコピック等ありありなので、自分のポジションがシッカリと取れます。

メーター類は近年のホンダ車のような多色多用でキンキラネオンとは全く異なり、アナログでシンプル。

これが実に視認性が良く、懐かしくも好感度高いw

ポジションは極端に寝そべるものでは無いため、これなら快適に車内で過ごせそう。

ペダルの配置は、実に自然で、踏力への反発も悪くない。

強化クラッチとか入ってないのか、普通車よりちょっと重い程度なので頻繁なシフトチェンジも楽かな。

シフトレバーは当然、ショートストロークですが、感触は想像以上に「普通」。

一つ想定外だったのは、「パワステ付いて無いですから」と言われた事。

いやいや、この太いタイヤでパワステ無しって、低速で転回させようとすると岩のように重い!!!

昔レンタルしたS30のフェアレディZに匹敵する超重ステです💦

ナビの設定が無いので、スマホにYahoo!ナビ入れて来たものの、サンバイザーに留めるクリップが行方不明で接地場所に困惑。

車内にスマホを置けるスペースが全然見つからない、まぁこれは何とかなるか。

走りだすと、思ったより普通に走れる事にちょっとした感動を覚えた。

と同時に、恐ろしく着座ポイントが地面に近く、エンジンの無い短いフロントで、前方道路が間近で流れる事にスピード感が増します。

40Km/hで走っていても、全然速く感じるのですね。

シフト操作、車両感覚を掴みながら、一路海方面を目指します。

にしても、対向車や箱根の観光客の視線が突き刺さりますね💦

超絶、目立ちますから…。

箱根の登山電車と何度も交差しつつ、勝手知ったる箱根の道路をゴキゲンなNSXでノンビリと走る。

夢のような体験です。

箱根湯本駅の付近では、観光客が「何、あれ!」みたいな顔して反応してる。

幸いなことに、回転数を上げてないからか、エンジンも排気音も常識的な音量で下手な改造車に比べればとても静かに走りますw

ちょっと不満な事といえば、ガードレールと目線が限りなく近いため、左右の景色はあまり見えません。

西湘バイパスに入り、いよいよ眼前に海が広がります。

ちょっとした感動です。

失敗はETCカードをセットしてなかったため(伊豆方面はニコニコ現金払いだからと…)最初の料金所でドタバタと腰の財布を探し、現金払いにけっこう苦戦した事でしょうか。

あとは平日の真鶴道路を流れに乗ってノンビリと伊豆方面にドライブです♪

NSXはスーパーカーとも言えるスポーツカーだから、乗り心地はガチガチと覚悟してたのですが、これは完全に外れました。

今の基準からすると小さいホイール(ハイトのある低扁平率のタイヤ)による乗り心地向上か、とても快適なんですね。

勿論、普通乗用車に比べれば硬いのでしょうが、足が魔法のように綺麗に動いてる印象で路面が荒れててもスーーっと滑らかに通過してくれる。

NSXは世界初のオールアルミモノコックを実現した車です。

実際に乗ると、ボディが物凄くガッチリと固められてるのがハッキリと判ります。

硬めてるのだけど、アルミなせいか軽快感が素晴らしい。

サスペンションは追従性が恐ろしく高く、常にボディーが路面と並行してなだらかに走ります。

軽いだけでバランスが悪い車みたいに、急にガッコン!と突き上げられてバランス崩したり、ボディが激しく振り回される素振りは、NSXからは全く感じられません。

もしかして、フォーミュラーカーってこんなフィーリングなのかなって、想像してみたりした。

とても30年近く前の車の走りとは思えません、現代でも十二分に通用する走りです。

ハンドリングは、これが超が付くほどニュートラルで素直。

思った方向に大きなNSXが気持ちよく向きを変える様子は、楽しくて仕方がない♪

ただ、速度が落ちてくると例の重ステが露呈してきて片手でハンドルを操作するのは厳しい。

40~50km/hも出てれば、それ以上ではハンドルの重さも心地いいものになるあたり、パワステの無い車のナチュラルさであり、面白さと懐かしさが交錯する。

海岸線は狭く、カクカクと結構な急カーブが続く。

実は現行のNSXもレンタカーとしてお店にあったのを見たのだが、これは幅がデカ過ぎて日本で乗る車ではないというのが実感だった。

借りた初代のNSXは今の基準では十分にナローだから、こうした狭い道も想像以上に水を得たように走りやすい。

ただ、ミッドシップの後輪駆動なので、アクセル操作は慎重に慎重を重ねて走ります。

滑らせて壊しでもしたら大惨事ですから💦

連なるコーナーを「気持ちいいー」って笑顔で楽しんでたら、あっという間に見知った真鶴の駅前に。

10年ほど前、この町に仕事で通った事があるので、懐かしさがこみあげる。

先日、自分の「アクセラ」で走った、三ツ石までの半島小道をNSXで走ってみる。

途中から一方通行になるので、対向車を気にしないで良いから、激狭道でも恐怖感無く走れます。

ケープ真鶴の手前にある駐車場にNSXを停めた(場内は有料で1000円も取られます)。

いや、ここで枠内にNSXを入れるのに切り替えしでハンドルとメッチャ格闘して汗が凄い事にw

降りて眺める。

改めて低さと長いお尻にため息が出る。

今はこんなデザインの車、ほとんど無いですよね。

ケープ真鶴(仕事で来たなぁ)に寄り、お土産でもと思ったが、見回してもめぼしいものが見つからず断念。

コロナ禍のせいか、人が少なくちょっと残念。

海を見ながら身体を伸ばし、小休止モードですw

この日は気温が夏の残り香と言わんばかりに上がりました。

幸い、NSXのエアコンが生きてるため、走行中は本当に快適で助かります。

真鶴を後にし、湯河原を横目に熱海方面にNSXを流します。

まわりの車が減ったところ、直線でシフトダウンして加速してみる。

背中からVTECのL6 3ℓエンジンの咆哮が高まり、景色が勢いよく流れていく♪

うわぁー、爆速では無いけど十二分に官能的で速い!

聞けば、NSXは故本田宗一郎 の肝いりで、あのアイルトン・セナも開発に関わったと聞く。

言わば最盛期のホンダの気合がてんこ盛りの一台になる。

当時のF1パイロット、中島悟がプライベートでも乗ってたってのは有名な話。

なるほど、これだけリアルにスポーティーなNSX、伊達では無いワケだ。

熱海を抜けると、道路のあちこちで工事が目立ちだし、渋滞で坂道発進を繰り返すようになった。

現オーナーの設定で、クラッチが物凄く手前でミートする設定にされてるので、慣れないと回転数だけ上がって繋がらない。

おまけに、走行中はコクコクとスムーズに入るシフトも、一旦停止すると1速もリバースも少しもんでやらないと突っ掛かって入らない事がある。

一度、坂道発進になった時に1速からギヤが抜けて後続車に向かって思いっきり下がってしまった💦

相当怖かったのでしょう、その後は後続車はもの凄ーく車間を開け、後方を走ってました。

「ごめんなさい」w

坂道発進は、サイドブレーキで発進すればかなり普通に走るのだが、これが私が嫌いな「助手席側にサイドブレーキレバーが生えてる」タイプなのです。

狭い室内な上に、かなり助手席側に伸ばした左手で、上下させるという無理が姿勢で操作がとても不自然でやりにくい。

結果、本当の急な坂以外ではアクセルでタイミング取って一気に発進させました。

海岸線道路はトンネルが多い。

NSX、初期型はリトラクタブルのヘッドランプです。

通称、スーパーカーライトですw

これはハンドル右手のダイヤルで簡単に操作できるのですが、いかんせん昔の車。

明るさが本当に足りない😢

ただ、ライトがせり上がると運転席から見えるので、これがとてもワクワクする♪

下田方面を目指して走る。

法定速度でも十二分に楽しさが溢れるNSX。

運転してるだけでワクワクし、上機嫌になる。

二車線道路では次々に周りの車が追い抜いていく、軽トラにも抜かれたw

でもそんな事、全然気にならない絶対的な存在感がNSXでは包まれる。

勿論、飛ばせば速いのは直感的に判るけど、レンタカー壊したくないし、そうしなくても楽しいのでしない。

目的地として目指してた、道の駅 伊東マリンタウンに到着。

ココは海辺に面したちょっと大きめな道の駅。

けっこうな広さの無料駐車場がある。

で、又しても駐車場で非パワステと大格闘、周りから奇異の目線が…。

NSXは2ドアなので、結構広く開く。

なので、乗降は低い割に楽だが、左右が開いてる奥まった場所に停めた。

道の駅で昼食タイム。

結構な数のお土産屋も入ってて、これは家族連れでも満喫できそう。

食事処も複数入ってたが、せっかく海に来たのだから海鮮系は外せません♪

という事で、「伊豆太郎」さんに入り、海鮮のっけ丼を注文した。

お値段2,000円を少し超えてしまいますが、メニューの中で一番ソソられましてw

味噌汁からは磯の香り(海藻が入ってるね)が立ち上り、新鮮なはごたえのネタが舌を楽しませます♪

う~ん、やっぱり海に来たら海鮮系は外せません、大満足です!

今回のレンタカー、貸出は6時間(100kmまで)のプランです。

この道の駅までは、片道約60kmですから超過料金が必要になります。

事前に目的地を説明してあるので、戻ったら清算しましょうと話を通してあります。

さて、マッタリと寄り道しながら走ってたら思いのほか時間が押してます。

後ろ髪ひかれつつ、道の駅を後に帰路へ。

NSXも宇佐美で海岸線とお別れです。

有料道路へ向かうため、一路 亀石峠ICへ。

ここからは伊豆スカイライン、有料道路です。

こういったワインディング道路はNSXだと面白くてたまりませんw

熱海峠料金所、現金払いなので背の低いNSXだとやりとりが大変。

一生懸命窓から手を伸ばすも、相手はしゃがんで対応しないと届かない。

ご迷惑おかけします~。

ここからは熱海箱根峠線、十石峠に入ります。

道路は気持ちいいのですが、何やら先方の雲行きが怪しい。

途中、小さなパーキングを見つけて小休止。

ライトとワイパーの操作を再確認です。

人目を惹いてしまう…

長いお尻w

結構大きなトランクになってました。

思った以上に運転席は前輪寄り。

美しく、浮世離れしたデザイン。

もうこんな車、日本からは出て来ないのでしょうか。

当時のホンダに敬礼!

走りだすとあっという間にガスが流れ始める。

昔から十石峠に来ると高い確率でガスが出る。

完全に雲の中に入った状態で、風に巻かれて流れが早い。

夕闇に包まれたようにあっという間に暗くなる。

ヘッドライトを点灯しても、ガスが濃くて視界がほとんど無い。

ワイパーも頻繁に動かす必要で、嵐の海を進むような悪天候。

景色は全く見えず、辛うじてセンターラインが見えるので頼りにしてオーバーランに気を付けて進む。

ミッドシップのためか、明らかにステアリングに「すべるぞー」って手応えが伝わる。

NSXにはハイグリップタイヤが履かされており、晴天舗装路は限界が高いが、一旦ウェットになるとノーマルなタイヤより簡単に滑るから注意してと事前に言われている。

雨の日を考慮するから、一般的な乗用車がハイグリップタイヤを標準に履かせない理由はココですね。

霧の中をVTECのサウンドに包まれ、ワインディングを進む。

そんなこんなで、箱根峠近くまで進んだ。

急にガスが晴れ、路面がドライになった。

時間が6時間ギリギリ、ちょっと気が焦る。

レンタカーは燃料を満タンにして返す。

通常営業時は、走行距離から規定の燃料代(割高になるそうです)を払う事も可能なのですが、コロナ禍で従業員が少ないため、今は必ず所定のガソリンスタンドで満タンにして返して下さいと指示された。

湖尻を抜け、指定されたガソリンスタンドで給油、満タンに。

お、思ったより燃費悪く無いみたい。

早々に店舗に向けてNSXを最後のプッシュ。

箱根をNSXで走る、何て夢のような体験でしょうw

仙石原に入り、ススキで有名なビュースポットを横切る、意外にもうかなり穂が出て人が多い。

ロープーウェイの真下をくぐったり、箱根らしいポイントもいつもと違い新鮮に見える。

お店に着くと、6時間を僅かに超えてしまったが、「楽しめましたかw」とにこやかに迎えてくれた。

計算すると120kmちょっと走り、超過分を支払った。

なんの、これだけ楽しければ超過料金なんて微々たるものですw

暫くお店で話が盛り上がり、お礼を言って自分の「アクセラ」に乗り込み、帰路へ。

「また高級サルーンに乗ってるような錯覚に襲われるんだろうなぁ」と走りだす。

前回、RX-7 バサーストを借りた後は、自分の車がブワンブワァンのモコモコに感じて違和感が暫く取れなかった。

それほどRX-7がスパルタンで、乗り心地と言えるものがあって無きがごとしの酷いものだった。

今回、NSXもスポーツカーだから、乗り換えればそんな感覚に襲われると予想してたが、ほとんど違和感が無い。

唯一の違和感は、ハンドルが壊れたように軽くクルクル回せる事ww

軽い、軽すぎるぞパワーステアリング!

「アクセラ」にはAutoExeの スポーツダンパーを入れてるが、スプリングはノーマルだから少し締まった程度です。

NSXでも大差無いとするなら(勿論、コーナリング限界は段違いに高い)、当時でもツーリングというか日常の足にも十分使える懐の深さをNSXは持っていた事になる。

それでいて、サーキットまで対応できたというのだから、ホンダのNSX、今の目線で見ても素晴らしい技術力だと感心しないわけにいかない。

今回借りたNSXは最初期型でパワステが無かった。

正直、両腕がパンパンですw

体力、腕力に自信が無い方はパワステの付いたNSXにする事をお勧めしますね。

私は幸いにして、仕事で1kg近い商品を数百~数千個、上げ下ろしをしてるので年齢にしては体力があったw

丸一日、座れずに立ち仕事で階段も頻繁に登り降りする。

デスクワークしてた昔だったら、ちょっと辛くて楽しめたかどうか。

と、丸一日楽しんだNSX。

前日に誕生日だったので、良い思い出になりました!

さて、次は何を借りて楽しもうかなww



最新の画像もっと見る

コメントを投稿