今朝、いつものようにムスメを玄関先から送り出しました。
そうしたら、ムスメと同学年の男子2人連れが
2人とも 二ノ宮金次郎 状態で
本を読みながら歩いてきました!
おお~、青い鳥文庫じゃない。
おお~、今時珍しいじゃない、感心、感心。
ってなことを思ったのですが。
近所のおばさんとしましては。
「おはよー、ニノキンすると、危ないぞー」
とあいさつしたのでした。
ひとり、アイコンタクトが取れました。素直な顔つき!
思春期前夜の男子なら、反応はこれで充分だね(^O^)
ニノキン、わたしもよくやってました。てへっ。
オレンジリボンネットを拝読していて発見。
***
きまりやシステムの要求したも ので、自発的に身につけたものではない。その場を離れた途端、良い習慣は跡形もなく消 える運命にある。良い習慣は〈させる〉養育では身につかないことが伝わってくる。
http://www.orangeribbon-net.org/keyword/youiku_N3_n3.html
***
自発性や、やる気を引き出す子育て、どうすればいいんだろうね??
“マルトリートメント”でGoogle検索してみたら
有る論文にヒットしました。
http://www.seigakuin-univ.ac.jp/scr/lib/lib_ronso/contents/doc6_1/03.pdf#search='マルトリートメント'
とりあえず、印刷とコピペ。
よみこなせるかな。
「ありがとう」も言えない親子。
この親にして、この子あり。
親切にしたのに、失礼こいちゃうわ~・・。
えっ?
鍵っ子が、鍵を忘れて、家に「電話かして」と
来たわけ。
事情を聞いて、携帯電話を通話状態にして
親御さんに訳を話して
娘さんに電話を渡したわけ。
通話終了後。
無言で渡された電話。
「もしもし?」と言ってみた。
電話、この段階で、無言のまま通話切れ「ツー・・。」
あんまりやわ~~(なぜか大阪弁)
鍵っ子に、どうなった?と聞いてみた。
こういうときは「ありがとう、と言うものよ」と
一言いった。
気持ち、イガイガよぉ。
家に来る、困ったちゃん達に言いたい。
「自分の家と、よその家、区別を付けるんですよ~!」
と。
今度、言ってみよう。
行動の間違いの芯は、上記の概念にあるのだから。
別の言葉で注意したけど、
伝わっているかしら?
今日はね、食べかけのお菓子を
「これ食べたい」と、お友達が勝手にとってきたわけ。
それを見たムスメ、
「勝手にとって来ちゃだめだよ」と彼女らに注意。
わたしも同様に注意。
お菓子を元に戻さず(戻してと言わなかったからね)
机に置いた彼女達。
食べたそうにしていて、ついにおねだり。
でも、言葉が圧倒的に不足しているのよね。
「ねえ、食べて良い?」
だもの。
立場もわきまえていないし。
なので、よく、ムスメにやっていたように、
手取り足取り、言葉を指導してみました。
まずは、「言葉が、違うんじゃない?」と。
彼女達 「食べて良いですか?」
私 「何を?」
彼女達 「ええ?」
私 「何のことかな?」
彼女達「えーと、じゃがりこ!」
私 「文にちゃんと直して、言ってごらん??」
彼女達「じゃがりこ食べていいですか?」
(やっと正解にたどり着けましたね!)
私 「いいよ!」
なんだか、ぶつぶつと「厳しいね」という声が聞こえたような
気もしますが、たとえお友達でも不足があるなら
教えることは教えたい。
直っていけば、こちらも不愉快な目に遭わずにすみますしね。
そのあと、じゃがりこがしけってないかどうか、
聞いてみたのでした♪
NHKで放送中です!
佐々木正美先生、苦手なTVに出演だそうです。
前夜は見逃しましたが、2夜連続です。
秋津コミュニティもでてきました!
このところ、ムスメの友達(学友)の表情をみていると
悲しそう・さびしそうな感じの子が多いの。
わたしとしてはどうしようもなく、
普通に「友達のお母さん」として接している。
以前、さみしそうなクラスメイトに過剰に親切にして
その結果
ムスメに意地悪が行ったから。
(その子とムスメは今では仲良しです)
約束もないのに、とつぜんピンポンが来て
・トイレ貸して だの
・電話貸して だの
わけのわからない要求を突きつけてくる子達もいる。
それも、複数。
トイレくらいはね~、わたしがいるときは貸しますが。
自分のテリトリー・他人のテリトリーの区別がついていなくて
よその家にお邪魔するというのに
あいさつも何もなく
じじばばの部屋へ飛び込んでいったりする
行儀を知らない子も多数。
(あ、これ、小1~今までの経験です)
小さいときは、ピンポンしても名乗れない子も多かったっけ。
病気して
じじばばと同居して
在宅で仕事していたからこそ
見えてきたことです。
これで、普通に、核家族で、外に働きに行って
家庭を回すだけでいっぱいいっぱいの生活を
送っていたら、わからなかっただろうな。
何が大事かはひとそれぞれだけれども。
さみしい瞳の子達が増えているのは
せつないな。
ネットサーフィンでたまたま見つけた記事です。
ベネッセ教育情報サイト
より
親野智可等先生!あっぱれ!
という感想です。
*** 以下全文転写貼付 ***
<質問> お子さま:小学3年生女子 <親野先生のアドバイス> 大雪小雪さん、拝読いたしました。
長女は習い事を5つやっています。本人はどれも楽しくがんばっているのですが、中には夕食前だけでなく夕食後に出かけるものもあり、生活が不規則になっています。
その日のうちに宿題をやらせたいのですが、疲れてそのまま寝てしまうこともよくあります。そういうときは、次の日の朝大慌てでやることになります。どうしたら生活のリズムができるでしょうか?
(大雪小雪 さん)
現代の日本は子どもも本当に忙しいですね。小学3年生で習い事5つを抱えているのではかなりたいへんでしょう。絶えず追われていて、ホッとする時間も持てないのではないでしょうか?
「本人はどれも楽しくがんばっている」とのことですが、「本当にそうだろうか?」という疑問もわいてきます。それは、私がある女の子の実例を知っているからです。
その子は4年生まで完璧な子でした。勉強も運動もよくできリーダーシップもあり、先生や友達に信頼されていました。習い事や塾にもたくさん行っていて、そのすべてにおいて優秀で常にトップクラスでした。
でも、5年生になったある日、突然すべてを投げ出してしまい学校にも来なくなりました。家の自室に閉じこもって親とも顔を合わせなくなりました。そして、リストカットを始めてしまいました。
やっと心療内科の先生に見てもらったところ、次のようなことを言われたそうです。
彼女は長い間がんばり過ぎて疲れ切ってしまい、燃え尽き状態になっている。親を喜ばせたいという気持ちもあり、それに生真面目で我慢強い性格もあり、愚痴もこぼさずがんばり過ぎてしまった。その溜め込んだストレスが一気に出てしまった。
お母さんはそれを聞いてショックを受けました。今まで、その子は何かを嫌と言ったこともありませんし、愚痴一つこぼしたこともなかったのです。そして、何かを始めればすぐうまくなり良い成績を取ることができました。ですから、親は本人も喜んでいると思っていました。
だから、どんどんやらせたのです。親は決して押しつけているつもりはありませんでした。
このような例は、決して珍しいものではありません。子どもは、親が喜ぶ顔を見たいという気持ちを本能的に持っています。ですから、親の願いを敏感に察知して自分の願いにすり替えるのです。
そして、この女の子のように生真面目で自己管理能力も高い子は愚痴一つ言わずにがんばってしまうのです。そして、溜め込んだストレスが一気に出るということになります。これは中学受験でも言えることです。愚痴や文句を言ったり、適当に手を抜いたりする子のほうがある意味健全であると言えます。
このようなわけで、大雪小雪さんのお子さんも本当に楽しんでいるかわからないわけです。本人も気付かないうちにストレスを溜め込んでいる可能性もあります。
それに、習い事や塾通いが多すぎると他のいろいろな時間が取れなくなるという弊害もあります。
ホッとして素の自分に返る時間、ボウッとする時間、ぼんやり自分を見つめる時間、ダラダラする時間、何か自分だけの楽しみに没頭できる時間、こういう時間も大切です。
読書をしたり、自然の中で季節の変化を感じたりする時間も大切です。友達とおしゃべりする時間や家族とのんびりする時間も大切です。
このようなわけで、習い事を精選することも考えてみてください。始めたからといってすべてをずっと続ける必要はないのです。子どものために何が一番大切か、もう一度それを考えてください。習い事の≪断捨離≫です。
これは食べ物と同じです。
今朝、私はあるホテルで朝食バイキングを食べながらこのご相談のことを考えていました。それで思ったのです。
一つひとつの食べ物はどれもおいしくて栄養があります。でも、バイキングで並んでいる物を全部食べれば食べ過ぎになります。結局体を壊すことになります。
精選して食べることが体のためなのです。食べ物のために体があるのではなく、体のために食べ物があるのですから。
このようなことをぜひ検討したうえで、次に生活リズムのことで提案があります。
ご相談によれば、「疲れて宿題をやれずに寝てしまい、次の日の朝大慌てでやることがある」とのことです。
それだったら、いっそのこと宿題はいつも朝やると決めたほうがよいかもしれません。学校と習い事で疲れているのですから、せめて夜はのんびり過ごせるようにするのです。
そして、今までより少し早い時刻に、しかも毎日同じ時刻に寝ます。こうすれば、毎朝同じ時刻に、しかも今までより早い時刻に起きられます。そして、宿題をやるのです。疲れも取れているので、すっきり集中してできるはずです。
毎日寝る時刻が違ったり宿題をやる時間帯が違ったりすると、それだけでストレスになります。生活リズムを整えるためには、寝る時刻を揃えることが大切です。寝る時刻が揃えば起きる時刻も揃います。朝食の時刻も排便の時刻も揃います。
最後に一言。
子どものころから全力疾走では、やはり疲れてしまうと思いますよ。
人生は長いですからね。ぼちぼちやってください。
老子も言っています。
「つま先で立つ者は長く立っていられない。大股で歩く者は遠くまで行けない」
私ができる範囲で、精いっぱい提案させていただきました。
少しでもご参考になれば幸いです。
皆さんに幸多かれとお祈り申し上げます。
ムスメから聴いた話です。
「ラン・ラン・ルー」
って、どんな意味だと思います?
友だちに向かって使う言葉のようです。
答えは、
「死ね、死ね、消えろ」!!
ひどいですよね。
一見、楽しそうに聞こえる言葉。
これを隠語にして、先生の前で堂々と言ってのける。(かも?)
今、ムスメに聴いたら、さすがに先生の前で
言う子はいないそうですが・・。
誰が、考えるんでしょうね。
陰湿な、今時の子どもの世界です。
『プレせたシンポジウム 地域をホームに
~思春期の子どもと親が安心して暮らしていくために』
が、4日後の
2010年12月5日(日)
13:30~16:30(会場13:15)
下北沢のらぷらす研修室3・4(北沢タウンホール11階)
で開催されます。
資料代として1000円かかりますが、
思春期の子どものケアをなさってきた方々のお話が聴けます。
お申し込みと詳しい情報は、上記リンクか こちらをクリックなさってください。
まだ席数ございます。
一昨年のシンポジウム
「とまどう思春期、根っこの幼児期-子どもが育つってどういうこと」
がとてもよかったので、家族の理解が得られれば(泣)
わたしも出席しようと思っています。
今朝、娘宛に、子どもの手紙が舞い込みました。
見知らぬ相手から、かわいい封筒で。
帰宅してからその手紙を開いた娘、
嬉しそうにわたしにも見せてくれました。
そして、いそいそと返事を書いていました。
一見丁寧で、フレンドリーなその手紙曰く。
・はじめまして、ふじさき〇〇〇です。
・近所に2週間前に越してきました。
・水色の眼鏡をかけている子と、ピンクのランドセルの子に、あなたのことを聞きました。
・あなたは、いじめられているそうですね。わたしもいじめられています。(具体的な被害記述)。
・わたしは、あなたの気持ちがよく分かります。お友達になりたいです。
・近所のY子ちゃんの家にいそうろうしています。
・手紙の返事を、Y子ちゃんのポストへ入れるように。(←ここだけ口調がぞんざい)
以上、記憶で書いてますがこんな感じ。
手紙にはアクアビーズアートが添えられていました。
(なんで記憶でかくかって?手紙、捨てましたもの。)
さて、娘は返礼の宝物を入れた手紙の返事を持って
Y子ちゃんのうちへ出掛けました。
ピンポンして、目当ての子がいるかどうか、聞くつもりだったようです。
わたしは、「くすくす笑いが聞こえるかもよ、平気?」
と娘に念押ししました。
新たなお友達のことで頭がいっぱいの娘は、「平気!」と答え、
玄関からぶっ飛んで行きました。
ここからは、娘からの伝聞です。
・Y子ちゃんの玄関先で、Y子ちゃんとそのお母様に偶然であったそうです。
・ふじさき〇〇〇ちゃんのことを、娘は尋ねました。
・お母様は、「知らない」と答えました。
・Y子ちゃんは、もっと悪い態度と言葉で知らないと答えました。
・帰りに、E子ちゃんに会いました。
・E子ちゃんにも尋ねたら、「知っている」と答えました。
・ふじさきさんの詳しいことを尋ねたら、「明日答える」といいました。
娘は、手紙を2通持って、不思議そうな顔で帰ってきました。
ここから、わたしの推理です。娘に噛んで含めるように言い聞かせました。
・居候をおいているなんて大変なことなの、Y子ちゃんのお母様がご存じないのはおかしい。だから、Y子ちゃんのうちに居候はいないよ、手紙には嘘があるよ。
・嘘のある手紙は、信じない方がいい。
・ふじさき〇〇〇ちゃんは、いないと思うよ。
・E子ちゃんは、「水色の眼鏡をかけている子」です。
・Y子ちゃんは、「ピンクのランドセルの子」です。
・2人は、1~2年生の間、娘に散々嫌がらせをしてきました。
・この手紙の字、見たことない?「あ!Kちゃんからもらった手紙の便箋と同じだ!」
・・・さすがに、娘にも、事の次第が見えてきたようです。
何人かが、ぐるになって、娘を担いでおもしろがろうとしている。
陰っ湿~・・。
決して、表にはでない、いじめのパターン。
(ほら、そこの、いじめは表からは見えなかった、なんて
のたまっている学校長さん、認識を新たにして下さいね!)
こんなケースで、手紙を熱心に書いているお子さんをみたら、
お母様は疑問をつゆほども感じないに違い有りません。
さて娘は、架空の、「いじめられているお友達」の存在には
心惹かれているようで、なかなかあきらめ切れません。
不憫なり。
「もしも本当に、ふじさき〇〇〇ちゃんがいたら?」と
わたしに問いかけてきました。
「もしも本当にいたら、絶対会えるよ!!」と
言ってやりました。
手紙は、2通とも、生ゴミ箱に娘の手で捨てさせました。
2度と読めぬよう。
人を傷つける、悪意ある手紙は、生ゴミ以下だと暗に伝わるよう。



小三にして、この悪知恵と陰湿さ。
わたしの頃には、考えられません。
犯人捜しをしても、白を切られて無意味なことに終わるでしょう。
怒りの手紙や喜びの手紙をY子ちゃんの家に投函しても、
相手を喜ばせるだけです。
無視が一番。
娘、紙に、怒りの言葉を書いてました。
渡すんだ~、と息巻いてましたが、「手紙は残るからだめよ」と説得し、
まるめてゴミ箱に捨てさせました。
それでも効果有り。少し、すっきりしたようです。
「遊び」をテーマとした研修会(講演会形式)を
準備しています。
家族支援士でお世話になった子育て協会の
サイトから、好いお話を見つけましたので
リンクします。
子どもの育ちに大切なものが、はっきりと紹介されていて
読んでいてもハッとします。



佐々木正美先生に聞く「遊べる子、遊べない子」:子育て協会
以下、冒頭部引用させていただきます。
子どもたちが遊ばなくなった、遊べなくなった、と言われ始めたのはいつの頃からでしょう。最近では、子どもとうまく遊べない、どうやって遊んだらいいか分からない、という親も増えているようです。このところ「生きる力」や「心の教育」ということが盛んに唱えられていますが、子どもたちが生きていく力、人とかかわる力を獲得していく上で、遊びが果たす役割はとても大きいように思えます。子どもにとって遊びとは何か、その意義を今一度確かめるため、精神科医の佐々木正美先生にお話を伺いました。
・遊びとは何か
引用以上
掟を知らない。
「けんかをする子は悪い子」という
風潮があるせいでしょうか。
…同年齢集団のみで遊ぶ傾向があり
年長者から掟を受け継ぐことがないせいでしょうか。



けんかの掟とは。
・急所を狙わない
・相手が降参したら、攻撃を止める
・弱者は対象にしない
・背後から攻撃はしない
この4点なのですが。



教室でムスメ、しょっちゅう
お腹を殴られたり
お腹を蹴られたり
首を狙われたり
しつこくしつこく追いかけられたり
おまたを蹴られたり
するそうで、相手はホントにいろんな子。
なかにはお母様を知っている子もいて、
お母様の人柄はとっても聡明で真面目な方だったりして。
きっとけんかを避けて通ってきたのかな。
なにはともあれ、けんかをして仲直りをして、
少々の怪我には目を瞑っていかないと、
人間関係を結ぶ為の鍛錬の機会を子どもたちは
奪われてしまいます。
これは、児童精神科医の 平井信義先生がおっしゃっていること。
誠にもっともなことだと思います。
トラブルは歓迎すべき。親子共に成長の機会。
うちは、我が子にはしっかりつたえていますとも。
そして、けんかをする上での最低限のルールは、
たとえ小学校の先生からでも
伝えてもらわないと困ります。
その道中、2組の親子に出会いました。
親御さん同士、子ども同士組になって
同じ方向へと歩いています。
お子さん達は幼稚園年中くらいでしょうか。
そのうち、ひとりのお子さんが
たたたたた・・・と一人先へ駆け出しました。
彼女なりに気を配って、路肩の線の安全な側を
軽やかに歩いています。
車通りの多い道ではないのですが、それでも
時折車が通ります。
少し狭い道なので、人も車も自転車も
それぞれ気遣いながら通るような道です。
車が、後ろから近づいてきました。
脇目もふらずに歩いている彼女へ、
「危ないよー」とお母さんが声を掛けます。
彼女、返事をしません。
彼女なりに気を付けて歩いている様子だからと思います。
白線の内側をきっちり歩いています。
(横に並んだお母さんの方が、はみ出しているはず!)
また車が通ります。
「危ない」とまたお母さんが声を掛けます。
声色が少しきつめになります。
「車が来るよ」ともいいます。
「〇〇ちゃん、あぶない」
「〇〇ちゃん!」
と、もう一人のお子さんもつられて声を掛けます。
それでも彼女は返事をしません。
きっと、ひとりになりたい気分だったのかしら。
またもや車が通ります。
お母さんから、ヒステリックに声がかかります。
注意の内容が抽象的なことには変わりがありません。
「〇〇ちゃん!車だよ!!」
と、お友達が叫びました。
・・・すると、彼女、やっとこう答えたのです。
「知ってるよ!!」



お母さん、声掛け下手だな~~と
わたしはずっと思いながらやりとりを聴いていました。
そして、幼い彼女の返事は、日本語として
とても正確だな、と。
けして、生意気ではないと思います。
お母さんの声掛や行動に問題があったと思います。
では、どうすればよいのでしょう?



お母さんは、娘さんが先にひとりで行ってしまって
車でひかれたらどうしようかと心配で、
声を掛けたに違い有りません。
たぶん、手元に娘さんを戻したかったのではないでしょうか。
こういう場合、「危ない」「気を付けて」という
抽象的な言葉は、幼い子どもにとって意味をなしません。
具体的になにに気を付ければいいか分からないからです。
「車が通るのはわかっている」なら、どういう
行動を取ればいいか、具体的な指示を出せば良いのです。
行動を指示されたなら、子どもはその意味するところを
察せられないかも知れませんが、親の目当てとする
状態を容易に作り出すことができます。
「止まって」
「降りて」
「一歩左に寄って」
「一歩前に出て」
「〇〇を見て」
わたしだったら、「待ちなさい」と声を掛け、
走っていって、我が子の手を捕まえて、
手をつないで歩くことでしょう。
これが、わたしの提示するベストな対応です。
他にも
「待って!みんなと一緒に行こう」
「〇〇ちゃん!一人で先に行くと心配だわ」
などの、穏やかに声掛する方法も考えられます。
声掛を工夫するだけで、びっくりするくらい、
子どもは言うことを聞いてくれますよ。
『子どもへのまなざし』
『続・子どもへのまなざし』
福音館
に、続刊が決定したと、佐々木正美先生の
メルマガに、案内されていました。
タイトルは、『完・子どもへのまなざし』で
ゲラ刷りが上がってくるのを待つ段階、
刊行は来年の1月か2月になる予定だそうです。
3巻で完結とは少し寂しい気もいたしますが
これは、楽しみに待てる本です♪