
ママ友が、お嬢さんが読まれていてがーん!
とブログに書いていらしたので
読んでみました。
タイトル、どっきり。
『両親をしつけよう!』
作:ピート・ジョンソン
訳:岡本浜江
絵:ささめやゆき
文研じゅにべーる、2006年9月
イギリスのある街を舞台にしたお話です。
出版元から、あらすじを引用します。
* * *
引っ越してきたところはルーイにとって最悪のところだった。学校にはへんな校長と先生がいて、家の近所は教育熱心な親ばかり。おかげでルーイの両親も「ガリ勉方式」にはまって、ルーイの生活に異常に干渉しはじめる!
* * *
主人公の少年、ルーイは、お笑いタレントになりたいと
真剣に思っていて、
その夢を実現するために、あの手この手で
両親に反抗します。
やれやれ!ルーイ!!
両親のいうことをきいていると、勉強バカに
なっちゃうぞ!
・・・と、すっかり子どもの目線になって
読んでしまいました。
ルーイの夢を応援する立場の大人も、
事情を分かりつつ、子どもにだまされたフリをして
上手くまとまるよう、配慮するところがステキ。
この、子どもが大きくなる段階で
自分の意志で冒険をしでかして周りをハラハラさせる構図、
川端裕人さんの『川の名前』
にも通じるかも。これも大好きな小説です。

なんで子どもの目線で読んでしまったかって!?
だって、佐々木正美先生によると
過干渉は虐待の一種
早期教育は虐待
なんですもの。
拙ブログで紹介した
『知らずに子どもを傷つける親たち
-チャイルド・マルトリートメントの恐怖 』
伊藤 芳朗:著
では
親の過剰期待から教育熱心になりすぎて
当のお子さんが「燃え尽き」、
不登校から援助交際に走った事例があるのです。
高校生くらいまで
絵に描いたような完璧な優等生だったお嬢さん。
眉目秀麗、成績優秀、スポーツ万能。
でも、それを小学1年生からずっとつづけるのは
精神的に、相当しんどいそうです。

『両親をしつけよう!』にも、
ルーイの友達に、成績優秀で、ご両親が
大変に自慢にしているお子さんが出てきます。
そのご両親の過干渉ぶりと来たら、大変なもの!!
お子さんは1分たりとも、気が休まる暇がないのでは??
と思うくらいです。
作中で、この子、やはり、「燃え尽き」を起こして
成績がガクッと落ちた描写がありました。
ここを拾える読者はどのくらいいらっしゃるでしょうか?
3/23追記です:
主人公のルーイも、
両親の過干渉と価値観の一方的な押しつけという、
チャイルドマルトリートメントを受けています。
その部分の心理描写が秀逸。
子どもは、こんなにも、つらく、苦しいものなんだ・・!
「ありのまんま」の自分自身を、認めてもらえない
つまり、「承認」されない、苦しさ。
存在をも否定されているのに近い感覚。
そんな状況にあったら、誰だって
「生きる力」なんて、湧いてきっこない。
そういう意味でも、オトナたちにも
読んで欲しいな~・・。
この本、
■第53回青少年読書感想文コンクール課題図書
■全国学校図書館協議会選定図書
に指定されています。
指定なさった、日本のオトナも、素敵です♪
とブログに書いていらしたので
読んでみました。
タイトル、どっきり。
『両親をしつけよう!』
作:ピート・ジョンソン
訳:岡本浜江
絵:ささめやゆき
文研じゅにべーる、2006年9月
イギリスのある街を舞台にしたお話です。
出版元から、あらすじを引用します。
* * *
引っ越してきたところはルーイにとって最悪のところだった。学校にはへんな校長と先生がいて、家の近所は教育熱心な親ばかり。おかげでルーイの両親も「ガリ勉方式」にはまって、ルーイの生活に異常に干渉しはじめる!
* * *
主人公の少年、ルーイは、お笑いタレントになりたいと
真剣に思っていて、
その夢を実現するために、あの手この手で
両親に反抗します。
やれやれ!ルーイ!!
両親のいうことをきいていると、勉強バカに
なっちゃうぞ!
・・・と、すっかり子どもの目線になって
読んでしまいました。
ルーイの夢を応援する立場の大人も、
事情を分かりつつ、子どもにだまされたフリをして
上手くまとまるよう、配慮するところがステキ。
この、子どもが大きくなる段階で
自分の意志で冒険をしでかして周りをハラハラさせる構図、
川端裕人さんの『川の名前』
にも通じるかも。これも大好きな小説です。



なんで子どもの目線で読んでしまったかって!?
だって、佐々木正美先生によると
過干渉は虐待の一種
早期教育は虐待
なんですもの。
拙ブログで紹介した
『知らずに子どもを傷つける親たち
-チャイルド・マルトリートメントの恐怖 』
伊藤 芳朗:著
では
親の過剰期待から教育熱心になりすぎて
当のお子さんが「燃え尽き」、
不登校から援助交際に走った事例があるのです。
高校生くらいまで
絵に描いたような完璧な優等生だったお嬢さん。
眉目秀麗、成績優秀、スポーツ万能。
でも、それを小学1年生からずっとつづけるのは
精神的に、相当しんどいそうです。



『両親をしつけよう!』にも、
ルーイの友達に、成績優秀で、ご両親が
大変に自慢にしているお子さんが出てきます。
そのご両親の過干渉ぶりと来たら、大変なもの!!
お子さんは1分たりとも、気が休まる暇がないのでは??
と思うくらいです。
作中で、この子、やはり、「燃え尽き」を起こして
成績がガクッと落ちた描写がありました。
ここを拾える読者はどのくらいいらっしゃるでしょうか?
3/23追記です:
主人公のルーイも、
両親の過干渉と価値観の一方的な押しつけという、
チャイルドマルトリートメントを受けています。
その部分の心理描写が秀逸。
子どもは、こんなにも、つらく、苦しいものなんだ・・!
「ありのまんま」の自分自身を、認めてもらえない
つまり、「承認」されない、苦しさ。
存在をも否定されているのに近い感覚。
そんな状況にあったら、誰だって
「生きる力」なんて、湧いてきっこない。
そういう意味でも、オトナたちにも
読んで欲しいな~・・。
この本、
■第53回青少年読書感想文コンクール課題図書
■全国学校図書館協議会選定図書
に指定されています。
指定なさった、日本のオトナも、素敵です♪
コメントありがとうございます!
きっと、親なら誰もがどきっとする、タイトルですよね~!
TRKさんも主人公同様、干渉されていらしたのですか。夢でご覧になるとは、本の描写がよほど真に迫っていたのでしょうか。わたしも一時期、過干渉は経験あります。ヤ~ですよね。学生にもなって家出しましたもん。結婚も比較的早いほうでした。わははは^^;
「ははは^^」って笑い飛ばしていらっしゃるので、お幸せな結婚生活をなさっていらっしゃることと思います。
(酷い親になると、子どもの結婚生活にまで口を出すそうですから・・!くわばら、くわばら)
タイトルが秀逸!
これ、読んだその日の晩に怖い夢を見まして・・・実家の親が追いかけてくるので怖くて逃げるという・・。うちの親はずいぶんと干渉するヒトだったので、本の世界に浸りすぎてその頃のことを思い出しちゃったようです。
> 不登校から援助交際に走った事例があるのです
私は学生結婚したのですが、今思えば親に対する「必死の反抗」でした。ははは^^