草履で歩きながら考える

笑う門には福来たるで、マイペースでやりたいこと やってみよう♪基本PTAブログですが、日常やがんのことも綴ります。

春、ちょっと沈滞ぎみ

2010年04月08日 | 足元記 - 子育て等のじたばた と 楽しみ
ガス抜きぼやき日記です。
愚痴になっちゃってるので、読むとテンション落ちるはず。
読みたくない方はどうぞスルーしてくださいませ。




春で陽光うららか、新学期も始まって
やっとほっとしたいい季節だというのに

なんだか、メランコリックな気分で、身体が動かない。

心臓がやけにどきどき、落ち着かない。


3月終わりに、仕事で夜更かしを続けていたときのように
朝に家族を送り出した後、やたら眠くなることはない。


一昨日、近所の男の子と公園で出会い、
彼のつらさがひしひしと伝わってきて
昨日は涙が出てしかたがなかった。

PTA署名の素案がようやく完成し、ほっとしている。
こちらは、皆の承認待ち。

家族支援士も無事に取得できた。
子供の笑顔が減っているわけ、謎が解けた。
処方箋のヒントも得た。

お母さん自身が、あたたかく、豊かな人間関係を築くこと。

  我が子に過剰な期待をかけないこと。
  そのままの姿を認めること。
  一見無駄に思える、幼児期のいたずら(探索行動)を尊重すること。
  生活リズムを整えること。


ただわたしは、ストレスを貯めている人に会うだけで
自分が削られてしまう。
たぶん、魂の深いところで共感してしまうのだと思う。
自分まで辛くなってしまう。
これは、家族支援士としては、致命的欠点。
フィールドを慎重に選ぶしかない。
読み聞かせのボランティアで、せめて、
ムスメと同クラスの子供にあたたかいこころを届けたい。

ムスメも、わたしと同じ特性を持っているようだ。

学校で、ストレスを貯めた子達に触れている。
子供は(いやたぶんだれでも)ストレスをぶつける誰か・何かを探している。多分それは無意識の行動だ。
そんな子達の些細な言動や表情で、ムスメは傷ついてしまう。

毎日戦っている。

些細どころか、毎日、「死ね」と言われるらしい。
存在を否定されるのは、なによりも辛いこと。
お腹や小股をぶったり蹴られたりすることもあるらしい。
そんなときは、迷わず先生に言いなさい、と伝えている。
理不尽ないじめに対しては、彼女はハッキリと反撃しているようだ。

(もちろん彼女が悪いときもあるだろうけど、子供のことだから、
そこは認識不十分に違いない。教室にわたしはいないので事実関係は不明。
なので、普段は、まずはムスメの言い分を受け止める。
ムスメの状態によっては、相手の子はなんていった?それからどうなった?と
話を聞き出すこともある。結論が出るときもあれば、出ないときもある。

ハッキリとしたトラブルの時は、担任の先生が双方の言い分を
聞いた上で連絡をくださるので、それに従って判断・行動しています。)



ムスメは、わたしの前でだけ、「つらいんだよ」と
へこたれる。

でも、家族の前では、気丈に明るく振る舞っている。
今朝も元気に学校へ出かけていった。
足取りが軽く、ご近所の方にもしっかりあいさつ。
誰が、彼女の心中に気づくだろう。

こういうことは、どんなにしっかりとした学校でも、
起こりうることだと思う。
自分自身、振り返ってみてもそうだった。

ただ、支えるのみ。
物の見方をムスメに伝え、視野を広げ、客観視点を教え、
なおかつ、理屈ではどうしようもない感情の部分を、シェアする。
受け止めて、「感情の成仏」を見守ってやる。

個々人の心がハッピーになれば、変わるかも、と思う。


佐々木正美先生は、こうおっしゃいます。

  勉強はできなくてもいい。

  休み時間に落ちこぼれない子に

  お友達同士で、教え、教わる関係を


そんな心配ごとも、関係しているのかな。


・・・とにかく、BGMをかけて、掃除をしよう。
気分がさっぱりするはずだから。

地方縛らぬ「教育一括交付金」 文科省、分権へ創設検討:asahi.comより

2010年04月07日 | PTAについて考えてみる
本日付(4/7)の朝日新聞夕刊に、
「使途自由な教育交付金 - 文科省 分権めざし検討」
という見出しが、一面トップに躍り出ました。


  拙ブログ過去記事で

  PTA、学校への金品の寄付という問題

  で、地方格差が教育格差につながる恐れを
  指摘したところ

  PTAへ求められる寄附の金銭負担が1会計年度で
  1億3000万円にも上った自治体(市)があるとの
  コメントが PTAのありかたとは・・さんから寄せられました。


朝日新聞のサイトをチェックしてみたら、当該記事がありました。
以下、全文貼り付け。
(太字は例によって、猫紫紺の手に依ります)


      


地方縛らぬ「教育一括交付金」 文科省、分権へ創設検討

 義務教育にかかる予算をめぐり、文部科学省は、地方に対して細かく使途を縛って交付していたのを改め、「教育一括交付金(仮称)」として自由に使えるようにする方向で検討を始めた。自治体の状況に合わせて効果的に使えるようにするためだといい、今年度、制度の具体化を本格的に進める方針だ。

 民主党はこれまで、国が使い方を縛る地方向け補助金について「官僚の地方支配の根源」と批判し、自由に使い道を決められるように改める方針を打ち出している。今回の動きは、教育の分野で先行的に「地方分権」の流れをつくるのがねらいだという。導入時期や額、受け皿を都道府県にするか市町村にするかも含めて検討する。

 文科省が地方に支出しているのは年間約2兆円。このうち約1.6兆円を教職員の人件費が占めており、文科省は当面、教育現場で子どもたちと直接関係がある残りの分について一括交付を検討する。

 地方に渡っている主なものは、▽楽器や地図、テレビ、備品といった教材費(約570億円)▽図書館などに備える本の購入にあてる図書費(約160億円)▽スクールカウンセラー、登下校の安全確保のための警察OBの配置といった学校・家庭・地域の連携事業費(約130億円)など。こうした様々なものを一括して地方に渡すことが想定されている。

 実現すれば、例えば教材費や図書費を抑えつつ、不登校の問題に対応するためにスクールカウンセラーを多く配置するなど、個々の学校現場の実情に合った細かな予算対応が可能になる。

 文科省幹部は「これまでは、予算編成の関係で、必要性が低い補助金がついてしまい、地方に半ば『お願い』して使ってもらったこともあった。補助金を一括交付金化すれば、何に使うかは国ではなく地方が考えるようになり、そうしたムダがなくせる」と話す。

 文科省によると、義務教育にかかる費用の大半を国が確保し、使途を「教育目的」に限定したうえで地方に渡す制度は韓国で2005年度、英国でも06年度から導入されており、同省はこうした先行事例の研究を進めている。

 教育予算の大半を占める教職員の給与についても、文科省幹部には「将来的には全額国負担とし、教育一括交付金に入れて地方に渡すことも検討すべきだ」という声があり、検討する考えだ。(青池学)

      


学校予算の使い道の融通の利かなさは、
『レモンさんのPTA爆談』山本シュウ:著
にも言及されていました。

民主党と、文科省の方の心意気、
しかと、受け取りました!

あとは、予算執行に伴う、利権構造的な物から
無駄金がこぼれ落ちることを心配しております・・。

チェック機能を充実させることと共に
一市民は、草葉の陰から期待しております。

『民主主義が一度もなかった国・日本』宮台真司・福山哲郎:共著

2010年04月07日 | 本棚
すごい本を借りてしまった!

外務副大臣 福山哲郎氏と、社会学者 宮台真司氏の
対談本です。


  『民主主義が一度もなかった国・日本
  共著:宮台真司福山哲郎
  幻冬舎新書、2009年11月


去年の総選挙で民主党が大勝して、
内閣が組閣された後1ヶ月目で、
宮台氏と福山氏の7時間に及ぶ対談が本になりました。

宮台氏のブログに、その経緯が詳しく記されています。

対談の密度、濃厚です。

宮台氏の博識ぶりに驚きました。

  毒舌な面がおありになるけれど、説明がわかりやすいし
  物事の考え方が勉強になります。

福山氏は、民主党のマニフェストを起草された方です。


民主党が政権を取って、官僚とのやりとりの中で
初めて見えてきたこと。

自民党と民主党の違い。

民主党のそれは風通しの良さ!
各副大臣同士で密に情報共有・意志決定すること。

自民党は、各派閥の代表が持ち回りで
大臣職に就いているため、官僚側はあえて
別の情報を上げて決済を図っていたこと。


保守とリベラルの意味が、欧州米国・日本で
異なること。


子ども手当の意味。

『子どもの貧困白書』明石書店
 読めば、わかりますが
より詳しく解説されています。


外務副大臣 福山哲郎氏がずっと携わって
いらっしゃる
環境問題について。

自民政権が出してきた
CO2削減 36万円家計負担増説
算出条件のいいかげんさの解説。


国連気候変動サミットで、鳩山首相が
英語で演説なさり、CO2 25%削減を宣言
なさったことの意味。各国の評価。


国内問題から国際問題まで、
内容は幅広く、
とても紹介しきれる物ではありません。

正直申し上げて、わたしには難しくて
分からない部分もありましたが
非常に勉強になりました。
また、読みたい本です。

全員参加型PTAの勧め:中日新聞

2010年04月07日 | PTAについて考えてみる
検索していて、約1週間前の新聞を見つけた。

全員参加型PTAの勧め
中日新聞


残念なことに、書いた方、
申し訳ないけれど勉強不足と言わざるを得ません。

わたしが憂えている部分は下記の太字部分です。
(太字は猫紫紺の手に依ります。)

      


 総務省の二〇〇八年調査では、働く母親は小中学校で六~七割と今や多数派。高齢化も進み、仕事や親の介護は断る理由にならない。

      


PTAの大目的である
「子供の健全な育ちのため」を標榜するなら

その保護者に対して、
非人間的な強制力を持ってはいけない・・と
思うのです。

また、「ポイント制」が新聞中に言及されています。

「ポイント制」は、一見、さっぱりしていて
フェアな仕組みに思えるのですが・・。

それは、PTA会員に「余裕のある家庭」
そろっているという前提条件があってこそ機能する話だと
思います。

なぜなら、余裕があり力がある保護者ほど
先に、手を挙げて、ポイントを稼いでしまう。

残ったご家庭は、もしかしたら
生計を維持するだけで精一杯の「しんどい」ご家庭や
病気を持たれたりしていてPTAに参加したくても
出来ないご家庭ばかりになる・・可能性が高いから、です。

ポイント制は、そのようなリスクをはらむのです。

さらに、ポイント制は「PTAは皆でやるべき物」という
前提に立った制度である点からも、問題を指摘できます。

もちろん、これは、地域差学校差が大きいとは思います。


中日新聞記事の結論として、以下が引用されています。

      


小学校PTAの体験をコミックエッセー「まさかわたしがPTA!?」に描いた漫画家で三児の母、まついなつきさんは「どうせ(PTAが)あるなら使おうかぐらいの気持ちでやってみると、得るものもある。地域に知り合いの父母がいて、小さなホスピタリティーでつながっている心強さはお金では買えない」とPTA活動参加への意義を語る。

      


まついなつきさんの言葉は、
・・・消極的承認に、読めるけどなあ。

わたしも、PTAは否定はしません。
きちんとPTAが機能するならば、下記の効果が期待でき、
PTAの意義は大きいものと思います。

これについては 拙ブログ過去記事

  PTAに期待されているもの - 家族支援士のたまごの立場から 

をご参照下されば幸いです。

『けっぱり先生』山口 瞳:著

2010年04月03日 | 本棚
学校の先生がこんな感じだったらいいよね、という話を
どこかの掲示板で見かけたので
図書館で借りてみました。


  『けっぱり先生
  著:山口 瞳
  新潮社、昭和47年(1972年)
  新潮文庫、1975年


私立の小中高大学一貫校を経営する 名物校長
猪俣先生、通称「けっぱり先生」を取材に行く
新聞記者 宮川氏の視点から描かれた小説。

取材のきっかけは、なんと 卒業式に
「仰げば尊し」を歌わない学校がある、と聞いたから。

けっぱり先生は、熱血で暖かい人柄、先生としても立派。
そして即断即決の リーダータイプの経営者でもあります。

そのけっぱり先生を慕って、学園には
熱意ある先生達が集い、薄給ながらも
学校近くにある社宅で なにかあると集い、お酒を飲みながら
心の通い合った密な人間関係をつくっています。

この感じ、なつかしく、あたたかい。

1972年と言えば、大阪万博が一段落し、オイルショックが来る直前。
首都圏移転の筑波学園都市構想が煮詰まりつつある頃でもあります。
日本が、まだ、いい時代だったころ。

会話中心の文体は、日本語が美しかった頃の
礼儀正しさや、あるいは、言いにくいことをも親しい間柄では
上手にずけずけと言える、日本語の語彙の豊富さ、

コミュニケーションのお手本としての読み方が
ある意味、出来るかも知れません。

一番、はっとした箇所、引用致します。

      


*******

「宮川さん、私は、中国大陸で三年間も過ごしたんですよ。日本に帰りたくて仕方がなかった。しかし、それは考えるだけで不可能なことだったんです。絶望的な状態でした。ですけれどね、もし、日本に帰れたら、と思いましたよ。もし、生きて日本に帰ることができたら、大和の古寺を訪れたい。毎日、そう思っていました。せつないくらいに」
「……………」
「歴史のなかに自分の生命を没入して、たとえば三笠山でもいいんですけれど、春の日に、何も考えずに寝ころんでみたいと思っていましたよ。外地に何年間も暮らすと、そういう気分になるんですよ。これは、経験がないとわからないことですが」
「わかりますよ」
 玉井も、しんみりとした口調で言った。
「大和・京洛を旅してみたいと切実に思いましたね。そうなんですよ、玉井君もやっとわかてきたんですよ。歴史というものがね、学問でなくて、体で分かってくるんですよ。それが本当の学問なんですけれどね
 猪俣は話を続けた。
「やっとわかってきたというのは、人間らしくなったってことですよ。教師でなくて人間になってきたんですなあ。それが嬉しくて……」

*******

(注:玉井は教師のひとり、太字は猫紫紺の手による)

まぁ、けっぱり先生のお言葉は、日本人の直感に基づいていて
正直いって時代を感じる論理でもあるのだけれど・・。

日本人の、心のありようを示した言葉だと思えてなりません。


      


ほかにも、気になる生徒が登場したり
学園紛争が起こったりと、エピソードは満載です。

そんな中で、教育担当記者の宮川氏、けっぱり先生、
学園に勤める先生達の視点から、
当時の教育問題が、切々と、綴られています。

・・・これが、現代の問題と驚くほど共通しているの!!

学歴主義、上級校への試験対策としての学園でいいのか、
高校は高校の、中学は中学での勉強の仕方があるのではないか、
小学校は学校が楽しければいい、宿題はいらないから放課後は遊んで、ランドセルは採用しない。

などなど、教育のあり方の考察が盛りだくさんです。
教育をよくしようという情熱があふれています!

また、PTAの存在も無視できません。

個人的な利益を求め、学校へ横車を押しつけに来る圧力団体として
描かれています。作中に出てくるPTA婦人の、物の見方のくだらなさといったら!
そしてPTA解散を、けっぱり先生は提案するのでした。


教育問題の本質は、40年近く変わらないのかぁ!
問題をこのまま引きずっているから、今がこんなにも
ひずんでいるのか・・・と、思いました。


そして、感動のラスト!

読後感は、あくまでもさわやかです。

すごいサイトを見つけました!-国民参加型の政策実現プラットフォーム「パクト・ドットジェイピー」

2010年04月02日 | 雲の上 - 否!主婦でも物が申せる世に
ネットサーフィンをしていて、偶然、
以下のサイトを見つけました。

これはすごい!!

国民参加型の政策実現プラットフォーム
「パクト・ドットジェイピー」
~みんなの意見が日本を変える!~



主婦でも、ものを申せる世の中になったのですね。

このサイトには、

  ・ 賛同各政党のマニフェスト

  ・ 国民提案の政策

などがずら~~っと並んでいます。

これに、賛成投票をするほか、コメントを付けることができます。
各政策に不賛成の場合、コメントだけを残すこともできます。

いやぁ、画期的!!
政府に届け、国民の声。

      


このサイトを探検中ですが

気になった政策を部分的に紹介します。

子どもひとりひとりを尊重する教育

社団法人日本PTA全国協議会の解体及び補助金委託費の廃止