草履で歩きながら考える

笑う門には福来たるで、マイペースでやりたいこと やってみよう♪基本PTAブログですが、日常やがんのことも綴ります。

「がんでも幸せ」がんサバイバーシップフォーラム ≪ステージ4をぶっとばせ≫第2弾に行ってきました:190330

2019年03月31日 | 乳がん再発のこと

花冷えの今日、聖路加国際大学でひらかれた、

に行ってきました!

フォーラムには200人は超える聴衆が集まり、熱気がありました。

登壇されたのは、下記の方々です。

  • 保坂 隆 先生(保坂サイコオンコロジークリニック院長)
  • 中野 絵里子 先生(聖路加国際病院 腫瘍内科 医師)
  • ステージ4のがん患者さん、4人

保坂先生からは、いろいろなお話が伺えました。

ステージ4乳がんの5年生存率は37.1%(2007-2009年)であること、10年経った今は、もっと生存率は上がっていること。

鬱には注意すること。鬱は、薬で治る病気です。

がんになった「意味」を考えること。◎歳までは絶対に生きなければならない「理由」「目標」を明確にすること。

家族のケア。家族は、「予期悲嘆」と「大切な人を励ます」という矛盾した状況におかれるため、バーンアウトが起きることがあります。家族間の遠慮を…(とりはらうとよい?)夫婦療法・家族療法をクリニックでは行っています。

死がよぎったとき、スピリチュアルが喚起されます。(この話は時間の関係で端折られましたが、もっとたくさん伺いたかった!)

中野先生からは、腫瘍内科のABCを伺いました。メモが追い付かなかったので、簡単にまとめます。

標準治療とは。
がん治療薬を開発→マウス・ラットで実験→治験(第Ⅰ相、第Ⅱ相、第Ⅲ相の3段階)を経て、既存治療とガチンコ勝負させ、効果のある方を標準としていく、トーナメントを生き残った治療法のこと。多くの症例を比較している。ミラノ試験、ランダム比較、という手法を使うと信頼性が高くなる。

最善の医療とは。
研究結果、医者の腕、患者の希望が合わさったところに見いだされるもの。ただし、これは医療者側の視点にたった見方。(患者側の視点からも説明がありましたが、メモし損ねました)

日本は、がん患者に世界一やさしい国。
国民皆保険、高額医療費制度がある。例えば2017年12月に日本で保険適用された、乳がんの「イブランス」という薬がある。これは1日1カプセル服用して3週間続け1週間休薬するもの。1ヶ月分21カプセルで、アメリカでは138万円もする(ちなみに日本では47.4万円/10割、14.2万円/3割)。高額医療費制度を使うと、もっと安くなる。

中野先生からのメッセージ。

  • 宿命は神様(仏様でも大いなる存在でもなんでもOK)が決める
  • 運命はあなたが決める
  • 本当の主治医は、あなた自身です

患者さんの話は、3人ががん体験の話、1人がキャンサーペアレンツの話でした。共感したり、はっとしたりしながら話を伺いました。それぞれすてき!と感じたことをメモします。

  • 出会いが人生を良いものに
  • 今日この1日を、1秒1秒を大切に
  • 良い子でいよう、を止めた
  • ステージ4にもいろいろある

その後、質疑応答が30分ほどありました。

最後に、保坂先生から示された、ステージ4をぶっとばしている人の共通点を紹介します。

  1. 標準治療をメインに据えている
  2. 人のために何かをしている
  3. 夢や希望をもっている
  4. 食生活を見直している
  5. 治療法を選んでいる
  6. 直感を大切にしている
  7. 抑圧された感情を解き放つ
  8. スピリチュアルなものを大切にしている