信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

東筑摩郡村長会の視察研修

2015年10月01日 | 私の活動報告
 東筑摩郡5村で構成する「東筑摩郡村長会」で今年度の視察研修を行いました。
 信州まつもと空港の利用促進を考え、FDAで北海道へ視察研修に行くことにしました。初日は、出発時刻が12時30分ですので、役場で2時間ほど仕事をしてから、予定通り出発して新千歳空港に着きましたが、宿泊先が洞爺湖ですのでそのまま宿泊先のホテルに向かいました。


△ 洞爺湖をバックに宿泊先のホテルで記念撮影です。

 二日目は、有珠山災害対策視察として、北海道胆振総合振興局 室蘭建設管理部 事業室 治水課 奥平治水課長さんと伊藤主査さんに、数か所の施設を見せていただきながら詳しく説明していただきました。

▽まず、西山火口群展望台に行き、2000年に発生した状況と15,000人程が避難して一人も犠牲者が無かったなどの説明を受け、今も静かに白い噴煙を上げている様子を見ました。




▽ 次に、2000年噴火遺構・西山川砂防施設に行き、2000年の噴火の際に、熱泥水の被害を受けた「町営桜ケ丘団地」「町営浴場やすらぎの家」などの災害遺構や、西山川砂防えん堤や導流堤等の多くの砂防施設を視察し、温泉街を守っている砂防事業の概要を研修することができました。






▽ 次に、洞爺湖町のご厚意により、火山科学館を見学させていただきました。2000年有珠山噴火の貴重な映像を中心に、3面マルチビジョンによる迫力のある映像で、有珠山の噴火の歴史と科学を多角的に紹介していました。また、1977年噴火体感や噴火の生々しい被害の跡を見られる展示もあり、有珠山噴火災害の恐ろしさを痛感いたしました。




▽ 併設されている洞爺湖ビジターセンターは、環境省が設置する国立公園のガイダンス施設で、洞爺湖の巨大空撮写真を中心に、洞爺湖と有珠山の自然情報を提供していました。




▽ その後、小有珠川・小有珠右の川砂防施設、1977年噴火遺構・源太川砂防施設を視察して、それぞれに施工方法や被害状況等について説明をしていただきました。




▽ 最後は、1944年の噴火で現れた昭和新山に行き、地元の郵便局長であった三松正夫氏が、新山が成長していく詳細な観察記録を作成し、後に「ミマツダイヤグラム」と命名され貴重な資料として評価され、三松氏はこの世界的に貴重な火山の保護と家や農場を失った住民の生活の支援のために、山になってしまった土地を買われました。そのため昭和新山は三松家の私有地であり、世界でも珍しい私有地にある火山となっているとのことでした。




▽ また、山形村と交流のある小樽市に行き、4月の統一選挙で初当選された43歳の若い森井市長さんと横田市議会議長さんを表敬訪問しました。定例議会中の大変お忙しい中、1時間ほど小樽市の紹介や我が5村のそれぞれの村政運営などについて意見交換をさせていただきました。


▽ 小樽市役所の庁舎は、昭和8年に建設され、外壁はタイル張りで、正面入口の車寄せ部分とその周辺を茨城産花崗岩積みとした近代建築でした。正面上部に彫刻を施した6本の柱を配し、内部中央階段の正面はステンドグラスで彩られ、重厚な歴史ある市庁舎でした。




▽ 市役所訪問の前後に、1時間半ほど市街地を視察しましたが、往時の繁栄をしのばせる近代建築が市街のいたるところで散見され、観光資源となっていました。小樽運河は全国的に知名度が高く、映画やテレビドラマの舞台として頻繁に登場することから、中国、韓国、台湾など近隣諸国からの観光客が沢山お出でになりました。




▽ 最終日は、札幌市で有名な大通り公園、時計台、北海道旧道庁、さっぽろ羊ケ丘展望台、サケのふるさと館を見学して、北海道の視察研修がほぼ予定通り終了しました。視察対応していただきました皆さんに御礼を申し上げますとともに、東筑摩郡村長会の皆さんはじめ事務局の中村さん、大変お疲れ様でした。