15日(火)は日差しが届きましたが雲優勢の空で、日差しが少なく防寒必須の寒さでした。
▽ 午前11時から行われました「令和4年度 全国治水砂防促進大会」の模様です。
▽ 大会の開会に当たり森山裕会長から、本年も集中豪雨や台風により、既に750件を超える土砂災害が発生し、各地で激甚な被害が発生しております。被災された皆様に心からお悔やみとお見舞いを申し上げますとともに、地域の一日も早い復旧・復興を願うものであります。
私は先日、我が国の砂防の聖地と言われる富山県の立山砂防を視察してまいりました。立山の砂防事業は安政5年飛越地震による鳶山の大崩壊で、日本有数の暴れ川となった常願寺川の上流を100年を超えて整備をされてきた訳でありますが、赤木正雄先生をはじめとする多くの先輩方の懸命な努力によって整備された砂防施設が今なおしっかりと富山平野を守っています。その姿を見て改めた砂防は防災の礎であり、土砂災害を未然に防ぐためには事前防災対策をしっかりと推進していくことが極めて重要であるとの思い一層強くいたしました。
土砂災害による災害を防止し、住民が安心して安全に暮らすことができる強靱な国土を実現するため、防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策を強力に推進していくための予算をしっかりと確保し、またその後の国土強靱化の取組を安定的に進めていくための新たな計画の作成に向け、引き続き会員の皆様とともに進めてまいる所存でございますなどと挨拶をされました。
▽ 来賓を代表され、国土交通大臣 斉藤鉄夫氏からは、今年も全国各地で災害が発生し、多くの方々が被害に遭われました。近年災害は激甚化、頻発化しており、今年も10月末時点で、758件の土砂災害が発生するなど、地域住民の生活や経済活動に大きな影響を及ぼしました。今後とも被害を受けた地域の復旧・復興に向けて、現場の最前線でご尽力されている関係者の皆様と連携し、被災者の皆様の気持ちに寄り添いながら総力を挙げて取り組んでまいります。
一方、各地での土砂災害に対して、予防的に実施した対策によって、人命や人家を保全した事例も多数報告されており、改めて事前防災の大切さが明確になったと考えております。 命はもちろん住民の暮らしを守る土砂災害対策を推進することが極めて重要です。国土交通省としては、防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策に基づいて、自然災害に屈しない国土づくりを着実に進めるとともに、流域治水に基づいた事前防災を協力に推進してまいります。砂防事業関係の推進を通じ安全で活力ある地域づくりに、より一層のご支援とご協力をお願いしますなどと祝辞を述べられました。
▽ 国土交通省三上幸三砂防部長には、『「いのち」と「くらし」を守る砂防』と題して、土砂災害発生件数の推移(昭和57年から令和3年)、令和4年 全国の土砂災害発生状況(10月31日時点)、令和4年8月3日からの大雨による土砂災害の特徴、令和4年8月からの大雨における砂防関係施設の効果事例などを説明されました。
また、令和4年8月からの大雨における新潟県村上市のその後の対応、過去の水害教訓、避難の呼び掛けにより被害を逃れた事例(新潟県村上市小岩内地区)、土砂災害対策により地域社会の「いのち」と「くらし」を守る、令和4年災害におけるTEC-FORCE砂防班の活動、石川県能登地方を震源とする地震への対応、火山地域における土砂災害対策、全国各地での土砂災害防止の取り組みなどを詳しく説明され、今後も砂防事業推進のために市町村長をはじめ砂防関係の皆さんのお力添えをお願いするなどの講演をされました。
▽ 意見発表では「災害に屈しないまち『くれ』の実現に向けて」と題して、広島県呉市長 新原芳明氏が発表されました。
呉市の紹介(土砂災害の歴史)、平成30年7月豪雨災害(概要、被災概要)、呉市復興計画(平成31年3月策定)、国による再度災害防止対策(天応地区)、県による再度災害防止対策、呉市における防災力強化の取組、ハード・ソフト一体となった総合的な土砂災害対策などについて意見発表をされました。
▽ 当協会副会長の新潟県出雲崎町長 小林則幸氏が「提言(案)」を朗読され、「土砂災害防止施設の強力な整備推進」「流域治水型砂防事業の展開」「地域を支える砂防事業の推進」「既存施設の老朽化対策と機能の強化」「警戒避難体制の強化」「組織・人員の強化」の6項目の「提言」を満場の拍手により大会決議とし、全国治水砂防促進大会は終了しました。
▽ 要望活動は、長野県治水砂防協会会長として、また全国治水砂防協会の監事として、岩井均安中市長と私の二人で、初めて内閣人事局 若林伸佳参事官に要望書をお渡しし、TEC-FORCE等による災害発生時の市町村への支援体制を強化するなど、砂防事業の施行に必要となる人員・体制の確保を図ることなどを面談要望させていただきました。
▽ その後長野県治水砂防協会の要望班と合流し、水管理・国土保全局の課長各位に要望書を手渡しし、アポなしでしたが、国土交通大臣政務官 古川康氏に面談要望をさせていただきました。古川政務官は、長野県で地方課長をされていたので、県内のことは詳しく、砂防事業促進などの要望ができました。
次に国土交通審議官 和田信貴氏に予定通りお会いし、要望しました5項目に対して詳しくご回答をいただきました。和田審議官のお父さんは千曲市出身で、お母さんは安曇野市出身ですので、県内の地理にも詳しく要望しやすく好感が持てました。
最後は水管理・国土保全局砂防部長 三上幸三氏に要望書をお渡し、県内の災害対応の支援に対し御礼を申し上げ、防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策の計画的な実施、土砂災害防止施設の強力な整備の推進、地方整備局等の体制強化などの要望をさせていただきました。
未だ新型コロナウイルスの感染が心配される中、全国で一番多い長野県治水砂防協会の皆さんと関係各位のご参加をいただき誠にありがとうございました。引き続き長野県治水砂防協会に対してご支援・ご協力をお願いいたします。
▽ 毎朝恒例の写真は、東京出張が早朝のため、週末に撮影した山清路大橋周辺からの風景写真です。
山清路大橋周辺からの風景
本日生坂村では、小学校でALT、中学校で授業参観日・学校保健委員会、新型コロナウイル感染症対策本部会議、食生活改善推進協議会会員講習会、新型コロナウイルスワクチン接種、5班の皆さんの元気塾などが行われました。