
△ 毎定例会ごとに唱和をしています「生坂村村民憲章」を市川議員さんの後に、議員各位と理事者側で唱和をしているところです。
皆さんおはようございます。平成28年第3回議会9月定例会の開会に当たり、ご挨拶を申し上げます。
実りの秋を迎え、巨峰などぶどうは、天候に恵まれ甘味と酸味のバランスが良いなど品質が素晴らしく、出荷は例年より早く始まり豊作が期待できますとともに、それぞれに、稲刈り、ぶどうの集出荷など農作業に大変忙しい時季となりました。
議員各位に於かれましては、何かとご繁忙の折、全員のご参集を賜り誠にありがとうございます。日頃は、村政運営に対しましてご指導・ご鞭撻をいただいていますことに感謝申し上げる次第でございます。
また、9月定例会は前年度の決算審査について、ご意見を頂戴するために中澤代表監査委員さんにもご出席をいただいていますことにお礼を申し上げます。

△ 私が開会の挨拶と議案説明をしているところです。
さて9月定例会は、決算議会と言われるように、平成27年度の歳入歳出決算の認定をお願いする訳ですが、「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」により、27年度決算における4つの健全化判断比率を監査委員の審査に付した上で、議会に報告させていただき公表することになっております。
平成27年度は、村のすべての会計において、黒字決算となりましたので、「実質赤字比率」や「連結実質赤字比率」の該当はありませんでした。
次に、標準財政規模に対する普通会計の元利償還金及び準元利償還金の割合の3年間の平均であります実質公債費比率は、1.3%改善し、10.6%でございました。
また、起債償還金額、退職手当支給予定額などから、基金、交付税算定額などを引いた自治体が将来負担すべき実質的な負債の割合の「将来負担比率」は、今年度も数値なしとなっております。よって、財政健全化判断比率の財政指標は、前年度に対して良好に推移している状況でございます。
次に財政状況を示す指標につきましては、財政の硬直度を示す経常収支比率は、前年度より5.9%も下回り、75.7%でありました。また、公債費比率は5.9%、起債制限比率は7.9%となっており、それぞれ良好な状況となっております。
実質公債費比率につきましては、公債費対策を継続して進めており、普通会計の償還負担の減少から、単年度での比率及び3ヶ年平均の比率とも減少しており、良好な傾向を示しました。
将来負担比率につきましたは、標準財政規模の縮小の影響は大きいものの、基金積立によるストックの増加、公債費関係の段階的な減により、比率が向上しているからであります。
また、それに加え両比率が改善されている要因は、これまで簡易水道と農業集落排水の特別会計で繰上償還を実施しましたことと、国、県の交付金事業の導入により、その補助裏に交付税措置の高い過疎債を中心とした起債の発行抑制を図るとともに、将来負担を下げる充当可能基金の積立も増加になってきたことによります効果が、顕著に表れていると考えております。
しかし、指標はあくまでもその年度の時点的なものでありますから、特に交付税に左右される村の財政の体質からも、継続的な財政健全化の取り組みは必要であると考えている次第でございます。
平成27年度の公共事業のうち主な交付金事業では、引き続き社会資本整備総合交付金事業によります村道1級1号線を主とした道路改良事業の継続と、避難施設であります小立野、日岐公民館の耐震改修工事を行いました。また、小・中学校体育館の非構造部材の耐震対策として、学校施設環境改善交付金と全国防災事業債によります小学校吊り下げ式バスケットゴールと中学校の吊り天井撤去及びLED化整備等によります防災機能強化を図りました。
産業振興事業では平成32年度までの6年計画で実施予定の県営中山間総合整備事業を27年度から着手いたしました。
単独事業は、過疎対策事業債により、定住促進住宅を中村団地に2棟の建設と、緊急防災・減災事業債によります消防団の普通積載車1台の更新と、気象観測装置設置事業に着手し、防災・減災対策の強化を図りました。
そして、過疎対策によるソフト事業では、高齢者サービス事業や子育て支援、地域協働による地域活動支援等を引き続きソフト事業債を活用して行い、平成26年度国の補正予算における繰越事業としましては、地域活性化・地域住民生活等緊急支援によります2種類の交付金により、人口減少対策を柱とした生坂村版地方創生事業がスタートしました。
村の公営企業会計では、簡易水道事業、農業集落排水事業、福祉センターでそれぞれ健全な管理・運営に努め、経費の削減、下水道接続戸数の増、また個別合併処理浄化槽の設置増加、やまなみ荘の利用者増によります使用料収入の増加に努めました。
また、義務的経費では、人件費で14,138千円、公債費で42,206千円の大幅な減額となっており、積立金は減債基金で70,982千円、財政調整基金で1,208千円、地域振興基金で36,633千円などの積立を行い、全体で116,114千円となりました。
今後も限られた財源を施策の目標達成のため、有効かつ効率的に活用することが責務であり、これを念頭に重点事業の推進及び諸事業の充実を図ってまいりたいと考えております。
平成27年度の各種村税、国民健康保険税、後期高齢者医療保険料及び介護保険料の収納状況につきましては、現年度分の収納率で、0.2%の上昇で、滞納繰越分も含めた全体の収納率も、0.5%上昇しました。これは、滞納者に、滞納整理強化月間等で多額を納付していただくのではなく、月々決まった金額を分割納付していただくようにお願いしてきた結果が表れ始めたものと考えております。また、後期高齢者医療保険料につきましては、現年分、滞納繰越分ともに収納率100%となりました。
8月の滞納整理強化月間は、昨年より10万円ほど低い、110万円程の徴収金額となっております。分割納付を進めていますので、滞納整理強化月間では、数年徴収額は少なくなっていますが、収納率は上がっております。今後も税務担当課で滞納整理を進め、困難案件につきましては、県税徴収対策室、長野県地方税滞納整理機構と連携を取りながら、滞納者、滞納額の減少に努めていきたいと考えております。また、平成28年度の収入になりますが、県税徴収対策室に依頼した案件で約100万円の滞納金の一括納付がありました。
そして、当村の貴重な自主財源であります村税や公共料金等は、負担の公平性からも滞納を極力無くすようにし、各部署でも連携をして滞納整理に力を入れ、差し押さえや不納欠損等を適切に執行するように考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
今年度の普通交付税と臨時財政対策債の発行額が決定になりました。普通交付税は、前年度比17,161千円、1.6%減の、1,047,109千円でございます。今年度当初予算は、当村の公債費の大幅な減額要因等から、1,007,000千円を見込みましたが、昨年度に続き「人口減少等特別対策事業費」として84,187千円が追加されるなど40,109千円の増額となりました。
しかし、臨時財政対策債は、当初見込み額より1,329千円減の48,671千円となりました。また、財源更正により36,000千円などの過疎債の2次要望額が増額いたしますし、基金から繰り入れを見込んでの当初予算であるとともに、6月定例会、今定例会でも歳入に交付税を見込んでおりますので、財政が厳しい状況は変わらないところでございます。

△ 私が開会の挨拶と議案説明をしているところです。
そして今定例会には、商工振興費に「生坂村店舗整備促進事業費」200万円を計上させていただきました。この事業費は議会全員協議会で協議をしていただき、「生坂村店舗整備事業補助金要綱」を策定させていただきました。
この要綱は、村内に店舗を新築、増改築または改修する者へ商工会が助成する場合、その助成経費に対し、予算の範囲内で補助金を交付することについて、生坂村商工業振興条例に定めるもののほかに、必要事項を定めさせていただきました。そして要綱通り、今月1日から施行させていただき、予算を計上させていただいた次第でございます。
今後、生坂村商工会の会員であります事業者から商工会を通して、申請が上がって来ましたら、選定委員会で承認の適否を決定させていただくなどしまして、補助金を交付してまいりたいと思います。この「生坂村店舗整備促進事業補助金」によりまして、地元商工業者の育成、商工業振興から地域経済の活性化を目指したいと考えているところでございます。
今定例会に関連予算を計上しておりますが、長野県の「地域発 元気づくり支援金」の2次募集に申請していました「注意喚起で目指せ!無事故・無犯罪の村「生坂」事業が採択されました。この事業は、6月定例会に補正予算でお認めいただき、交通事故の多発する箇所に、スピード抑制及び歩行者に注意等の注意看板を、村内30箇所に先月29日に設置をしました。更に高性能の防犯カメラを購入して、交通事故がなく、犯罪のない住み良い生坂村を目指してまいりたいと考えております。
また、農業公社が申請しました「夢ステージに挑戦!!農業女子応援事業」は一部事業費を削られましたが、事業の実施には支障がないところでございます。この事業は、近年増えています単身女子の就農希望者をターゲットとした新たな受け入れを行い、地域への定着につなげることで、若い女性の感性、女性独自の視点での新しいスタイルの農業や夢のある農業を生み出し、就農女子が地域での暮らしを楽しみながら、生き生きとした生活が送ることが出来るように支援していく取組であります。
先月29日に開催しました、生坂農業未来創りプロジェクト会議は、「農産物直売所の生産者募集アンケート」を村内全世帯に配布し、その集計結果や新直売所に対する意見等を、ほぼ本文のまま提示させていただき、それぞれの協議をしていただきました。
回答結果では非農家の方がいますので、回答率が54%の374名、無回答27名、未提出295名でした。そして、今まで色々な施設に出品・出荷をしている方で、新直売所に出荷すると答えた方が37名、しない方が8名、どちらともいえない方が24名でした。
また、今まで出品・出荷していない方で、新直売所に出荷すると答えた方が24名、しない方が176名、どちらともいえない方が71名でした。
新直売所に対する意見では、農産物の他に生坂村独自の特色や品揃えの要望、集出荷システムの構築、運営方法の特色ある内容の提案、建設場所の意見、今までの協議内容の意見等でしたが、運営方法、直売所の規模等が決まっていないので、意見の内容が多岐に渡っていたと感じました。
9月の「広報いくさか」に、アンケートの御礼と結果、今までの協議内容と今後の生産者組合の設立の予定等を掲載して、村民の皆さんのご理解とご協力をお願いしてまいりたいと考えております。
9月に入り、平成28年度も半期が過ぎようとしておりますが、議員各位からご承認いただきました事業は、村民の皆さん、議員各位のご支援とご協力をいただきながら、概ね計画通り進捗しているところでございます。
また、15日に開催します「地方創生推進交付金事業及び生坂村再生計画策定打合せ会議」につきましては、8月の中央要望時にお示ししました内容等について、横断的に検討協議を進め、生坂村まち・ひと・しごと創生総合戦略に沿いまして、なるべく早く再生計画を策定し、地方創生推進交付金を申請し、生坂創生の取組を推進してまいりたいと考えております。
その他の課題につきましても、検討協議を進める中でどの様に方向付けをして、事業実施をしていかなければならないか、財政面を十分考慮に入れ、事務事業、組織の体制、補助事業等も検討していかなければと考えております。
どうか議員各位も地域の課題解決のために、協働による地域づくりで解決できるような取り組みがございましたら、是非「元気づくり支援金」や「絆づくり支援金」の活用を検討していただければと思います。担当部署、地区担当職員もご相談をお受けしますのでよろしくお願いする次第でございます。
村民の皆さんにも、地域の絆を大切にして、村に愛着を持っていただき、守り育てていくことをお願いするとともに、村民の皆さんの安全で安心な住み良い生活を守るために、様々な分野で課題は尽きない訳ですが、村民の皆さんのご理解とご協力をいただきながら、引き続きしっかりとした行財政運営を進めなければと考えております。どうか、議員各位に於かれましても、生坂村のために、格別なるご指導、ご鞭撻を賜ります様、お願い申し上げます。
それでは、今議会定例会に上程をさせていただきました議案は、報告2件・決算認定1件・事件案1件・補正予算案5件 計9件であります。
報告第10号 平成27度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率の報告について
この報告は、地方公共団体の健全化に関する法律第3条第1項及び第22条第1項の規定によります、平成27度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率の報告であります。
報告第11号 村の義務に属する和解及び損害賠償の額の専決処分について
この報告は、平成28年8月10日に起こった交通事故について、1件50万円以下で村の義務に属する和解及び損害額の専決処分の報告であります。
議案第40号 平成27年度生坂村歳入歳出決算の認定について
この議案は、平成27年度各会計の歳入歳出決算の認定をお願いするものであります。
議案第41号 生坂村認知症対応型デイサービスセンターの指定管理者の指定について
この議案は、生坂村認知症対応型デイサービスセンターの指定管理者を、社会福祉法人生坂村社会福祉協議会に、平成28年10月1日から3年の期間につき指定したいので、地方自治法第244条の2第6項の規定により議会の議決を求めるものであります。
議案第42号 平成28年度生坂村一般会計補正予算【第2号】
この補正予算は、既定の額に歳入歳出額を15,766千円追加して、総額を2,086,644千円とし、地方債の借入限度額を増額する補正予算であります。
主な内容は、歳入で国庫支出金の児童厚生施設補助費国庫補助金が48,447千円の減となり、諸収入2,473千円、村債で55,371千円の増額となっております。
歳出では、総務費のシステム整備事業等で8,621千円の増額、民生費で児童厚生施設整備事業関係の財源更正と事業規模調整等で11,461千円の減額で、農林水産業費は補助金及び松くい虫対策委託料等で6,190千円の増額、商工費は生坂村店舗整備促進事業で2,000千円の増額、土木費は工事請負費及び公有財産購入費等で、7,749千円の増額計上となっております。
議案第43号 平成28年度生坂村営バス特別会計補正予算【第2号】
この補正予算は、既定の額に歳入歳出額を200千円追加して、総額を32,933千円とする補正予算であります。
主な内容は、歳入で使用料及び手数料を200千円増額し、歳出では運行費の修繕料で200千円の増額計上となっております。
議案第44号 平成28年度生坂村福祉センター特別会計補正予算【第1号】
この補正予算は、既定の額に歳入歳出額を320千円追加して、総額を128,920千円とする補正予算であります。
主な内容は、歳入で使用料及び手数料を320千円増額し、歳出では経営管理費の修繕料で320千円の増額計上となっております。
議案第45号 平成28年度生坂村国民健康保険特別会計補正予算【第1号】
この補正予算は、既定の額に歳入歳出額を2,440千円追加して、総額を325,440千円とする補正予算であります。
主な内容は、歳入で国庫支出金、繰入金で2,440千円を増額し、歳出で諸支出金の償還金で1,870千円、総務費の委託料で570千円の増額計上となっております。
議案第46号 平成28年度生坂村介護保険特別会計補正予算【第1号】
この補正予算は、既定の額に歳入歳出額を342千円追加して、総額を260,642千円とする補正予算であります。
主な内容は、歳入で国庫支出金、県支出金、繰入金で342千円を増額し、歳出で総務費の委託料等で96千円、地域支援事業で印刷製本費等の246千円の増額計上となっております。
以上の議案でございます。よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げ、挨拶並びに議案の説明といたします。それではよろしくお願い申し上げます。
▽ 議案第40号 平成27年度生坂村歳入歳出決算の認定について
山本会計管理者の議案説明の後、中澤代表監査委員さんから前年度の決算審査についてご意見を頂戴しているところです。

▽ 生坂ダムに溜まったごみを撮らないない様に、生坂ダム上から撮影した風景です。



今日生坂村では、小学校で通学合宿・ALT・5年生が元気塾、中学校で写生会、生坂村コミュニティスクール運営委員会、草尾・古坂の皆さんの元気塾、健康応援隊in込地、健康管理センターで健康相談日等が行われました。