△ 毎定例会ごとに生坂村村民憲章を唱和しているところです。
平成29年第2回生坂村議会6月定例会の開会の挨拶
皆さん、おはようございます。それでは、平成29年第2回生坂村議会6月定例会の開会に当たり、ご挨拶を申し上げます。
今年も昨日梅雨入りとなり、これから湿度の高い日が続き、雨が多く豪雨災害等が心配な季節となりました。
議員各位に於かれましては、何かとご繁忙の折、全員のご出席を賜り誠にありがとうございます。平素は、村政運営に対しましてご指導・ご鞭撻をいただいていますことに感謝申し上げる次第でございます。
さて、今年度も5月15日の古坂区を皮切りに今月5日の小立野区にかけて村政懇談会を10区に出向き11年連続開催いたしました。出席者は昨年より43名も多い265名であり、村民の皆さんには、仕事等でお疲れのところご出席いただき、多くの忌憚のないご意見・ご要望、建設的なご提言を頂戴しまして御礼を申し上げる次第でございます。また、議員各位に於かれましても、お忙しい中、各会場とも4、5名のご出席を賜り、村民の皆さんのご意見、ご要望等の把握に努めてくださいましたことに感謝を申し上げます。
村政懇談会では、例年通り今年度の当初予算、4つの重点事業といくさか村づくり計画の変更点を中心に説明をさせていただきました。また、「まち・ひと・しごと創生総合戦略」に沿っての施策等にも触れさせていただき、村民の皆さんの地域、村に対するご意見、ご要望を把握することに加え、行政の村政運営の取組・課題についての様々なご意見、新たな事案のご提言もお伺いできまして、村民の皆さんとの対話を重視した有意義な村政懇談会であったと考えております。
そして現在、直ぐに対応できる事案につきましては、既に対応を済ませたもの、また対応中のものもございます。しかし、検討協議や研究をしなければならない課題も多くありまして、今後、議会、区長会等での協議をお願いしますとともに、課長会議、知恵の輪委員会、担当部署などで調査、議論を深め、解決策または方向性を見出していかなければと考えております。
また、出席されていない方や出席をされていても発言のない方の声なき声を把握することも大切であります。その点につきましては、懇談会前の各区の総会、常会等からのご意見・ご要望をまとめていただき、区長さんに発表していただきましたし、村民の皆さんの負託をいただいた議員各位及び区長会などの各種会議や3名体制になって頼りにされております地区担当職員、地域支援等のいくさか大好き隊員からも、村民の皆さんのご意見、ご要望を把握している状況ですので、引き続き村民の皆さんとの対話を重視した村政運営と情報公開の取組に努めてまいります。
そして、今年度の村政懇談会のご意見・ご要望に対して主な内容は、昨年度に引き続きの事案が多くございました。
最初に県営中山間総合整備事業の各地区の事業実施時期並びに、活性化施設の今後のスケジュールや運営方法等のご意見がございました。
この事業は、今年度も引き続き、南平・北平・会の圃場整備、遊上地区の水路工事を実施しますとともに活性化施設の建設に着手する予定です。また、下生野では用排水路の実施設計に着手し、草尾上野、上生坂上の原の用水施設等の実施設計も予定しております。また、その他の地区も順次事業を実施してまいりますので、地元の皆さんのご理解とご協力をお願いいたします。
活性化施設つまり直売施設及び加工施設の建設予定地につきましては、昨年の村政懇談会でお知らせしました農業公社の下側で予定しておりましたが、この土地につきましては用地交渉が難航しまして、一部の地権者の同意が得られず県道の反対側、旧丸山木工の工場跡地に建設することでご理解をお願いいたしました。
この変更の件につきましては、3月16日の議会全員協議会、同月23日の直売施設及び加工施設等建設検討委員会、31日の生坂農業未来創りプロジェクト会議、4月13日の区長会議で説明をさせていただき、当初の予定よりかなり遅れていますが、長野県農地整備課と調整しながら進めさせていただいております。
また、今後のスケジュールや運営方法につきましても質問を頂戴しまして、ただ今地質調査と実施設計を行っており、今定例会に上程しました一般会計の補正予算をお認めいただければ、12月頃までに建設工事の発注をしていただけるということであります。そして、一番順調にいきますと来年9月頃にオープンできると考えているところでございます。
運営方法は、毎月開催の生坂農業未来創りプロジェクト会議で協議中ですが、食堂部門はかあさん家のノウハウを活かして運営し、直売部門は生産者組合を立ち上げて検討させていただきたいと考えております。また、農産物の栽培・集出荷方法、地元食材を使用した6次産業化による加工品の製造販売、買い物弱者対策、生鮮三品・農閑期の商品等の販売、観光・防災拠点としての整備などにより、生坂創生の拠点として位置付け、更に生坂農業未来創りプロジェクト会議で具体的に検討協議を進めていきたいと考えております。
公民館耐震化改修事業につきましては、小立野区、日岐区、宇留賀区の公民館の耐震改修を済ませ、今年度は古坂区の耐震性を確保した「介護予防拠点整備」を県の地域医療介護総合確保基金事業と過疎債を活用して実施するために今定例会に上程させていただきました。この事業が竣工しますと、全10区に耐震性を確保した避難所が整備できますので、大地震の発生時に一時避難ができる体制が整うと考えております。
また、昭和56年5月31日以前に建築された個人住宅には、精密耐震診断並びに三世代以上と移住者に対し、補助金の増額をしました耐震改修補助とリフォーム補助によります耐震化改修もございますので、地域防災力の強化と防災・減災対策に取り組み、「災害に強い村づくり」にご理解、ご協力をお願いいたします。
そして、議員各位にも村政懇談会の一部の内容について一般質問等でご指摘をいただくところでございますので、各課題解決の方向性等のご指導をよろしくお願いする次第でございます。村政懇談会の内容は、広報いくさか7月号に概要をまとめて掲載させていただきますし、既に当村のホームページの私のブログでも概要を報告させていただいております。
次ぎに、今年度の地区要望は区役員の改選年度でしたので、例年より遅く5月10日までにご提出いただきまして、6月定例会終了後の6月19日から5日間掛けて、各地区の要望箇所の現地調査を行う予定でございます。
今年度の要望も村道・農道の舗装・路肩・法面等の各種修繕・改修及び拡幅要望、用排水路の改修・修繕、松くい虫枯損木の伐倒処理など、例年通りの要望事項が多くあり、緊急性・必要性・危険性・公平性を加味しまして検討協議をし、対応させていただきたいと考えているところでございます。
そこで、当初予算でお認めをいただきました道路維持補修工事費の10,000千円に加え、同じく10,000千円を今定例会の補正予算に計上させていただきました。補正予算をお認めいただきましたら、各区の地区要望等に対し回答をまとめまして、議会と区長会の皆さんにご報告させていただきたいと思います。
また、村道改良事業と道路ストック総点検等の結果により一昨年度から実施しています村道の橋梁・舗装・法面の箇所の対策工事は、一部繰越明許でお願いしていますが、引き続き社会資本整備総合交付金事業の内示額により実施するよう進めているところです。しかし、内示額が大変少なく予定通りに進まない工事がありますのでご理解をお願いいたします。
そして、国・県の関係機関にも要望箇所をお伝えする案件もございますので、今後も例年通り国・県の機関に対し現地調査をお願いして、なるべく多くの要望に応えていただくように働き掛け、引き続き地区要望に対して早期の対応と要望実現に努めてまいります。
次ぎに、今年度も県の「地域発 元気づくり支援金」で実施します、村名申請の4件と団体申請3件の併せて7件に対して、昨年度より倍以上多い13,316千円の支援金を頂戴できることになりました。
そして今年度は、村民の皆さんのウォーキング習慣・運動習慣の定着を促す取組とともに今年度新たに「いくさか歩こう部」を定期的に開催するなどの「歩いてつながる地域の輪事業」、村内地場産品を使った料理コンテストを開催し、村の知名度を高め、グランプリ作品をやまなみ荘等で提供することなどで観光客数を増加させます「オーダー!生坂ならではメニュー」、草尾に統合する就労センターで干し柿の生産量増加によって「ころ柿」ブランドの復活や就労機会の確保を図ります「復活!生坂産「ころ柿」事業」、よもぎ酵素を使った独自の有機肥料による野菜栽培を行い、来年オープン予定の農産物直売所等で販売するための特色あるブランド野菜の構築に取り組みます「有機で創る元気な里づくり事業 ~スーパーぼかしを使った野菜作り~」の4件であります。
団体事業としましては、ニンニクの栽培を更に進めるとともに、黒ニンニクの加工・供給体制を整備することで住民協働による地区の活性化を進めます「大日向地区 集落再熱事業」、今年度新たに全国に先駆けて車いすパラグライダーができるように、設備整備を行うとともに体験動画を作成・発信します「アウトドアで村おこし事業」、女性の就農希望者を受け入れ、新しいスタイルの農業により地域での暮らしができるよう、農業体験ツアーの実施、女性農業者同士の交流会を開催し、女性が就農しやすい環境を作ります「夢ステージに挑戦!!農業女子応援事業」の3件でございます。
また、新規で申請を予定しています2次募集は、残っている事業費が昨年より半分以下ですので採択が厳しい状況ですが、現在担当部署で対応しているところでございます。
今年度もこの元気づくり支援金事業で、村民の皆さんが協働による事業を実施していただき、さらに地域、村の活性化、村民の皆さんの生きがいづくりに結びつけ、村内外に生坂村の元気と素晴らしさを発信していただきたいと願うところでございます。
今年度は、「生坂村まち・ひと・しごと創生総合戦略」に沿っても、生坂村と各地区の活性化や人口減少の抑制を図るなどの生坂創生のために、地方創生推進交付金等を活用して、更に新施策を実施していく年度でありますとともに、村政懇談会でのご意見、ご要望、各区の要望箇所を鑑みますと、まだ多くの課題を解決または方向性を見出していかなければならないと考えている次第でございます。
それには、村民の皆さんが自助、共助、公助により、個人でできることは個人自ら行っていただく、個人では、できないことを家族や地域の取り組みの中で解決していただく、それでも解決できない問題は、行政と一緒に解決をしていくことで、対等な関係と信頼関係が深まると考えております。そして、村民の皆さんが絆を大切にして、地域、村を守り育てていこうという責任感を共有していただきますとともに、引き続きのご理解とご協力をお願いしながら、協働による村づくりを継続していかなければと考える次第でございます。
毎定例会ごとに唱和をしています生坂村村民憲章の誓いの村をつくるために、様々な課題に対して議員各位及び村民の皆さんと検討協議をお願いしながら、課題解決に向けて、方向付けをしていかなければと考えております。どうか引き続き、議員各位に於かれましても、生坂村のために格別なるご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
それでは、今定例会に上程させていただきました議案は、報告9件、 条例案1件、予算案3件の計13件であります。
報告第1号 村の義務に属する和解及び損害賠償の額の専決処分について
この専決処分は、地方自治法第180条第1項の規定により、議会において指定されている1件50万円以下において、村の義務に属する和解及び損害額についての報告であります。
報告第2号 専決処分の承認を求めることについて
(生坂村税条例の一部を改正する条例)
この専決処分は、平成29年4月1日から地方税法の一部を改正する法律の施行により、村税条例の関係部分の改正を行う条例の一部改正であります。
報告第3号 専決処分の承認を求めることについて
(生坂村国民健康保険税条例の一部を改正する条例)
この専決処分は、平成29年4月1日から地方税法の一部を改正する法律の施行により、生坂村国民健康保険税条例の関係部分の改正を行う条例の一部改正であります。
報告第4号 専決処分の承認を求めることについて
(生坂村消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例)
この専決処分は平成29年4月1日から非常勤消防団員等に係る損害補償の基準を定める政令の一部を改正する政令の施行により、生坂村消防団員等公務災害補償条例の関係部分の改正を行う条例の一部改正であります。
報告第5号 専決処分の承認を求めることについて
(平成28年度生坂村一般会計補正予算【第5号】)
この専決処分は、既定の額に歳入歳出117,790千円を追加して、総額を2,419,260千円とする補正予算であります。
主な内容は歳入で地方譲与税2,206千円、地方交付税107,074千円、国庫支出金2,165千円、寄付金10,392千円が歳入額の決定により増額となり、繰入金では財政調整基金5,539千円を減額しております。歳出では、総務費で各基金積立金に117,790千円を増額し、他の総務費、民生費、衛生費、農林水産業費、教育費については財源更正となっております。
報告第6号 専決処分の承認を求めることについて
(生坂村固定資産評価審査委員会委員の選任)
この専決処分は、地方自治法第179条第1項及び地方税法第423条第4項の規定により、生坂村固定資産評価審査委員会委員の選任を行うものであります。
報告第7号 平成28年度生坂村一般会計繰越明許費について
この報告は平成28年度生坂村一般会計の繰越明許費について、地方自治法第213条第1項の規定により報告するものであります。
報告第8号 平成28年度公益財団法人生坂村農業公社の経営に関する書類の報告について
この報告は、地方自治法第243条の3第2項の規定により同法第221条第3項に規定する法人について、経営状況を説明する書類を作成し報告するものであります。
報告第9号 平成28年度社会福祉法人生坂村社会福祉協議会の経営に関する書類の報告について
この報告は、地方自治法第243条の3第2項の規定により同法第221条第3項に規定する法人について、経営状況を説明する書類を作成し報告するものであります。
議案第36号 生坂村子育て支援センター施設の設置及び管理に関する条例案
この条例案は地方自治法第244条の2の規定に基づき、生坂村子育て支援センター施設の設置及び管理に関する事項を定める条例案であります。
議案第37号 平成29年度生坂村一般会計補正予算【第1号】
この予算案は既定額に126,559千円を追加して、総額を
2,131,559千円とし、地方債の限度額を78,400千円増額する補正予算であります。
主な内容は歳入では、村税で7,000千円、地方交付税9,562千円、県支出金15,915千円、諸収入15,335千円、村債78,400千円の増額となっております。
歳出では、総務費で元気づくり支援金の貸付金、宝くじ助成事業で上生坂県道沿いの街頭のLED化を行うための事業費などで17,292千円、民生費では古坂区介護予防拠点施設建設事業、元気づくり支援金でやまなみ荘の料理コンテストを行い生坂ならではのメニューの開発を行う事業や、就労センターで干し柿を生産していくための施設整備に関する事業などで32,883千円、衛生費では元気づくり支援金でウォーキング教室関係の事業及び、簡易水道特別会計、農業集落排水特別会計への繰出し金等で5,528千円、農林水産業費では、鳥獣被害防止総合対策整備交付金で日岐区の有害鳥獣侵入防止柵設置事業、元気づくり支援金で、有機肥料による野菜栽培を推進するための事業費、また、活性化施設建設に伴う用地取得及び造成を行うなどの事業費で56,110千円、土木費では地区要望箇所に対応するための事業費など12,269千円等の増額となっております。
議案第38号 平成29年度生坂村簡易水道特別会計補正予算【第1号】
この予算案は、既定額に3,400千円を増額して、総額を72,000千円とする補正予算であります。
主な内容は、歳入で繰入金を3,400千円増額し、歳出では建設管理費で送水管敷設替え工事費2,900千円などの増額となっております。
議案第39号 平成29年度生坂村農業集落排水特別会計補正予算【第1号】
この予算案は、既定額に1,500千円を増額して総額を90,300千円とする補正予算であります。
主な内容は、歳入で分担金及び負担金で400千円、繰入金で1,100千円を増額し、歳出では農業集落排水事業費で新設取付管工事1,500千円の増額となっております。
以上の議案でございます。よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げ、挨拶並びに議案の説明といたします。
▽ 今朝は今にも雨が降りそうな空模様でも、緑が鮮やかな草尾方面の風景です。
その他生坂村では、小学校で歯科指導、6年生と中学生がふれあい花壇作業、公民館でバドミントン教室等が行われました。