重要な基礎知識。二股に分かれている道。原因に焦点を当てるか?結果に焦点を当てるか? 結果に焦点を当て続けても本物にはなれない。最高でそっくりさんになれるだけ。
私が18歳か19歳の時、島田さんという心理学者の書いた「女性にもてる具体的な方法というような内容の本」全6冊を買って、熟読して、頑張りましたが、ぜんぜん駄目でした。
内容は、今、思い出してみたら、全て、「ああすれば良い」「こうすれば良い」というような結果に何かを加える方法でした。
あなたが困って、苦しんで、辛くて、願望を叶えたくて、等々で心理療法のセラピストに手助けをお願いしようと思ったら、
実は、心理療法は
1 原因に焦点を当てて原因を変える事で、困らなくなる、苦しくなくなる、辛くなくなる、願望が叶う、事を目的とした心理療法
2 結果に何かを加える事で、困らなくなる、苦しくなくなる、辛くなくなる、願望が叶う、事を目的としている心理療法
の二つに分かれていますから、最初からとても重要な選択をしなければいけません。
今日の題名のように、心理療法自体が大きく二つ(原因に焦点を当てる心理療法 結果に焦点を当てる心理療法)
に分かれていますから、あなたの人生を道に例えたら、
直前の道が、二股に分かれている道、になっているのです。
ちなみに、
原因に焦点を当てて原因を変える事で人生を好転させる代表的な心理療法は、認知行動療法や認知療法です。
結果に何かを加える事で人生を好転させようとする代表的な心理療法は、カウンセラー(来談者中心療法)、森田療法、催眠療法などほとんどの心理療法で、例えば、開き直り、言い聞かせ、気をそらす、自分を騙す、演技をする等を加える事が多いです。
では、18歳か19歳の頃の私が島田さんの6冊もの本を熟読して努力をしたのに女の子にもてるという結果が出なかったのは何故かと言うと、小手指の方法でしかなかったからです。
結果に焦点を当てて何かを加える方法では、申し訳ないですが、ほとんど人生は変わりません。
具体的には、つり橋効果を例にすると、つり橋を使っても全然お付き合いする男性という意識がなかったら何も起こりません。
島田先生の本には、毎日顔を合わせよう、と書いていましたが、全然お付き合いする男性という意識がなかったら何も起こらないですし、実際、私は頑張りましたが何も起こりませんでした。
ちなみに、原因に焦点を当てる、心理療法ハッピーライフに、女性にもてたいという男性が来たら、まずは原因の認知をチェックして、「自分は女性に持てない」と信じ切っている認知をなくしたり、女性を怖がらないで気楽に話しかけられるように恐怖心を取ったり、女性も同じ人間だから安心できる等の認知を作ったり、そして、何よりも一般の女性にもてそうな男性、ポジティブになって仕事も出来るし近くにいるだけで心地好い感情を感じられる人になる事を目指したりします。
言い方を変えると、結果に焦点を当てる心理療法は、その人の中身は全く同じままで化粧や良い服を着る事で問題を解決しようとしていめるようなものです。
原因に焦点を当てる心理療法は、その人自身を変えて問題を解決しようとします。
ですから、形から入るというのも結果に焦点を当てている心理療法の方法です。
最近、「ポジティブな人になりたかったらポジティブな人のマネをしなさい」というような事を言う人が多くなったと思いますが、ポジティブな人のマネをしても中身は変わりません。
ポジティブな人のマネをしている内に、中身もポジティブになるのではないかと真顔で真剣に考えている人がいますが、
認知の仕組みを知らないからそう言うのです。
最高で、ポジティブな人にとても似ている人になれるだけで、本当にポジティブな人にはなれないのです。
マネをどんなにしてもマネはマネです。
本当に変わりたかったら、人生を変えたかったら、原因の認知(簡単に言うと、良い事も悪い事も信じ切っている事)から修正しなければ変われませんし、認知を修正しなければ人生もほとんど同じです。
結果の
対人緊張症、神経症、うつ病も同じで、本当に楽になりたかったら、原因の認知の歪みを修正しなければなれません。
症状に薬や開き直り、言い聞かせ、気をそらす、自分を騙す、演技をする、逃げる、あきらめる等を加えても、最高で多くの対人緊張症、神経症、うつ病で困っていない人によく似ている人、そっくりさんになれるのが最高で、本当の多くの困っていない人たちにはなれません。
★原因か、結果か、最初の選択が最も大きな心理療法選びです。