ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

今昔ものがたり

2007-01-27 13:27:49 | 日記・エッセイ・コラム

この頃は、日本男子も大和撫子もスマートになった。
昔のような五頭身の日本人は、もう若者たちの中には見当たらない。
何処に行っても美男美女。すばらしいことだ。

二十歳の時、思い切ってGパンをはいた。
・・・・・はきたくても、短足の私にはなかなか自信がもてずにいた・・・・・

やっとの思いでLEVISを手にし、
長い裾を鋏でじょぎじょぎカットする。当時のものはアメリカ仕様でかなり脚が長い。
その様子を傍らで見ていた妹が口出しした。
(そんなに切っちゃうなら勿体ないから、子供用のジーンズを買ったら・・・)
めげず挫けず貫くことがダンデイズム。
伊達とは武士の高楊枝なのであります。

祖父は「栃木のバカ様」と言われながらも粋を貫いた人でした。
むかし地方には粋人と呼ばれる旦那衆が多く存在し、芸術や文化を支えていた。
旦那衆の援助によって多くの芸術家が育てられた。
道楽者と陰口されることもあったが、彼らは自分の美学をとことん貫いた。
自分の心に真っ直ぐであったのです。
祖父ほどの美学も勇気も持ち合わせていないが、私は祖父を尊敬している。

むかし、正直な旦那衆がいた。
いま、 不正直な社長が犇めいている。