エサをめぐり鴉と仔猫(ポール)の知恵くらべ。
満開の白つつじの下
芳ばしくにおう魚のアラ。
(この家のおばちゃんが今朝焼いてくれたもの)
鴉はかあさん鴉で子育て中なのだろう。
果敢に
屋根の上から急降下してはポールを威嚇する。
一瞬、ポールは身をかがめ
鴉の攻撃から尻ごみするが
すかさず
ほふく前進の体勢でエサの守りにはいる。
鴉と猫と
同じことを何度か繰り返しているうち
イソップ物語のように
大きなアラを咥えて悠々と鴉が飛んでいく。
見上げるポールの悔しそうな姿。
そうしてまた先程の鴉がやってくる。
トタン屋根のてっぺんで高らかに
「アホー! アホー!」
・・・・・白つつじ満開である。